第116回 地球温暖化 

グランマのひとりごと

~グランマのひとりごと~

 久しぶりの中華料理、美味しかったぁ。そして、これまた、久しぶりに会えた女性起業家の会(JWBA)のメンバー。皆、綺麗!おしゃれで、明るく、優しく、聡明でねぇ、素敵な女性がゾロっと集まった。自画自賛かもしれないが、グランマは此処の会のメンバーでいられる事が「生甲斐」に繋がっている。

 何時だったか、会主催の講演会に補聴器忘れて行った。あれはまずかったぁ。耳の聞こえないグランマは全く役立たず。一所懸命会場で働く仲間に申しわけないと思った。そして、その夜、会員でない友人から電話があった。「今日、行ったわよ、JWBAの講演会へ。講演良かったね。でも、あんた、もう企業家の会やめたらぁ、さっきある人が、言ってたわよ。あんた役立たずだってー、耳が聞こえないんだもの」。グランマは「有難う、分かってるわ、自分でぇー」と答え、しかし、「ショボーン」

 その翌日、グランマは全会員に退会の挨拶と役立たずのお詫びを書きメイルで送った。その結果、会長を始め、多くの会員から、「辞めなくていい!」と言う励ましのメイルを受信。それ以来、退会せず、グランマは補聴器を忘れずに、集会に必ず出席。それだけではない、リッチモンドの我が家迄会員の一人が迎えに来て下さり、彼女は「補聴器、携帯、眼鏡、持ちましたかぁ?」とリマインドしてくれる。

 こうなるとグランマは完全に会の「お荷物」だと更に自認する。しかし、会はしっかりこの老女を受け止め、勉強の機会を与えてくれている。彼女達の意識内に、誰かが言った「役立たず」問題以前、「人と人の繋がり」、グループ活動の深い意味「和」が理解され、それを実行しているのだ。助けが必要なメンバーを、気が付けば、自然に誰かが助けて居る。そこには単なるビジネス以上のものがある。グランマはこの会のメンバー達を知れば知るほど、ビジネスをやるこの女性達の奥底に隠れる、成功理由が、その温かい人間性にあることに気付かされるのだ。

 昨日はJWBAの勉強会。多田雅代首席領事のお話だった。十数人が一つのテーブルに着いた。今日の話し手の両側には、2人の老女が座っていた。多田首席領事は難聴の2人に気が付いて、黙って隣席を開けてくれていた。普通は会長とか役職者が座る席だ。それがごく自然に行われているのだ。

  首席領事のお話は「地球温暖化の問題」についてだった。彼女は「2100年までの世界平均基本の変化予測」(1950-2100年 観測と予測)資料を皆に配ってくれた。地球の気温はこれからどうなるの? 1850年―1900年を基準とした2100年までの世界平均気温の変化予測は表になっていた。 環境がこのままならば、2081-2100年には最大摂氏5.7度上昇すると言う。

  「世界のエネルギー起源CO2排出量(2018年世界で335億トン)に占める割合は、が2018年に中国が28.4%、日本が3.2%、そして、カナダは1.7%、米国は14.7%だと言う。更に国別1990年に中国は20億トンの排出量が、2018年には何とほぼ100億トンで、世界一の排出国となっている。

 ところが、これを一人当たりエネルギー起源CO2排出量(2018年)で見ていくと、カナダは15.25トン、日本8.55トン、中国6.84トンとなっている。世界平均は4.42トンである。

 此れだけ色々資料を目にすると、会員の温暖化関心熱はボンボン上がった。隣席の一人は、自分が今やっている温暖化防止策の話をしてくれた。それぞれが、それぞれの立場で、真剣に、そして、あらゆる形で取り組む必要がある。  

 そして、帰宅後、テレビで「地球の課題」「海洋プラスチック問題」が報道されていた。単純に「海を漂うごみ問題」と言っても、それ自体は本当に深刻だ。

 簡単に言えば、人間社会が排出したペットボトルやビニール袋など様々なプラスチックごみ(廃プラ)となり、海に流出、長距離・長期間を移動中で粉々に砕け、1mmよりもさらに小さい「マイクロプラスチック」になり、それが魚やクジラの体内に蓄積され、さらには海洋深層水などの飲料水となって、人間の飲み物にもなると言う。

 そして、マイクロプラスチックが発生するメカニズムは、まだ完全には解明されていないと言う。しかし、それは完全に人間社会が作り出したもので、そこに問題の原因があることは間違いない。人間社会がプラスチックの排出を止めない限り、海洋汚染は止まらない。 COVID19、地球温暖化、海洋汚染、これからの地球はどうなっていくのかなぁ。

 許 澄子