サレー市警察問題、司法審査を求める市に対し州政府は法改正を発表

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州サレー市は10月13日、市警察SPSへの移行計画続行を要求するBC州政府の命令に対し、BC州最高裁判所に司法審査を求めることを発表した。それを受けて、州政府は16日、各市が警察組織の移行を行う場合、公安大臣が承認した移行計画に従うことを義務付ける法改正を発表。可決されれば、サレー市はRCMP(連邦警察)からSPSへの移行を進めなければならない。

 サレー市の警察問題は5年に及ぶ。2018年にダグ・マッカラム前サレー市長のもとで始まったSPS移行だが、ブレンダ・ロック現サレー市長はRCMP保持を主張。州政府との対立で二転三転したが、7月にBC州政府マイク・ファーンウォース公安大臣が、サレー市にSPSへの移行計画を継続するよう指示し決着がついたと思われていた。

 ロック市長は、SPS移行は物価高で苦しんでいる住民にさらなる税金負担を強いることになると批判している。一方デイビッド・イービー州首相は17日の記者会見で、ロック市長がコストなど重要な問題点を提起したことを評価しながらも、サレー市による法廷闘争が勝利することはなく税金の無駄遣いであるとし、市と州が協力して前進するべきだと話している。

訂正:新法案を法改正と訂正しました。

(記事 編集部)

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