オンタリオ州から日本への帰国、入国者は3日間、指定施設で隔離へ
オンタリオ州政府が11月28日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の感染者2人を確認したことを明らかにした。感染者はナイジェリアへの渡航歴のあるオタワ在住者という。
2人がカナダに最初に到着したのは、モントリオール国際空港だった。さらに29日にはケベック州が同変異株に1名感染していたことを発表した。
オンタリオ公衆衛生管理局ではトロントに近いハミルトンでの2人の感染者についても現在、解析を急いでいるという。
オミクロン株は世界保健機関(WHO)が26日、加盟国向けのテクニカル・ブリーフィングの文書で、警戒度が最も高い分類の「懸念される変異株(VOC)」に指定したもので、最初に南アフリカで確認された。「世界的に感染が拡大する可能性が高い」として、各国政府に監視強化や途上国へのワクチン提供を呼び掛けている。
WHOの発表を受けて、世界各国で入国制限の動きがある。カナダ政府は過去14日間に南アフリカ、ジンバブエなどアフリカ南部に渡航歴のある外国籍の人の新規入国を来年1月31日まで停止とした。これらの国からカナダへの直航便は現在のところはない。
日本政府は30日午前0時より外国人の新規入国停止した。全世界が対象となっている。
また、アンゴラ、イスラエル、イタリア、英国、オランダ、オーストラリア、オーストリア、カナダ(オンタリオ州)、チェコ、デンマーク、ドイツ、フランス、ベルギー、香港に対して、「水際対策上特に対応すべき変異株に対する指定国・地域」として、水際措置の変更を行った。
オンタリオ州から日本へのすべての入国者および帰国者は、12月1日午前0時からは検疫所が確保する宿泊施設で3日間待機して、入国後3日目に改めて検査を受けることになった。