「51番目の州」の文言を使ったスカイトレイン駅の広告に非難の声

 ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市の公共交通機関スカイトレイン駅構内で、「51番目の州」という文言を使用した広告が批判を浴び、広告主が謝罪した。

 問題となったのはリッチモンド市でビタミングミなどの健康食品を製造しているハーバランド社の広告。バンクーバー・ダウンタウンのシティセンター駅の壁広告には、同社の製品とメープルリーフの画像とともに、大きく「Herbaland proudly made in (the 51st state) Canada」という文章が書かれている。「ハーバランド(製品)は誇りを持って、カナダ(51番目の州)で製造されています」という意味だが、「(51番目の州)」の部分は白い線で打ち消されていた。

 しかしアメリカのトランプ大統領がカナダ併合を公に口にする中で、この広告に非難の声が上がった。ソーシャルメディアでは「ジョークだとしても許容できない」などと投稿されていた。

 これを受けハーバランド社は広告が「不適切だった」として謝罪、3月18日に広告を撤去した。同社は声明で「『カナダをアメリカの51番目の州に』という考えに反対することが広告の目的で、そのために取り消し線を入れた。しかしこの文言を使うこと自体が不適切だった」と説明した。

(記事 編集部)

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