ZIPAIRバンクーバー就航、第1便が成田から到着

バンクーバー空港70番ゲートに到着する成田からのZIPAIR第1便。2024年3月13日、バンクーバー空港。Photo by Japan Canada Today
バンクーバー空港70番ゲートに到着する成田からのZIPAIR第1便。2024年3月13日、バンクーバー空港。Photo by Japan Canada Today

 定刻より少し早めに成田から到着したZIPAIR第1便がバンクーバー空港に姿を見せた。3月13日、カナダと日本を結ぶ初の国際線中長距離LCC(格安航空会社・Low Cost Carrier)ZIPAIRが就航した。

便数をさらに拡大へ

 ZIPAIRバンクーバー成田線は3月13日から週3便で運航を開始。ZIPAIR Tokyo代表取締役会長・岩越宏雄氏はあいさつで、12月の発表以降予約率は就航から数カ月はすでに99.9%になっていると語った。7月28日からは週5便に増加する。「ZIPAIRはこれまでにないイノベイティブなエアラインとして、快適なフライトを提供できると自信を持っています。そしてこれが国際線の新しいスタンダードになると確信しています」とあいさつを締めくくった。

 式典が終わり「ようやくカナダに就航できて非常にうれしく感じています」と笑顔を見せた。バンクーバーに来たのは初めてという。街並みが美しく、「このような街に就航できてうれしく思います」と話す。今後は「なかなか難しいところはありますが」と前置きしながらも、「機材が揃ってくればデイリーでオペレーションしたいなと思っております」とさらなる増便にも言及した。

 在バンクーバー日本国総領事館・丸山浩平総領事は「東京とバンクーバーの路線が増えることで(日加)往来の増加に貢献され、日本とカナダ、周辺関係地域を含む協力関係、友好関係の増進に寄与されることを期待しています」と日本とブリティッシュ・コロンビア州の往来強化に期待した。

バンクーバーと縁のある機長が初フライトで夢を叶える

 成田からバンクーバーに到着した第1便は、折り返しバンクーバー発第1便として成田に向かう。機長を務めるのは堀田晋吾氏。あいさつで、バンクーバー市近郊のメープルリッジ市に3年間滞在していた経験があると話した。その後操縦士となり、日本・カナダ間を飛行することが夢だったと言う。この日は機長としてバンクーバー発第1便のフライトを任された。「今日は私の夢が叶う日となりました」とうれしそうに語り、周囲から拍手が起きた。「みなさん今日のフライトを楽しんでください。私も楽しみます」と満面の笑みを見せた。

 記念式典が行われたバンクーバーから出発するゲート前では、日本茶をベースにしたドリンクが搭乗予定の乗客らにふるまわれるなど和やかな雰囲気に包まれた。

ZIPAIR就航記念式典で。左から、バンクーバー空港エアーサービス部門ディレクター Russell Atkinson氏、堀田晋吾機長、ZIPAIR Tokyo代表取締役会長・岩越宏雄氏、在バンクーバー日本国総領事館・丸山浩平総領事。2024年3月13日、バンクーバー空港。Photo by Japan Canada Today
ZIPAIR就航記念式典で。左から、バンクーバー空港エアーサービス部門ディレクター Russell Atkinson氏、堀田晋吾機長、ZIPAIR Tokyo代表取締役会長・岩越宏雄氏、在バンクーバー日本国総領事館・丸山浩平総領事。2024年3月13日、バンクーバー空港。Photo by Japan Canada Today

(取材 三島直美)

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