ホワイトが4得点でキャップス快勝、好調のカギは守りにあり

ホワイトが「キョウダイ(兄弟)」と呼んだ高丘。試合後のインタビューのあとで。2025年4月12日、BCプレース。撮影 日加トゥデイ
ホワイトが「キョウダイ(兄弟)」と呼んだ高丘。試合後のインタビューのあとで。2025年4月12日、BCプレース。撮影 日加トゥデイ

 バンクーバー・ホワイトキャップスが今季最多の5得点で快勝した。6勝はリーグトップ。もちろん西カンファレンス首位もガッチリ守った。

4月12日(BCプレース:17,931)

バンクーバー・ホワイトキャップス 5-1 オースティンFC

ホワイトキャップスは13分にFWホワイトが先制点をあげ1-0。38分にもホワイトが決め2-0。前半を2点リードで折り返した。後半に入り早々の47分にはFWサビがゴールして3-0。59分、83分と後半にホワイトが2得点して5-0。終了間際の90分に得点されたものの5-1の大差で快勝した。

開幕から好調のカギは守りにあり

 この日はFWホワイトが4ゴールと大爆発。ゴール前でホワイトがボールに触れるとゴールが決まる。そんな試合だった。オフサイドを取られたゴールも含めるとネットを揺らしたのは実に5回。「おもしろいように」の枕詞がこれほど似合うゴールシーンはなかった。

 本人は「チームはすごくいいリズムでプレーをしている。自分はたまたまゴールできるポジションにいて得点できてラッキーだった」と謙虚。これまで1試合4ゴールは自身初で最多得点という。「最も印象に残る試合になると思う」とうれしそうだった。大量点が目立った試合だったが「チームとしては今季はディフェンスがとても機能している」と分析。守りの堅さが好調の要因と語った。

 GK高丘にとって緊迫したシーンは前半の1対1になった場面に胸で止めたプレーくらいだった。常に余裕のあるプレーが目立った。ただ最後に相手のミドルシュートがエアポケットに吸い込まれるように右隅に決まり、「今年は特にチームとして(クリーンシート)にこだわっているので、そこはやっぱり悔しいです」と無失点にこだわった。

 守りは自分だけでなく「ディフェンスの選手やフォワードの選手もみんなでハードワークしてくれているので」とチーム一丸での堅い守りを強調した。

 今季チームが好調の理由については、監督が変わったことでやり方が変わったことや細かい部分まで詰めて、ミーティングでも確認して、コーチからも指導を受けるため、「そうしたことを一人ひとりが責任を持ってプレーしているのが大きいかなと思います」と語った。

 ソレンセン監督は試合後に「こういう試合をいつも期待はしています。(大差で勝つ試合は)選手たちに自信をもたらすし、ハッピーになるし」と笑顔を見せた。「今日は5点を2人で取ったわけですけど、ブライアン(ホワイト)が4得点して。それでも全員が好調なチームの一員として戦っていると感じられていると思うし、すごくハッピーです」と2選手で大量得点とは裏腹にチームで勝ち取った連勝を喜んだ。

 チームは19日にセントルイスでシティSCと対戦した後、バンクーバーに戻り24日にCONCACAF(北中米カリブ海サッカー連盟)チャンピオンズカップ(CCC)準決勝第1レグに臨む。相手はリオネル・メッシ率いるインテル・マイアミ。昨季はバンクーバーに来なかったメッシだが果たして今回は?注目の一戦となる。

4月、5月のホームゲームhttps://www.whitecapsfc.com/

4月24日(水)7:30pm インテル・マイアミ戦(CCC)
5月3日(土)6:30pm レアル・ソルトレイク戦 
5月11日(日)4:00pm LAFC戦 
5月28日(水)7:30pm ミネソタ・ユナイテッドFC戦 
5月31日(土)6:30pm ポートランド・ティンバーズ戦 

(取材 三島直美)

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