バンクーバーで通行人を殴った男、別の無差別事件にも関与

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州バンクーバー市ダウンタウンで、見知らぬ人の顔をいきなり殴った男が起訴された。容疑者は、さらに2件の無差別攻撃事件を起こしていたことが分かった。

 起訴されたのはザッカリー・ティレル・シェトル容疑者(29歳)。11月28日午後10時ごろ、ハドソン・ベイ百貨店近くのウエスト・ジョージア・ストリートの路上で、28歳の男性の顔をいきなり殴り、地面に叩きつけた。シェトル容疑者はそのまま逃走、バンクーバー市警察は事件を映し出したビデオを公開した。12月3日に警察はバンクーバー中央図書館付近でシェトル容疑者を逮捕した。

 12月10日の発表によると、シェトル容疑者はこの件を含む3件の暴行事件に関して起訴されたという。11月24日と25日にも、ダウンタウン中心部で、それぞれ35歳と29歳の男性に暴行していたことが分かっている。いずれの事件においても、容疑者と被害者の間に面識はなく、暴行に至るまでに接触もなかったと警察は見ている。

 ダウンタウンでは12月4日にもコンビニエンスストアで刺傷事件を起こした男が警察に銃撃されて死亡するなど、暴行事件が立て続けに起きている。バンクーバー市ケン・シム市長は「こうした事件はコミュニティ全体に影響を与え、不安にさせる」と懸念を示している。

(記事 編集部)

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