スキーやスノーボードで人気のマウントシーモアでは、スノーシューや雪の中のウィンターハイキングを楽しむこともできる。
ゲレンデがある「マウントシーモアリゾート」にも、スノーシュートレイルがあるが、隣接する「マウントシーモア州立公園」での冬のハイキングを紹介する。州立公園にはドッグマウンテンや、シーモア山頂まで登るマウントシーモア・メイントレイルがある。
ドッグマウンテンやマウントシーモア・メイントレイルは人気が高く、多くの人が訪れるので、トレイルの雪が固まっていることが多い。通行量が多いときは、スノーシューがなくても、アイゼン(クランポン)やマイクロスパイクで登ることもできる。
スノーシューをレンタルしたものの、歩きづらいと脱いでしまって、ハイキングブーツで登っている人も見かける。
人気のドッグマウンテン(往復5キロメートル)とメイントレイルのパンプピーク、別名ファーストピークまで(往復7キロメートル)だが、トレイルの大部分が林の中のドッグマウンテンではなく、道幅が広く、眺望が開けたパンプピークまでのハイキングをリポートする。
目的地のパンプピークまで行かず、手前のブロックトンポイントで引き返しても、絶景を楽しめる。ブロックトンポイントまでなら往復4キロメートルほど。2021年は、4月下旬までスノーシューや雪の中でのハイキングができた。
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登山口に地図があるので、まずは今日のハイキングコースを確認して出発。登山口から進行方向に向かって左に行くのがドッグマウンテンで、マウントシーモアへは直進する。
トレイルには目印となるオレンジのリボンがついたポールが立っている。登山口から真っ直ぐ700メートルほど行くとディンキーポイント(Dinkey Point)やファーストレイク(First Lake)へのトレイルの標識があるが、今回の目的地はファーストパンプなので、そのまま進む。
1.1キロ辺りになると右手にスキーのゲレンデが現れて、スキーやスノーボードで下りてくる人が見える。さらに行くと、西にスーサイドブラフ、グラウスマウンテンやマウントフロムの眺望が楽しめるビューポイントだ。
このビューポイントを過ぎると、これまでのひたすら上りではなく、数カ所アップダウンがある。スノーシューやクランポン、マイクロスパイクに慣れていない場合は、滑らないように気を付けたい。下りが怖くて転ぶよりはと、お尻をついて下りる人も見かける。
1.5キロ地点から2キロのブロックトンポイントまでは、ずっと上りとなっている。右手にスキー場のチェアリフト降り場が見えてくると、標高1,265メートルのブロックトンポイントで、天気がよければダウンタウンやバンクーバー島、アメリカのベーカー山まで見渡せる。
疲れたのならブロックトンポイントで引き返しても、十分、雪の中でのハイキングを楽しめる。眺望もファーストパンプに引けは取らない。
パンプピークまで行く場合は標高1,387メートルなので、あと約100メートル登る。帰りは来た道を戻る。
スノーシューレンタル
リゾートでレンタルできるが、到着前に購入しなければならない。レンタル料金にリゾート内のトレイル使用料も含まれているが、スノーシューは州立公園でも利用可。レンタルのみの料金設定はない。
料金
4歳以下 $5.00
5~12歳 $21.00
13~18歳 $26.00
19~59歳 $35.00
60歳以上 $26.00
リゾート営業時間
平日 9:30 am~4:00 pm
週末 8:30 am~4:00 pm
スノーシューをレンタルする場合はリゾート営業時間内に返却の必要あり。
デイパス
リゾートではなく州立公園を利用する人は、3月31日までは無料のデイパスが必要。(マウントシーモア州立公園でこの冬、「ビークルパス」が必要に)
デイパス予約 https://bcparks.ca/reserve/day-use/
その他のレンタルショップ
バンクーバー市内のスポーツジャンキーズ(102 West Broadway, Vancouver/ https://sportsjunkies.com/) のようなレンタルショップを利用すると、24時間以内返却で20ドル。Mountain Equipment Coop(MEC)では現在、レンタルに対応していない。
*料金は税抜き。
(取材 西川桂子)
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