スティーブストンにサーモンフェスティバルが戻ってきた。3年ぶりに会場を設営して開催された第75回スティーブストン・サーモンフェスティバル。7月1日カナダデーの人気イベントだ。この日を首を長くして待っていた市民が大勢集まり、盛り上がった。
日系コミュニティとともに歩んだサーモンフェスティバル
サーモンフェスティバルは今年で75回目を迎えた。リッチモンド市の最南端に位置するスティーブストンは、戦前には和歌山県から多くの日本人移民が定住した街。各会場には日系コミュニティの軌跡が学べるイベントも多く、フードや音楽を楽しむだけでなく、街の歴史や日本文化にも触れる日となった。
新型コロナウイルス感染拡大で、2020年、2021年は人が集まるイベントが開催できなかったが、今年は開催にこぎつけた。しかも一部イベントはオンラインでも配信するハイブリッド。パレードや着物の着付けなど一部のイベントは見送られたが、会場はスティーブストン・コミュニティセンターを中心に、東はブリタニア・シップヤード・ナショナルヒストリックサイトから西はギャリーポイント・パークまで4つに分け、より広くスティーブストンを楽しめる工夫が凝らされていた。
ジャパニーズ・カルチャラル・ショウを手掛けたケルビン・ヒゴさんは「スティーブストンには日系として初めてが多かった」とうれしそうに笑う。そうしたスティーブストンの日系コミュニティの歴史をパネルで解説していた。
舞台でのあいさつも3年ぶり、関係者も喜びを隠せず
リッチモンド市マルコム・ブロディ市長は、ここ2年は新型コロナでバーチャルだったが「75回の記念の年に多くの皆さんがこうやってここにきてくれてうれしく思います」とあいさつ。今回のイベント開催に協力してくれた、スポンサー、連邦・州政府、そして実行委員会、ボランティアの皆さんに感謝すると語った。
スティーブストン・コミュニティソサエティ会長アル・サカイ氏は、「ようこそサーモンフェスティバルへ」とあいさつし、リッチモンド市と協力しながらすべての催しを実現することができたと語り、「サーモンフェスティバルは多くの人々が楽しく集まれるイベント」と胸を張った。
2019年にも参加したという在バンクーバー日本国総領事館羽鳥隆総領事は「3年前に招待されたときには青い服を着てきたので、次の機会があれば必ず赤を着ると誓っていて、3年ぶりに開催された今回赤を着て参加できてよかった」とあいさつし会場を和ませた。
サーモンフェスティバルが開催される意義について、「コミュニティのみなさんが楽しまれるのはもちろんですけど、イベントが開催されることにより、日本との関係を意識して、参加される議員の多くが特別に日本を言及してくれたり、またリッチモンド市ブロディ市長をはじめ、市議の方々とも日本とBC州の関係について意見交換する機会も増えたりするので、そういう意味でもとても有意義だと思います」と日加交流に一役買っている貴重なイベントと語った。
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