今年は復活! リアルなマラソン大会

バンクーバーの春の風物詩でもあるサンラン。Photo courtesy of The Vancouver Sun Run
バンクーバーの春の風物詩でもあるサン・ラン。Photo courtesy of The Vancouver Sun Run

 新型コロナウイルス感染拡大が始まった2020年3月以降、リアルでの各種マラソン大会は中止となった。しかし、2022年は実施が予定されている。9月までのバンクーバー周辺での主なレースを紹介する。

4月

・4月16日 ビッグ・イースター・ラン(Big Easter Run)

 イースターをテーマにした大会で、距離は1~3キロ、5キロ、10キロのいずれか。ジェリコビーチがスタート・ゴール地点で海とノースショアの山並みを見ながら走る。

https://www.bigfunrunseries.com/big-easter-run

・4月24日 バンクーバー・サン・ラン(Vancouver Sun Run)

 北米で3番目に大きい10キロレース。パンデミック前は毎年参加者数が4万人を超え、シード選手らがタイムを競う一方で、友人や家族と10キロ歩いて、春の1日を楽しく過ごす人もいる人気のイベント。

 バンクーバーで暮らしているなら一度は参加してみたい大会。

 とにかく参加者が多いことから、登録時に自分の予想タイムを申請してのウェーブスタート(時間差スタート)となっている。10キロのコースで6カ所の給水所が設置される予定。

https://www.vancouversunrun.com/

バラード橋を渡る参加者。走らず歩いてもいい!Photo courtesy of the Vancouver Sun Run
バラード橋を渡る参加者。走らず歩いてもいい!Photo courtesy of the Vancouver Sun Run

5月

・5月1日 BMO バンクーバー国際マラソン(BMO Vancouver International Marathon)

  今年で50回目を迎えるBMOバンクーバー国際マラソン。リアルとバーチャルがあり、リアルはフルマラソン、ハーフマラソン、8キロレースの3種類。

 フルマラソンは、クイーンエリザベスパークをスタートして、パシフィックスピリットパーク、ブリティッシュコロンビア大学(UBC)へ向かう。そして、スパニッシュバンクからキツラノへとビーチを横目に走り、バラードブリッジを渡って、ダウンタウンへ。シーウォール沿いにスタンレーパークを走り抜け、ゴールはペンダーストリート。バンクーバー観光でも人気のスポットを満喫するコース。

 日本のマラソン大会では、エントリーが抽選になっているレースが多いが、バンクーバーマラソンは申し込めば参加できる。
https://bmovanmarathon.ca/

6月

・6月12日 RBCラン・フォー・ザ・キッズ(RBC Run for the Kids) 

 バンクーバーとビクトリアの大会はBC Children’s Hospital Foundationへの募金を兼ねている。バーチャルとリアルで開催。リアルの距離は2キロと5キロの2種類。

https://www.bcchf.ca/event/race-for-the-kids/event-information/

・6月19日 父の日ウォーク・ラン(Father’s Day Walk/Run)

 父の日のイベントなので父子で参加するのも楽しい。 バーナビーとカムループスでは2キロ、5キロ、10キロのリアルレース。また、バーチャルでも開催。2キロ、5キロはランニングではなく歩く。前立腺がん協会、BC Prostate Cancer Foundationへの募金を兼ねたイベント。

https://www.thefathersdayrun.ca/

・6月26日 スコシアバンク・バンクーバー・ハーフ・マラソン(Scotiabank Vancouver Half Marathon)

 ハーフマラソン、5キロレース、キッズランの3種類。リアルとバーチャルで開催。

 ハーフマラソンはUBCからスタートして、ゴールはバニエパークにあるバンクーバー博物館。BMOバンクーバーマラソン同様に、美しいバンクーバーを楽しむコースで、下り道が多いのが特徴。

https://canadarunningseries.com/vancouver-half/

8月

・日程未定 シーウィーズ・ハーフ・マラソン(SeaWheeze Half Marathon)

 カナダを代表するアパレルメーカーのルルレモンによるハーフマラソン。ダウンタウンのバンクーバーコンベンションセンターからスタート。スタンレーパークやバラードブリッジ、フォールスクリークを走る。

 新型コロナ前は約1万人が参加していた。ヨガウェアの会社として始まったルルレモンのイベントということもあり、レース後に参加者で行うヨガも人気。

https://shop.lululemon.com/story/seawheeze-v

irtual-run

9月

・9月18日 テリー・フォックス・ラン(Terry Fox Run)

 カナダで最も有名な人物の一人、テリー・フォックス。骨肉腫で右脚を切断したあと、毎日義足をつけてフルマラソンの距離を走り続けた。募金を行い、ガン研究資金として寄付したいと考えたためだが、転移が見つかり143日で断念。22歳で亡くなった。

 このテリー・フォックスの遺志を継いで、カナダ各地のみならず、世界中で行われているテリー・フォックス・ラン。自転車で走ったり、ローラーブレードで参加できる大会もある。コース距離もさまざまだが、通常、最長で10キロ。バンクーバー周辺でも各自治体や学校が開催している。https://terryfox.org/terry-fox-run/

多くの自治体で開催されるテリー・フォックス・ラン。©The Vancouver Shinpo
多くの自治体で開催されるテリー・フォックス・ラン。ストローラーや自転車で参加する人も。©The Vancouver Shinpo

 そのほか、トレイルランニングの大会シリーズ、5 Peaks(ファイブ・ピークス)も開催予定。アリスレイク(4月9日)、ゴールデンイアーズ(5月14日)、マウントシーモア(6月18日)、サイプレスマウンテン(7月16日)、ウィスラー・ブラッコム(8月27日)の5回。
http://www.5peaks.com/2022-british-columbia
 
(取材 西川桂子)

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