ブリティッシュ・コロンビア(BC)州の2選挙区で6月24日、補欠選挙が行われた。結果はBCNDP(BC新民主党)が両選挙区で圧勝に終わった。
補欠選挙が行われたのは、バンクーバー島ビクトリア市近郊のLangford-Juan de Fuca選挙区と、バンクーバー市のVancouver-Mount Pleasant選挙区。Langfordは前BCNDP党首ジョン・ホーガン氏、Mount Pleasantは元大臣のメラニー・マーク氏が、辞職したことに伴い実施された。
両選挙区ともBCNDPが強い選挙区で、Langford-Juan de Fucaはラヴィ・パーマー氏が53%を、Vancouver-Mount Pleasantはジョアン・フィリップ氏が68%を獲得して圧勝した。パーマー氏は28歳、BC州議会で最も若い議員の誕生となった。
野党は、LangfordではBC保守党(Conservative Party of B.C.)が20%を獲得して次点に、BCグリーン党が18%で3位、BC自由党から名称を変更したBCユナイテッドは9%で4位に終わった。
ただVancouver-Mount Pleasantでは、BCユナイテッドが2位と健闘したが、獲得したのはわずか13.7%。以下、グリーン党が3位、BC保守党が4位となった。両選挙区とも最下位はBC共産党(Communist Party of B.C.)で、両選挙区で約1%しか獲得できなかった。
今回の大勝を受けて、解散総選挙も考えているかの問いにデイビッド・イービー州首相は「いま、解散総選挙は考えてない」と一蹴した。
これで議席では、NDP57、BCユナイテッド27、グリーン党2、無所属1。
BCユナイテッドとして初めて臨んだ選挙で大敗したケビン・ファルコン党首は、声明を発表し、新名称になって2カ月で臨んだ選挙にしては健闘したと胸を張った。NDPが強い両選挙区での今回の結果は与党に隙があることが垣間見えたとし、「次の2024年10月の総選挙に向けて、早めの名称変更が間違いでなかったことを証明した」と次の選挙を見据えた。
(記事 編集部)
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