隣組の新事務局長、船橋敬子さんに聞く Part 3 

 シニアへのプログラム提供やボランティアの育成、日本文化の共有により様々な世代を結ぶ隣組。その隣組の新しい事務局長に就任した船橋敬子さんに話を聞いた。

 3回シリーズの最終回は若い世代も対象とするプログラム、そして今後の抱負についてだ。

子どもや若い世代も参加できるプログラムを模索

 隣組でも以前は子ども向けプログラムもありましたね?
 今は来館者を限定しているので、子ども向けプログラムもストップしています。人が集まるものはすべてお休みです。

 でも、秋にはウォーキングプログラムを予定しています。外の公園で集まって、雨が降ればショッピングモールの中を歩こうかなと考えています。場所については、バーナビーはセントラルパークで小さなお子様連れの方も参加いただけるようにします。セントラルパークならスカイトレインの駅からすぐですし、雨が降れば、メトロタウンの中を歩くこともできます。同様にバンクーバーでも場所を探しています。

 そのほか、お子様のほかに若い世代の方たち向けのプログラム、多世代で楽しめるプログラムを模索しています

 新型コロナウイルス感染状況によると思うのですが、今後の予定はどうなっていますか?
9月下旬にお弁当のサービスを始めます。ここで集まって食べていただわけにはいかないのでお弁当です。現在、配達はアセスメントが必要なため会員さんに限定させてもらっています。将来的に作るお弁当の数を増やしてピックアップもできるようになれば、たくさんの方にぜひご利用いただきたいです。

 食事の支度が難しくなり、日本食が恋しい方にお弁当を届けるというランチサービスは、3月から実質的にお休みで、ほんの一部の方だけにご利用いただいています。以前は行っていたバンクーバー、バーナビー、リッチモンドでの配達も再開しようと計画しています。週一回でもなんとか日本食をお届けしたいです。

 地域の方の生活に関わるサポートは、安全に配慮しながら再開する方法を模索しています。

 また、これまで年に4回、会員やスポンサーの皆さんに郵送していたプログラムガイドについても10月か11月に送付するよう準備しています。秋から少しずつプログラムを再開して様子を見ながら、1月からのプログラムを決めて、それをお知らせするものになると思います。

 最後に今後の抱負を教えてください。
 隣組は既にコミュニティとのつながりがあり、みんなの憩いの場として素晴らしいものを持っています。今はコロナで実際に会うのが難しいという制限はありますが、地域の日本人コミュニティの憩いの場として、隣組を保っていくことを目指しています。

 特にコロナの今だからこそ、横のつながりがなくならないようにしたいと思います。制限はありますが、模索してつながっていきたいと思っています。

感染対策を行いながら、予約制でサービス再開している隣組 Photo © the Vancouver Shinpo
感染対策を行いながら、予約制でサービス再開 Photo © the Vancouver Shinpo

ありがとうございました。

隣組

住所:
101-42 W. 8th Ave. Vancouver, B.C. Canada V5Y 1M7
電話: 604-687-2172
Email: info@tonarigumi.ca
www.tonarigumi.ca

(取材 西川桂子)