カナダde着物
第46話 *桜の文様*
「穀雨(こくう)」は二十四節気の六番目で「暖かい春の雨が穀物を潤す」という意味があり、春の雨や恵の雨を表わしているそうです。
バンクーバー周辺では、今年も暖かい日の桜もあれば、雨日のしっとりとした桜もありました。
皆さまはどのような表情の桜がお好きですか。
*今日の着物*Today’s Kimono
「桜の文様」
桜は、昨今では振袖や訪問着の中でも人気のある柄となりました。
凛とした一重桜、可愛らしい八重桜、存在感のある枝垂れ桜、などなど桜の品種と同じように桜の文様も数多くつくられています。
桜の家紋で有名なのは、細川家の細川桜でしょう。(*1)
桜柄の着物や帯ですが、季節を重んじる着物の世界では、選ぶ時に気を付けます。基本的に在住している桜の開花状況に合わすといいのではないでしょうか。
小紋に多い、枝のない図柄の桜柄は、1年中愉しめるようです。(*2)
*今日の和の学校*Today’s Gathering
「桜を愛でるお祭りやイベント」
4月に入ってもまだ寒い日はありますが、桜が私たちの心を明るくしてくれます。
グレーターバンクーバーでは毎年恒例となっております、日系センターでの“O-HANAMIお花見まつり”や、バンデューセン植物園での“Sakura Days Japan Fair 桜まつり”が行われ、私も着物で茶道デモンストレーションや殺陣ショーのお手伝いをして来ました!
会場では、着物姿で訪れる方が年々増えているように感じます。
着て愉しみ、見て愉しめる着物で、いっぱいお出掛けしたいですね。
お花見イベントの記事はこちらから。https://www.japancanadatoday.ca/2023/04/05/vancouver-big-picnic-2023/
参照
日本の行事・暦:http://koyomigyouji.com/index.html
家紋のいろは(*1)
https://irohakamon.com/kamon/sakura/hosokawazakura.html
桜柄を着る時期とマナーやルール(*2)
https://kimonodo.jp/kimono/sakura-pattern-kimono/
「着物語り」
コナともこさんが着物の魅力をバンクーバーから発信する連載コラム。毎月四季折々の着物やカナダで楽しむ着こなしなどを紹介します。
2020年8月から連載開始。第1回からのコラムはこちらから。
コナともこ
アラフィフの自称着物愛好家。日本文化の伝道師に憧れ日々お稽古に励んでおります。
12年前からコキットラム市の東漸寺で「和の学校」を主宰。日本文化を親子で学び継承する活動をしております。
年間を通じて季節の行事に加え、お寺での初参り、七五三祝い、十歳祝い、元服祝い、二十歳祝い、結婚式、生前葬、お葬式などの設えと装いのお手伝いもさせていただいております。
*詳しくはコナともこ までお問い合わせ下さい。tands410@gmail.com
東漸寺は非営利団体で、和の学校の収益は東漸寺の活動やお寺の維持の為に使われています。
カナダ人の夫+社会人と大学生の3人娘+老犬1匹(昨年末、虹の向こうへ)がおり、バンクーバー近郊在住。
和の学校ホームページ https://wanogakkou.jimdofree.com/
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Instagram https://www.instagram.com/konatomoko/?hl