BCで天気大荒れ、停電や道路閉鎖など各地で被害

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州では12月14日から強風などで大荒れの天気となり、各地で被害が相次いだ。

 BC州の電力会社BCハイドロによると、強風の影響によりメトロバンクーバーとサンシャインコーストを合わせた地域で、約28万世帯が停電(14日午後5時15分現在)。地域別では、サレー市57,000世帯、バーナビー市13,000世帯、ポートコキットラム市7,000世帯が停電となった。

 BCハイドロは停電について、強風で倒れた木や落ちた枝が電力設備に被害を与えたことが原因としている。特に、最近数年続いた干ばつで州内の植物が弱っており、風の影響をより受けやすい状態にあるという。

 悪天候は道路状況にも影響した。バンクーバー市ナイト・ストリートと32番アベニューでは車両の上に木が倒れ道路が閉鎖された。またスタンレーパークは倒木の危険があるとして公園を閉鎖した。ノースバンクーバー市周辺でも倒木の報告が相次いだことから、リン・キャニオンやヘイウッドなど複数の公園でトレールが閉鎖された。さらにバンクーバーからウィスラーの方へ向かうシー・トゥ・スカイ・ハイウェイのライオンズ・ベイ付近では土砂崩れが起き、ハイウェイは両車線とも通行止めとなった。

 BCフェリーは、強風や大雨、洪水の警告を受けて、14日午前のメインランド・バンクーバー島間のほぼ全ての便を事前欠航。カナダ環境省は、グレーター・ビクトリアやバンクーバー島西海岸の住民に向けて、強風と高潮による洪水に注意するよう呼び掛けていた。

(記事 編集部)

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