BC州で鳥インフルエンザの人間への感染を確認、カナダ国内で初

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州で、カナダ国内初の鳥インフルエンザ(H5N1)の人間への感染が確認された。

 11月12日、BC州衛生管理局長ボニー・ヘンリー博士は州内で10代の若者が重度の呼吸困難で入院していることを発表。13日にカナダ公衆衛生局(PHAC)は、この10代が鳥インフルエンザに感染していることを認めた。

 鳥インフルエンザは通常、野生または飼育されている鳥の間で感染するが、ほかの動物や人間が感染することもある。アメリカではすでに40例以上の人間への感染が確認されているという。アメリカ疾病予防管理センターによると、ほとんどの感染はカリフォルニア州で発生、乳牛を経由しているという。

 BC州当局では現在、今回の感染経路について調査を進めている。また濃厚接触者についても検査や抗ウイルス薬などの感染防止措置が取られている。ただPHACは「感染経路の特定は難しく、判明しないこともある」と声明で説明している。

 PHACは、鳥インフルエンザの人間への感染は「非常に稀」で、現在のところ公衆衛生上の危険性は低いとしている。そのうえで感染防止策として、野生動物や鳥(死骸も含む)に触れないこと、ペットを動物の死骸に触らせないこと、畜産農業に従事する人は個人用保護具を利用することを呼び掛けている。

(記事 編集部)

合わせて読みたい関連記事