バンクーバー・ダウンタウンと周辺都市が新航路で近くなる。ブリティッシュ・コロンビア(BC)州に本社を置くグリーンライン・フェリー社は2月7日、バンクーバー市と周辺都市を結ぶ新しいフェリー就航について発表した。
新航路では高速電動フェリーを使用、バンクーバー市ダウンタウンとボーエン島を約40分(1日3便を予定)、バンクーバー市とサンシャインコーストのギブソンズを約70分(1日4便を予定)で結ぶ。フェリーは乗船者のみで車両の積載はないが自転車20台と車椅子4台を積み込み可能。同社創業者カラム・キャンベル氏によると1日約1,000人の乗客を見込んでいる。
このプロジェクト案はバンクーバー市レベッカ・ブライ市議とバンクーバー公園庁の委員2人が2月26日に市議会に提出する予定。可決されれば2027年のサービス開始を予定しているという。連邦、州政府も新航路就航を支持している。
ボーエン島、ギブソンズの市長も新サービスを歓迎している。ボーエン島アンドリュー・レオナルド市長は、フェリーは島民と仕事、ヘルスケア、学校などを繋ぐものと重要性を強調した。
バンクーバー市側の拠点はコールハーバーの公園に隣接するハーバー・グリーン・ドック。キャンベル氏によると大幅な改修などの必要はなく、公園自体にも変更はないという。
バンクーバー公園庁ブレナン・バスチョバンスキー委員はハーバー・グリーン・ドックについて「ウォーターフロントの重要なポイントながら、これまでその可能性を活かしきれていなかった」と説明、レクリエーションの場としての価値を失わずにサステナブルな交通手段を導入できるこのプロジェクトに期待を寄せている。
バンクーバー・ダウンタウンと周辺都市を結ぶ航路は2023年にバンクーバーアイランド・フェリーカンパニーがバンクーバー島のナナイモに高速艇Hulloを就航している。
(記事 編集部)
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