BC州議会選挙投票日「大気の川」で大荒れの天気に

メトロバンクーバーを襲った大雨。2024年10月18日。Drive BC Xより。
メトロバンクーバーを襲った大雨。2024年10月18日。Drive BC Xより。

 今季最初の「大気の川(atmospheric river)」が襲った10月19日、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州のメトロバンクーバー、フレイザー・バレー、BC州南西部の大部分が大雨に見舞われた。洪水、道路閉鎖、停電などが各地で発生したほか、この日は州議会議員選挙の投票日だったため投票所の一時閉鎖も見られた。

 BC州南西部には18日から大雨警報が出され、各地で起きた被害の画像や動画がSNSに上げられた。ウエストバンクーバー市警察は、21番ストリートとクイーンズ・アベニュー付近の急な坂で、泥水とがれきが流れている動画を公開した。またハイウェイ1の出入口が洪水のために閉鎖された。

 バンクーバー市東部では、ナナイモ・ストリートとマギル・ストリートの交差点が部分的に冠水。サレーRCMP(連邦警察)はひどい冠水のために76番アベニューと152番ストリートの交差点を閉鎖した。数台の車両が通過しようとしたが立ち往生したという。またバーナビー市スティル・クリーク地域では車両の水没が見られた。メトロバンクーバー地域では、19日午前の時点で少なくともバス12路線がルートの迂回を余儀なくされた。

 BC州電力公社BCハイドロによると19日正午過ぎまでに1万戸が停電したと報告している。同社広報は、暑い夏が続いた影響で木々が著しく弱っているため倒木や折れた枝による電線の切断が予想されると話していた。

(記事 編集部)

合わせて読みたい関連記事