バンクーバーダウンタウン・イーストサイドの公衆トイレ閉鎖に懸念の声

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州バンクーバー市のダウンタウン・イーストサイド(DTES)にある2つの公衆トイレがまもなく閉鎖されることに、懸念の声が上がっている。CBCニュース電子版が伝えた。

 このトイレは、ピジョン・パークと144イースト・ヘイスティングス・ストリートにあり、新型コロナウイルス感染拡大とホームレス増加に対応する一時的な措置として設置された。そのため市当局によると7月中にBC州政府とUnion of B.C. Municipalitiesからの補助がなくなるという。

 トイレを管理しているOverdose Prevention Societyのサラ・ブライス事務局長は、多くのDTES住人がホームレスであることから閉鎖の影響は大きいと憂慮している。トイレは通年オープンで、利用者数は年間15,000人から22,000人という。さらに、路上に排泄物があふれるのを防ぐという意味では周辺のビジネスや旅行者にも有益だと話す。

 一方で市当局は、ヘイスティングスのトイレは毎月約34,000ドル、ピジョン・パークのは約27,000ドルもの費用がかかるとし、新たな資金源を探しているもののまだ見つかっていない状態だという。

 BC州住宅省はイースト・ヘイスティングスのトイレに2025年の3月末まで部分的に補助する。DTESのトイレへの補助の要望も受けていることから、提示案を見直しているという。

(記事 編集部)

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