バンクーバーで1983年に創業したタネのメーカー、ウエストコーストシーズ(West Coast Seeds )。デルタ市に直営店があるほか、カナダ各地のガーデンセンター、チョイシズマーケット(Choices Market)やネスターズ(Nesters)のようなスーパーなどでも同社のタネを取り扱っている。
家族経営の会社で、遺伝子組み換えをしていない高品質のタネを販売している。合成化学物質も使用していない。カナダのオーガニック製品Canada Organic Regimeなど、Pacific Agricultural Certification Society(太平洋農業認証協会)から認証を受けている。
現在、販売しているタネは、野菜、花、果物、ハーブ、芝生など1,000種類以上。そのほか、肥料や堆肥、剪定バサミ、土の温度を測る温度計ほか、園芸用品も手に入る。
野菜はトマトやキュウリ、ナス、レタスなど一般的なものから、アーティチョーク、キヌア、コールラビといった、比較的珍しいものまで扱っている。
店頭販売に加えて、オンラインショッピングで北米各地に発送を行っているが、ニンニク、ジャガイモ(種イモ)、球根、アスパラガスの苗など一部商品は対応していない。
日本の野菜のタネが手に入るか、マーケティング・コーディネーターのエミリー・キャロンさんに聞くと、
カブ、サラダコカブ: Hakuei(はくれい)、 Tokyo Cross(東京クロス)、Silky Sweet(シルキースイート)
ダイコン: Wasabi(ワサビ大根)、 Miyashige(ミヤシゲ大根)、 Saisai Purple(サイサイパープル)、Minowase Summer Cross(ミノワセ大根)
トマト: Sakura(サクラ)、Sunchocola(サンショコラ)
ハクサイ: Wa Wa Sai(ミニ白菜)、Red Scarvita(赤い白菜)
キュウリ: Tasty Emperor(エンペラー)、Ishtar(イシュタル)、 Green Dragon(グリーンドラゴン)
ミズナ・小松菜: Green Komatsuna(緑の小松菜)、 Mizuna(ミズナ)、Red Komatsuna(赤い小松菜)、Tokyo Bekana(東京べか菜)、Osaka Purple(紫ミズナ)、 Red Kyona Mizuna(赤ミズナ)
ネギ: Kincho(金長)、Ippon Negi(イッポンネギ)
Salsola(オカヒジキ) を挙げた。
サンショコラはユニークな茶色いミニトマト。はくれいは、元祖サラダカブ。肉質は緻密でやわらかく、甘味があり、生食サラダで美味しい。生食のほか、漬けもの、煮物でも美味しいという。(https://www.vilmorinmikado.jp/product/hakurei/)
今年の新製品には、ライムグリーンのカリフラワー「トレビ」、イギリスで生まれたケールと芽キャベツを掛け合わせた野菜「ケーレッツ」など珍しい野菜もある。
珍しい野菜も紹介されていて、見て楽しいカタログ
ウエストコーストシーズでは、毎年春にカタログを無料で配布している。
珍しい野菜が紹介されていて、「こんな野菜もあるのか!」と見ているだけでも楽しい。地域別種まき時期チャートに加え、ガーデニングのヒントやレシピ、「共栄作物」「共存作物」とも呼ばれる、コンパニオンプランツについてなど役に立つ情報も満載。
カタログはウェブサイトでも閲覧できる。BC州沿岸部の種まき時期のチャートは 野菜、花、ハーブ 。BC州以外の種まきチャートもある。
5月に種まきをするとよい野菜
マーケティング・コーディネーターのエミリーさんに5月に種まきをする野菜についても聞いた。
屋内で育てて移植
アスパラガス(5月の最初の週に屋内で育て始めて、6月中旬に移植)
芽キャベツ(5月最終週に屋内で種まき。8月初旬に移植)
カリフラワー(6月から8月に移植)
キュウリ(5月第2週に屋内で種まき、6月に移植)
パンプキン ・ カボチャ類(5月中旬までに屋内で種まき、6月に移植)
屋外直まきはビーツ、ブロッコリー、キャベツ、レタス、ニンジン、ケールなど。
https://www.westcoastseeds.com/blogs/garden-wisdom/seeds-start-may
カスタマーサポート
Email: customerservice@westcoastseeds.com
Phone: 1-888-804-8820
デルタにある直営の販売店
4930 Elliott Street, Delta
www.westcoastseeds.com
(取材 西川桂子)
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