日系文化センター・博物館(日系センター)で2月19日、ファミリーデーイベントが開催され、親子連れらが、オンラインではなく「インパーソン」での催しを楽しんだ。ひな祭りが近づいていることもあり、館内にはひな人形が展示され、記念写真を撮る家族もいた。
つまみ細工とアイシングでクッキーを飾る、クッキーデコ・ワークショップも行われた。
つまみ細工は、小さく切った布をつまんで折りたたみ、花などを作る、日本の伝統工芸。参加していた女性は「以前から興味があったつまみ細工を、無料で挑戦することができました」と満足げに語った。「細かい作業で難しかったのですが、機会があればまたやってみたいです」という。
クッキーデコは日系センターでのイベントということで、日本にちなんだ、桜と富士山のデコレーション。親子や友だち、兄弟・姉妹が楽しんでいた。
午後には、ホーラン文子さんが「桃の節句着物着付けデモンストレーション」と題して、女の子の着付けのデモンストレーションを披露した。ホーランさんは日本の「ハクビ京都きもの学院」を卒業。バンクーバーでパーティに出席する人らへの着付けサービス、そのほか着付け教室や映画撮影、着物ショーなどの現場でも活躍している。
子ども連れでひな人形スカベンジャーハントに参加する家族もいた。カナダ人の親子は「イベントについては、お隣の日本人家族に教えてもらいました」という。「少し雨が降っていて、今日はどうしようかと思っていました。子どもが小さいので、屋内でイベントがあると助かります」(母親のレイチェルさん)。
日系センターのケーラ後新門フォスター事務局長は「新型コロナウイルスの規制が強化されている中でイベントを計画することになりましたが、直前に規制緩和となりました。また、BC州政府からファミリーデーのグラントもいただくことができました。これから、新型コロナの感染状況が落ち着いて、以前のようにイベントを行っていければと思っています」と語った。
ブリティッシュ・コロンビア(BC)州で、新型コロナウイルス関連の規制が一部緩和されたあとの最初の週末に行われた。
(取材 西川桂子)
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