A Future for Memory:
Art and Life After the Great East Japan Earthquake
記憶のための未来 ― MOA
担当キュレーターによるツアー
ブリティッシュコロンビア大学人類学博物館(MOA)では現在、『A Future for Memory: Art and Life After the Great East Japan Earthquake(記憶のための未来 ― 東⽇本⼤震災後のアートと暮らし)』が開催されている。(1月25日付けバンクーバー新報記事「MOAで震災後のアートと暮らしをテーマに展覧会」)
東日本大震災発生から3月11日で10年が経過することから、バンクーバー時間11日(木)午後7時〜8時(太平洋標準時)には、担当キュレーターの中村冬日(ふゆび)さんがオンライン展覧会ツアーを行う。Zoomを用いたオンラインイベントとなっている。
「展覧会のきっかけはキュレーターの被災地での個人的体験です。2011年5月から8月まで、被害の大きかった宮城県の3カ所でボランティアとして救援や復興支援活動に携わりました。この力強く心を揺さぶる展覧会をバーチャルで体験する機会となります。展覧会制作に関しての話や、日本の作家や協力者の方達の震災や復興の経験などを、作品と合わせてお話し致します」(中村さん)
ツアーは事前に録画されたもので、日本語(英語字幕付き)。ツアー後にはライブで質疑応答を行う。
無料イベントだが事前登録が必要、次のリンクから登録できる。
https://ubc.zoom.us/webinar/register/WN_HXKKVIsKSJ66pNXpWFyzfQ
東日本大震災10周年:「記憶のための未来」展
担当キュレーターによるオンラインツアー
2021年3月11日(木)午後7時〜8時(太平洋標準時)
2021年3月12日(金)午後12時〜1時(日本時間)
オンラインツアーウェブサイト
https://moa.ubc.ca/event/10th-anniversary-of-the-great-east-japan-earthquake-online-curator-tour-of-a-future-for-memory/
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「記憶のための未来」展
日程
2021年2月11日~9月5日
場所
Museum of Anthropology University of British Columbia(MOA)
6393 NW Marine Drive, Vancouver, BC
博物館での展示を見るには、事前にオンラインで時間制チケットの購入要。
https://moa.ubc.ca/moa-re-openingnew-procedures-for-a-safe-visit/
ウエブサイト
moa.ubc.ca
出展者
- 岡部昌生(広島と福島で被爆した樹木を用いた作品)
- 港千尋(制作中の岡部氏の写真とビデオ)
- 片桐功敦(華道家。南相馬で活けた花の写真)
- リアス・アーク美術館(気仙沼市の美術館が写真を出展)
- Lost & Found Project(被災写真)
- 「失われた街」模型復元プロジェクト(失われた街や村を1/500の縮尺の模型で復元し、地域に育まれてきた街並みや環境、人々の暮らしの中で紡がれてきた記憶を保存・継承)
- 3がつ11にちをわすれないためにセンター(東日本大震災とその復旧・復興のプロセスを独自に発信、記録していくプラットフォーム。17の映像)
- 「津波レディース」製作委員会(ドキュメンタリー映画)
キュレーター : 中村冬日博士
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(取材 西川桂子)
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