BC州政府、選挙公約の食料品補助金1,000ドルを取り消し

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府ブレンダ・ベイリー財務大臣は2月13日に会見し、約束していた州民への1,000ドルの補助金支給を実行しないと明らかにした。

 「グロセリー・リベート」としてインフレで高騰する生活費を援助するために州民に1,000ドルを支給するという昨年10月のBC新民主党(NDP)としての選挙公約を破棄した。公約では今年度内(2025年3月末まで)に全ての世帯に支給するとしていた。

 ベイリー大臣によると、トランプ大統領が発表したカナダに対する関税などアメリカの「不確実性」に備えるために予算内で資金を確保する必要があるという。BC州の予算案は3月4日に提出する。この日は2月3日に発表されたカナダ製品への関税25%1カ月停止が終了する日。さらに3月12日にはアメリカに輸入される全ての鉄鋼・アルミニウムに関税25%が課される可能性がある。

 BC州政府はこうした予期不可能な事態に備えるため、補助金支給以外にも一部の公務員の採用も凍結すると発表。政府の支出を見直すとも会見で語った。

(記事 編集部)

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