
ホワイトキャップスが今季開幕から3連勝と絶好調だ。この日はBCプレースにCFモントリオールを迎え、危なげない展開で快勝した。
3月8日(BCプレース:19,531)
バンクーバー・ホワイトキャップス 2-0 CFモントリオール
ホワイトキャップスは32分にLaborda(DF)がネット前の混乱からこぼれたボールを押し込み1-0。さらに後半早々の49分、MLS初出場ホワイトキャップスデビュー戦となった19歳のジョンソン(DF)が決め2-0。その後も猛攻が続いたが追加点なく、2-0で3連勝とした。
堅い守りで快勝、GK高丘は今季初クリーンシート
GK高丘が大活躍する場面もないほどこの日のディフェンスは安定していた。相手に得点をされそうな機会は終盤に2回。それでも83分は相手と1対1となった場面で高丘が左足で止め失点を防いだ。アディショナルタイムにはバーに当たったボールをディフェンダーが蹴り出し、事なきを得た。
「どんなに集中して守っててもやっぱり少なからずエラーはあると思うので、そこを自分がどうやって助けるかを考えてやってました」と冷静に分析した。また逆に「周りに助けられて部分もあった」とも振り返った。チームが集中しての今季初のクリーンシートだった。
試合はホワイトキャップスが圧倒する内容だった。ただモントリオールがもたつく場面が何度もあったが結局2得点のみ。「ある程度自分たちがボールを持って押し込める時間が長かかった分、もっと相手の決定機を減らさないといけないですし、そういった意味では勝ちはしましたけど、まだまだ課題も残る内容かなと思います」と反省を口にした。
それでも23分にはキャプテンGauld(MF)がけがで途中退場する不運があったにもかかわらず、勝ち切ったことは大きい。
今季から監督が代わり、練習のメニュー設定も難しくなっていると話す。「試合よりも練習の方が難しいっていうところがある」と高丘。「強いチームはどこもそうですし、(J1横浜F)マリノスの時もそうだったので、(ホワイトキャップスの)基準が上がってきたのかなと思います」と語った。
これでMLS開幕から3連勝。西カンファレンスではもちろん単独首位。3月はMLSだけでも5試合あるが、そこにCONCACAF Champions Cupの2試合が組み込まれている。12日にはメキシコでCFモンテレイとのセカンド・レグがある。高丘は「(試合に向け)いい準備して、リカバリしながら、今日の試合も振り返って反省して次に生かしていきたいと思います」と意欲を見せた。
3月・4月のホームゲーム(https://www.whitecapsfc.com/)
3月22日(土)7:30pm シカゴ・ファイアFC戦
4月5日(土)6:30pm コロラド・ラピッズ戦
4月12日(土)4:30pm オースティンFC戦

(取材 三島直美/写真 斉藤光一)
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