オンタリオ州トロント公衆衛生局はトロント・ピアソン国際空港に到着した国際線に関連したはしか感染を調査中と3月13日に発表した。
対象は、3月2日の東京・成田発トロント着エアカナダ2便。当局はこの便を利用していた搭乗者に感染する可能性があるとして注意を呼び掛けている。また同日の午後4時50分から7時30分までにピアソン国際空港のターミナル1にいた人も感染の可能性があると発表している。
ピアソン空港到着の国際線利用者のはしか感染は今年2月22日にも韓国・ソウルからの大韓航空で確認されている。
オンタリオ州では2月26日までにすでに127件の感染が確認されているという。カナダ全国的にも感染者は拡大傾向で、特にニューブランスウィック州、ケベック州、マニトバ州では爆発的な感染となっている。
ブリティッシュ・コロンビア(BC)州でも3月6日、メトロバンクーバーで1人がはしかに感染、さらに7日には新たに2人の感染が判明した。3人は一緒に東南アジアを旅行、そこで感染したとみられている。さらに、韓国ソウル発バンクーバー行き大韓航空KE75便(2月17日午後3時20分バンクーバー国際空港着)の乗客も感染の可能性があるとしている。
保健局は、感染が疑われる場合、潜伏期間内(最大3週間)に感染症状がないか確認するよう求めている。症状は発熱、乾いた咳、鼻水、赤い目(結膜炎)のほか、数日後に発疹が現れ、顔から全身へと広がるという。医療機関を受診する場合は受診前に連絡するよう注意している。
カナダ公衆衛生局テレサ・タム局長は3月6日、今年1月1日から3月6日までに227件の感染が確認され、2024年の年間記録をすでに超えたと発表した。
春休みを前にタム公衆衛生局長は「カナダの生徒たちのワクチン接種率の減少と世界的なはしか感染の増加で、感染拡大のリスクが高まっている」と警告。旅行前に自身のワクチン接種状況を確認するよう呼び掛けている。
(記事 編集部)
合わせて読みたい関連記事