バンクーバー桜楓会の年次総会および新年会が1月11日、ブリティッシュ・コロンビア州バーナビー市の日系文化センター・博物館で開催された。
当日は厳しい冷え込みとなったが64人が出席。会場では、参加者たちが新年のあいさつとともに話に花を咲かせ、お節料理やゲームなど充実した時間を過ごし、大いににぎわった。
久保会長「今年は隣組と力を合わせていく」
久保克己会長のあいさつから始まり、新年会は穏やかに進んでいった。「桜楓会は今年で39年目です。皆さんのお元気なお顔が見ることができて本当に幸せです」と喜んだ。
久保会長に2024年の抱負を聞くと「今年は隣組と力を合わせていきます。日系のコミュニティの数が多いので、皆で力を合わせれば、さらに大きくおもしろいことができることが沢山あります。やがては他の団体ともできればいいなと思っています。協働することのメリットはものすごく大きいと思います」と力強く答えた。
丸山総領事「日本とカナダ、世界中を結ぶ奇麗な虹が沢山かかるように」
在バンクーバー日本国総領事館・丸山浩平総領事も出席した。あいさつでは「辰年の年男なので張り切って新年を迎えたいと思っていた矢先、残念ながら日本で厳しい年明けとなってしまいました。改めて犠牲者の方々に追悼の意を捧げ、早期の救出と復興が進むことを心よりお祈り申しあげます」と冒頭で能登地震について言及した。
また先日奇麗な虹の橋を見たというエピソードから「虹は辰が水を飲んでいる姿だという中国の言い伝えがあります。辰が奇麗な虹になって日本とカナダ、世界中を結んでくれる素敵な虹が沢山かかるように祈りますし、我々も気を引き締めて努力してきたいと思っております。大先輩でいらっしゃる桜楓会の皆様からご教授をいただいて、本当に信頼していただける総領事館になるように努めます」と語った。
新年会では、ヤング規代枝さん、ティム クラークさん、荒巻典子さんがアルゼンチンタンゴ、フランメンコを披露した。情熱的で力強いパフォーマンスに、会場中が新年から活気のある雰囲気に包まれた。
そのほか、ジャンケンや50:50などのゲームも開催。ゲーム勝者には景品も贈呈され、会場中が大いに盛り上がった。
バンクーバー桜楓会
満55歳以上の日本語を話す人を会員として1985年に「退職移住者の会」として発足した。新年会のほか、暖かい季節には桜や初夏の香りを楽しむ「歩こう会」やブルーベリー摘みなどのイベント、芸術や健康などについて学べる教養講座など、BC州で生活している会員同士の親睦を深め、生活を充実させるための情報交換の場となっている。
(取材 古川紋)
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