自宅に送ってもらったのに飲酒運転とスピード違反、29歳の男を逮捕

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州バンクーバー郊外のポートムーディー市で2月23日、酒に酔ったため自宅に送ってもらったにも関わらず飲酒運転で逮捕される事件が起きた。

 ポートムーディー警察によると、一連の事件が始まったのは午前1時45分ごろ。ムーディーセンター・エリアで結婚式に出席していた男(29歳)が、酔っているにも関わらず自分の車を運転しようとした。付近にいた人が男を止めようと車のキーを取り上げたがけんか騒ぎとなったため、警察に通報し男は治安妨害の疑いで逮捕された。

 その後、警察は男をバンクーバーの自宅まで送り、酔いが覚めてから車を取りに行くように告げた。しかし、その2時間後に警察官が警察署のあるセントジョンズ・ストリートを猛スピードで走る車を目撃。車を止めたところ、運転手はさっきバンクーバーまで送っていった男だった。男は酔いが覚めていないにも関わらず、ライドシェアサービスを利用してポートムーディーまで自分の車を取りに行ったという。セントジョンズ・ストリートの制限速度は時速50キロだが男は時速123キロで走っていた。

 警察は飲酒運転で男を逮捕し、酔いが覚めるまで警察署に留めた。男には90日間の運転禁止が課されたほか、車は押収された。当局はさらに運転禁止期間の延長や罰金の増額などを含むより厳しい処罰を課すようロードセイフティBCに働きかけている。

 ポートムーディー警察では「彼は何度もチャンスを与えられたのに正しい選択をしなかった」ことを憂慮する一方で、けが人が出なかったことは幸運だったとしている。

(記事 編集部)

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