今年7月にウクライナの友人を支援する「クレア・ポストカード・プロジェクト」を始めた仙北谷クレアさんと父・蔵人さんから、支援金が無事ウクライナに届いたとの報告を受けた。
クレアさんと蔵人さんは、「(プロジェクトのアイデアを提供してくれたカメラマンの)斉藤光一さん、バンクーバー補習校の校長先生や職員の方々、バンクーバーの日系企業の方々、道場のメンバーや親御さんのご支援に心から感謝しております。このプロジェクトから人の暖かさや思いやりを感じました」と感謝の気持ちをつづった。
プロジェクトの支援金500カナダドルで、暖房機2台、避難所のライト、子どもたちが帰宅時に使う手持ちライトを購入したと、ウクライナから写真が添えられた報告があったという。
ウクライナとは、蔵人さんが師範を務める岩間流合気道のキーウ教室ウクライナ岩間神信合気修練会で教えるマキシム・ウラジミロフさんと家族ぐるみで親交を深めてきたつながりがあった。
ウラジミロフさんから聞かされるウクライナの状況はニュースでは伝わらない生々しいもので、なんとかしたいというクレアさんの思いから「クレア・ポストカード・プロジェクト」が始まった。
支援金はウラジミロフさんに送り、11月に報告が来たという。そこには、まだまだ続くウクライナの大変な状況もつづられていた。ロシアからの砲撃を受け、電気も制限されている状況で暗さと寒さがかなり厳しいようだという。
「インフラを攻撃されているため真っ暗な中を帰宅する子どもたちに、手持ちライトはとっても役立っている」との報告もあった。ただ、インフラへの攻撃で電気が止まることがあるため、暖房機は使用できないこともあるという状況には心配な様子だ。
また、仙北谷さんの家族やバンクーバー道場のメンバーとその家族の協力を得て、クリスマス前に2回目の寄付として約500ドルをウクライナに送ろうと考えているという。「キエフの学校だけは電気と水が確保できていたのですが、数日前のインフラへの攻撃で電気と水も止められている状況のようです。そんな中でも子どもたちに少しでもクリスマスを味わってほしいと思い、何か甘い物でも購入できるように寄付を送ることにいたしました」。
蔵人さんは「平和を祈り我慢するウクライナの人々のことを考えると心が痛みます。我々にできることはとても小さいですが、引き続き、できることを続けていきたいと思います」と思いを語った。
オンライン「クレア・ポストカード・プロジェクト」でのポストカード購入によるウクライナ支援は、現在も継続されている。https://iis-int.com/clairespostcards/
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