ACT Vol. 7「複数形の身体」トーキョーアーツアンドスペース本郷で開催、モントリオール出身アーティストも参加

マリオン・パケット|Marion PAQUETTE《inemuri · 居眠り· dormir présent·e》2024。写真提供:トーキョーアーツアンドスペース
マリオン・パケット|Marion PAQUETTE《inemuri · 居眠り· dormir présent·e》2024。写真提供:トーキョーアーツアンドスペース

 「身体の複数性をテーマに、身体を起点とした表現を追求する」アーティスト3人の作品を紹介する「ACT(Artists Contemporary TOKAS)Vol. 7『複数形の身体』」がトーキョーアーツアンドスペース本郷で2月22日から開催されている。

 「他者との関係性をとおして変容していく身体や、ヴァーチャル空間における身体の複数化、社会というひとつの集合的身体など、さまざまな観点から現代における身体のあり様やその可能性を考察」するという展覧会に参加しているのは、マリオン・パケットさん、敷地理さん、庄司朝美さん。

 パケットさんは、1992年ケベック州モントリオール市生まれ、2015年ケベック大学モントリオール校ヴィジュアル&メディアアート学部卒業。2023年度二国間交流事業プログラム「ケベック」参加。2023年にTOKASのレジデンス・プログラムに参加した際には、「日本の公共空間で見られる『居眠り』という現象をリサーチし、どこでも簡単に個室の休憩空間を実現させる持ち運び可能な作品《inemuri -居眠り- dormir présent·e》を考案、公共空間に仮設的に出現させたプライベート空間によって、社会的な身体が突如、私的な身体へと変化する状況を作り出した」と紹介されている。

 モントリオールを拠点に活動し、「テキスタイルや紙など可塑性のある素材を用いた柔らかな彫刻作品を特徴とする」という。今展覧会では「生物の生態系を支える菌類のネットワーク『菌糸体』から着想された、大型のインスタレーション作品を展開」。3月23日にはクロージング・イベントでのパフォーマンスも予定されている。助成:ケベック・アーツ・カウンシル

ACT(Artists Contemporary TOKAS)Vol. 7「複数形の身体」

期間:2025年2月22日(土)~3月23日(日)
開館時間:11:00-19:00(入場は閉館30分前まで)
休館日:月曜日
会場:トーキョーアーツアンドスペース本郷(東京都文京区本郷2-4-16)
入場無料
マリオン・パケットさんのパフォーマンス:2025 年3月23日(日)3:00pm、予約不要
ウェブサイトhttps://www.tokyoartsandspace.jp/

(記事 編集部)

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