アメリカの関税措置に対抗、テスラ製品BC電力会社のリベート対象外に

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府とBCハイドロ(電力会社)は3月12日、アメリカの電気自動車メーカー、テスラの製品を電気自動車用充電器リベートプログラムの対象から外すと発表した。

 同プログラムではBC州民が充電器を購入して家に設置する際に最大で350ドルが払い戻される。しかし発表によると12日から、テスラの充電器、エネルギー・ストレージ・バッテリー、インバーターはリベート対象外となる。ただし、3月12日以前にこれらの製品を購入・事前承認を受けていた場合はリベートを受けることができる。

 BCハイドロは、より多くのカナダ製品をリベート対象にし、アメリカ製品を対象外にするよう取り組むとしている。

 同日にはBC州政府がドナルド・トランプ大統領の措置に即座に対抗できる権限を州政府に与える法案を提出した日だった。エイドリアン・ディクス資源相は記者団に「現状でテスラ社製品が公共の補助金制度の対象になるべきではないと思う。BC州民はその理由を説明しなくても理解するだろう」と述べ、「多くの人が(テスラ製品が)対象外となることを支持すると思う」と付け加えた。テスラCEOマスク氏はカナダ併合を何度も公言しているトランプ大統領を支えている。

 テスラの電気自動車については以前から州政府の電気自動車補助金プログラムから除外されている。これは政治的な意図ではなく昨年の補助金限度額変更のためで、補助対象はメーカー希望小売価格5万ドル未満(大型車は7万ドル未満)の車両となった。しかし、充電器、エネルギー・ストレージ・バッテリー、インバーターについては対象となっていた。

(記事 編集部)

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