新型コロナウイルスワクチンの接種が急ピッチで進められているカナダで、人口に対する1回目接種率が、5月21日時点でアメリカに上回ったとみられている。
複数のメディアが21日付の*COVID Tracker Canadaとアメリカ疾病対策予防センター(Centers for Disease Control and Prevention: CDC)発表の数字を比較して、カナダの接種率がアメリカを上回ったと報じた。
バンクーバー新報編集部が21日20:00の時点で確認したところ、カナダが49.327%、アメリカは48.6%と1回目接種率についてはカナダのほうが高かった。
ただし、ファイザーやモデルナ、アストラゼネカ製ワクチンといった2回接種が必要なワクチンについて、2回とも接種済みと必要な回数の接種が終わっている人の人口への割合については、カナダは4.21%にすぎない。一方、アメリカは38.5% と大きく差をつけられている。
アメリカでは4月下旬ごろから、ワクチン接種のペースが鈍化している。これはワクチンに否定的なグループがいるためとされている。
状況を受けて、オハイオ州では接種を受けた人の中から抽選で賞金100万ドルが当たるというキャンペーンを始めた。そのほかの州でも同様の試みが行われている。
BC州でも15日時点で人口の46%が一回目の新型コロナウイルスワクチンの1回目接種を受けた。
*カナダ政府の最新情報は5月15日までの数字となっている。
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