14歳少年の自殺事件、セクストーションの疑いでナイジェリアの男を逮捕

 RCMP(連邦警察)は2月6日、ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー近郊のサレー市で2023年に14歳の男子生徒が死亡した事件で、ナイジェリアの男が逮捕されたと発表した。男子生徒はファイナンシャル・セクストーション(オンラインでの性的脅迫)を受けていた。

 男子生徒が自殺したのは2023年2月。死亡前にはティーンエージャー少女のふりをした容疑者に騙されて、インスタグラムとスナップチャットを通して性的な画像を送っていた。容疑者はギフトカードを買って送らなければ画像を家族や友達に送ると脅迫。被害者と容疑者のやりとりはわずか数分間だったという。

 警察は同年5月にナイジェリアの容疑者2人を特定。FBI(アメリカ連邦捜査局)やオーストラリア警察などの協力により同年8月にアデダヨ・オラケイエ容疑者を逮捕した。同容疑者は、児童ポルノ所持や配布などの疑いで現在はナイジェリアで身柄を拘束されている。

 RCMPによるとセクストーションの報告は、2022年には220件だったが2023年には302件と44%増加、ターゲットは主に少年だという。今回のように悲劇的な結末に至るケースもあることから、警察は親に子どもたちとオンライン上の犯罪や安全について話し合うよう呼びかけている。

(記事 編集部)

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