カナダへの新型コロナワクチン供給、6月は900万回分

 カナダ各地で新型コロナワクチン接種が急ピッチで進んでいる。カナダの接種状況は5月17日現在少なくとも1回の接種を終えているのは46.05パーセント。接種対象年齢はカナダ保健省がファイザー製に限り12歳以上に承認し、州によってはすでに接種を開始している。

 ジャスティン・トルドー首相は、この夏にはすべての希望する対象者に1回目を、秋には2回目を接種することを目標としている。

 しかしこの目標が早まる可能性も出てきた。カナダはファイザー製ワクチンだけで6月には900万回分を受け取ると発表した。5月にはファイザー社から毎週約200万回分が供給されているが、今週は週末の3連休を前に450万回分が供給されるという。

 トルドー首相は「この夏には感染者数が減少し、少なくとも1回目の接種者が75パーセント以上、2回目が20パーセント以上になれば、庭で少人数での集まりやハイキング、パティオでの食事のような屋外での活動が楽しめるだろう」と述べ、秋になると「ワクチン接種対象者の75パーセントが接種を完了し、スポーツ観戦やレストランでのディナーパーティなど屋内での活動を再開できるだろう」と語った。

 ただ現状はまだまだ予断を許さない。18日は新規感染者が久しぶりに全国で約4,000人となったが、死亡者数累計は25,000人を超えた。死亡する人が一時期よりは大幅に減少しているとはいえ、各州での入院患者、集中治療室患者ともに多い状況には変わりない。

 それでもワクチン接種が進んでいることで、規制緩和を発表する州政府も出始めている。

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州では、現在の規制強化策は今月25日までとなっているが、来週に緩和するかは、入院患者などの情報を総合的に判断してからになると17日の会見でボニー・ヘンリ博士が説明した。緩和するにしても、段階的なものとなると念を押した。

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