ブリティッシュ・コロンビア(BC)州バンクーバー市は7月10日、市内の公共eスクーター・シェアシステムの運営にアメリカを拠点とするLime Technologyを選定した。すでに運用されている自転車シェアシステム「Mobi by Rogers」同様、モビリティ・シェアのネットワーク拡大を図る。
eスクーター・シェアシステムは2024年夏の後半に開始予定。第1段階として、ヘイスティングス-サンライズ地区とグランビュー-ウッドランド地区を対象エリアとし、スクーター100台とドッキング・ステーション29カ所を設置する。その後、2024年後半から2025年にかけてダウンタウンなど他の地域にサービスを拡大する予定。
バンクーバー市ケン・シム市長は声明で「バンクーバー市はこれまでアクセスしやすい持続可能な交通システムに取り組んできた。そこにeスクーターを加えるのは理にかなっている」と説明。今回のシステム導入について同市の「気候緊急事態アクション・プラン/2030年までに市内の移動手段の3分の2を、徒歩、自転車、公共交通機関にする」を達成するための大きなステップだとしている。
eスクーターは、歩道への乗り入れは禁止で、利用時はヘルメット着用が求められる。市当局は、今後Limeとの協力により減速・乗車禁止ゾーンの設置など安全システムの確立を進めるという。
(記事 編集部)
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