カナダ政府は、急激なインフレが続き生活費が高騰する中、住宅への負担も大きくなっているとして、家賃補助プログラム「カナダハウジング・ベネフィットプログラム」を開設した。
低所得の賃貸住宅に居住している人を対象に、非課税で500ドルを支援する。申請は1回のみ。
対象は、調整後純所得が世帯で35,000ドル、個人で20,000ドル以下で、カナダ歳入庁(CRA)で申請手続きを行う。
CRAは、申請者の収入、年齢、税務上の居住地を確認。申請者は2021年のタックスリターンを行っている必要がある。
そのほかの条件としては、調整後純所得の30%以上を住居費として支払っていること、賃貸物件の住所・2022年に支払われた家賃の額・家主の連絡先を記載すること、カナダ歳入庁が適格性を確認するための情報検証に同意することなどとなっている。
カナダ政府によると、学生を含む低所得賃借居住者180万人が支援の対象となるという。予算は12億ドルと試算され、うち4億7500万ドルは2022年予算に計上されている。今回の支援が、その他の支援プログラムに影響することはないとしている。
申請の締め切りは2023年3月31日午後11時59分(東部標準時)。
すでにCRAオンラインアカウントがある場合は、アカウントから申請して5~10日(休祝日を除く)で支給される。オンラインアカウントがない場合は電話でも申請できる。
詳しくはCRAウェブサイトを参照。
Canada Housing Benefit Program : https://www.canada.ca/en/services/taxes/child-and-family-benefits/top-up-canada-housing-benefit.html
(記事 編集部)
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