「The Last of Us」いよいよ、シーズン2の配信開始!

ペドロ・パスカル シーズン2からのワンシーン。The Last of Us / Photograph by Liane Hentscher/HBO
ペドロ・パスカル シーズン2からのワンシーン。The Last of Us / Photograph by Liane Hentscher/HBO

 街中のいたるところで桜が満開、美しい季節に入ったバンクーバー。お天気の良い日にぼんやりと桜を眺めていると、世の中で起こっているいろいろな事をすっかり忘れて、穏やかな気持ちになれるから不思議です。自然の力って本当にすごいですよね。

 今回ご紹介するのは、映画ではなくドラマシリーズ。いよいよ、4月13日からシーズン2が配信開始となるHBO制作の「The Last of Us」。同名の人気ビデオゲームを基にしており、大ヒットしたシーズン1はエミー賞やゴールデングローブ賞などにノミネートされ、高く評価されました。

 物語は、寄生菌によるパンデミックで人類が崩壊した後の世界を舞台に、ゾンビ化した感染者や絶望的な状況と戦いながら生き延びようとする人々の姿を描きます。シーズン1では、娘を亡くした男ジョエルと孤児のエリーが感染症で荒廃した国を横断し、過酷な旅を続ける様子が描かれました。彼らの目的地は民兵組織が運営する病院で、エリーが持つ特異な免疫を使って感染症の治療薬が作られる可能性がある場所でした。

ベラ・ラムジー(左) シーズン2からのワンシーン The Last of Us/ Photograph by Liane Hentscher/ HBO
ベラ・ラムジー(左) シーズン2からのワンシーン。The Last of Us/ Photograph by Liane Hentscher/ HBO

 シーズン1から5年後の世界を描くシーズン2では、前シーズンでジョエルがエリーへの愛から下した決断が二人に与える影響と、その影響が波紋のように広がる世界を描きます。

 ゲームのことは知らなかったし、ゾンビ物も好きではなかったため、最初はそこまで興味がなかった私。でも、ゾンビと戦いながら続ける過酷な旅で築かれていく二人の絆や、他の登場人物たちの物語に見ごたえがあり、観始めたら止まりませんでした。全編を通して、生きる意味とか愛について深く問いかけられていた気がして、いろんな場面やセリフが心に残っているほどです。そして本当に怖いのはゾンビではなく人間なんだ、とも思ったり。

 現在大人気のペドロ・パスカルが演じる主人公のジョエル。単なる強い男ではなく、過去の痛みを抱えながら生きる人物で、無口で時に非情だけど実は弟と娘への深い愛情を持っています(こんな渋いオヤジ役がぴったりなペドロ・パスカルが人気なのも納得です)。対するエリーは、過酷な状況に置かれながらも、運命に立ち向かってゆく強さを持つ少女。ベラ・ラムジーがエリーのユーモアや素直さ、人間的な成長を生き生きと演じます。そんな二人が、時に弱さも見せながらもガンガン戦い、そして生き抜く姿は、観るものを魅了するし、応援せずにはいられません。

 シーズン2…どうなるんでしょうか…。「かなりダークな展開」というゲーム好きの友人の助言があったのでネタバレは一切検索せずに観る予定です!

 バンクーバーで撮影されたシーズン2(シーズン1はアルバータでの撮影でした)。ガスタウンやイエールタウンでは、ペドロ・パスカルを見かけた!というラッキーなファンもいたようですね。見覚えのある風景が写っているのか探してみるのも楽しみです。

 バンクーバーでは4月13日からCraveで配信されます。

By Courtesy of HBO
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バンクーバー在住の映画・ドラマ好きライターLalaさんによる映画に関するコラム。
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Lala(らら)
バンクーバー在住の映画・ドラマ好きライター
大好きな映画を観るためには広いカナダの西から東まで出かけます
良いストーリーには世界を豊にるす力があると信じてます
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