カナダ連邦政府は4月4日に「旅行者への注意」を更新、アメリカに渡航するカナダ国民に「厳しい入国審査」に備えるよう注意喚起した。
ウェブサイトに追加されたのは「アメリカの国境警備官は、審査にあたって広範な裁量権を持っており、そこには携帯電話やパソコンなど電子機器の検査も含まれる」という内容。厳格な審査が行われる可能性に言及し、渡航者は正直かつ協力的に対応するよう勧告している。
またアメリカへの入国を拒否された場合は強制送還になる前に拘束される可能性があること、アメリカ滞在中は合法的な滞在である証明を常に携帯することなどの注意事項を記載している。
アメリカの国境警備官は以前から旅行者の荷物を検査する権限を持っている。しかしカナダ政府はトランプ政権下でアメリカとの関係が緊張しているなかでガイダンスの更新に踏み切った。
カナダに先立ち、3月にイギリス政府とドイツ政府がアメリカ渡航についての情報を更新し入国に関して注意を促している。両国ともその直前に、国民がアメリカ入国で拘束されたり強制送還されたりする事件が起きている。
カナダでも3月にアメリカの労働ビザを更新するために国境を訪れたカナダ人女性が入国拒否にあったうえ、アメリカ国内で11日間にわたり拘束される事件が起こった。
(記事 編集部)
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