バンクーバーで汚水が流れ出た下水管トラブル、原因不明の腐食で耐用年数3分の1で破損か

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州バンクーバー市は2月28日、下水道管の汚水漏れにより数カ月にわたって閉鎖されていたサイエンスワールド近くの道路利用が再開したと発表した。

 ターミナル・アベニュー東行き車線(ケベック・ストリートとメイン・ストリートの間)で、下水道管から汚水漏れが見つかった昨年6月20日の2日後から道路は閉鎖していた。市は2カ月かけて地上に一時的なバイパス管を設置した。現在、汚水は破損箇所を迂回してこのバイパス管を流れている。

 下水道管の本格的な修理作業は今年後半に始まるという。汚水漏れの原因調査や破損した下水管の掘削は10月後半に行われる。

 バンクーバー市によると下水道管の寿命は通常100年だが、この管はわずか26年しかたっていない。

 さらに破損原因はまだはっきりと分かっていないという。問題の下水管には何カ所か腐食があり、それが汚水漏れを引き起こした可能性があるが、なぜ腐食したかについては調査中という。調査の結果次第で本格的な修理作業の方向性が決まるとしている。

 これまでにこの下水道管トラブルにかかった費用は約700万ドル。金額には今後始まる本格的な修理作業に関する費用は含まれていない。

(記事 編集部)

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