トロントが今日からロックダウンに

 カナダ最大都市トロントが今日からロックダウンに入った。オンタリオ州ダグ・フォード州首相は20日の会見で「状況は非常に厳しく、最悪の事態を避けるためにも、今以上の対策が必要となった」と説明した。

 ロックダウンはトロントと、隣接するピール地区が対象で、最短でも28日間、12月21日まで継続される。

 この間は、必要不可欠な外出は自粛となり、小売店やジム、ヘアサロンなどが閉鎖。レストランもテイクアウトやデリバリーのみの営業となる。一部のスーパーマーケットなどは開店している。

 フォード州首相が会見でロックダウンを発表した20日にはオンタリオ州で新型コロナウイルス感染者累計が10万人を超えた。

 21日からは1日の感染者が1,500人を超える日が続いており、緊急事態となっている。

 フォード州首相は「コロナ疲れが蔓延していることは理解している」としながらも「オンタリオ州の将来は州民一人ひとりの手に委ねられている」と述べ、一度コロナ削減に成功したあの結束をもう一度見せてほしいと呼びかけた。

 公立学校やデイケアはオープン、大学などはバーチャルで開講している。

東海岸州でも感染増加、バブルはじける

 東海岸4州でバブルがはじけた。ニューブランスウィック州とノバスコシア州で新型コロナ感染者が増加したことで、これまで7月3日から続いていた4州のみ州境を自由に往来できたいわゆる「アトランティック・バブル」政策が一時的に停止状態となる。

 ニューファンドランド&ラブラドール(NL)州とプリンスエドワード島(PEI)州が「バブル」から抜け、2州へのすべての訪問者は14日間の自己隔離が義務付られる。NLは25日から、PEIは24日から実施すると発表した。

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