BC州の図書館がサイバー攻撃で金銭を要求される

バンクーバー図書館。File Photo: Japan Canada Today
バンクーバー図書館。File Photo: Japan Canada Today

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州の図書館がハッカーに攻撃され、金銭要求に従わないとユーザーのデータを公開するとの脅しを受けたと5月3日CBC電子版が伝えた。

 BC州内の図書館にシステムを提供しているB.C. Libraries Co-operativeは、4月29日にハッカーがログファイル・データにアクセスし、メールサーバーからデータを盗んだと発表。調査の結果、パスワードやメール内容、タイトルなどは漏洩しておらず、ハッカーが得た情報は、あるアドレスがどのアドレスにメールを送ったかを示す情報だという。B.C. Libraries Co-operativeはデータ漏洩は最小限だとしつつ、こうした事態が起こったことに謝罪の意を表している。

 カリブー地域の図書館も今回の事件に巻き込まれた図書館のひとつ。Cariboo Regional Districtによると、B.C. Libraries Co-operativeが被害にあったメールアドレスの開示をしなかったため、ウェブサイトで図書館利用者に注意喚起を行ったという。

 今回の事件は最近立て続けに起きているサイバーセキュリティ問題のひとつ。大手ドラッグストアチェーンのロンドンドラッグスは4月28日にサイバー攻撃を受け、西部カナダ約80店舗の閉鎖を余儀なくされている。昨年10月にはオンタリオ州トロント公立図書館がサイバー攻撃され、再開に4カ月を要した。

(記事 編集部)

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