BC検死局(BC Coroners Office)は、7月後半から8月上旬にブリティッシュ・コロンビア(BC)州を襲った熱波で、16人が死亡した可能性があるという予備データを発表した。そのほとんどが、フレーザーヘルス、インテリアヘルスの各保健区だった。
当局の8月9日の更新情報によると、最初の死亡者が報告されたのは猛暑が始まった7月26日。熱波は8月3日まで続いたが、死亡者はフレーザーヘルス地区で8人、インテリアヘルス地区内で6人。アイランドヘルス地区とバンクーバーコスタルヘルス地区で各1人。いずれも40歳以上で、うち6人は70代だった。
カナダ環境省(Environment Canada)によると、猛暑の期間にBC州内では数十カ所で最高気温が記録され、40度を超えた地域もあったという。
隣接するアメリカ・ワシントン州では、Center for Health Statisticsの予備データによると、 7月25日から8月1日までに8人が熱波によって死亡したと見られている。
これらの数値を踏まえ多くの科学者は、人間が原因の気候変動は危険なレベルの気温上昇を世界中でより頻繁に引き起こしていると警告している。
昨年6月下旬に、BC州とアメリカ北西岸州を襲ったヒートドームでは、619人が死亡したと見られている。BC州内陸南部のリトンでは最高49.6度を記録する酷暑となった。
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