在バンクーバー日本国総領事館総領事に着任した髙橋良明総領事の歓迎レセプションが、11月13日にバンクーバー市で開催された。バンクーバー日系コミュニティの経済界や文化界など25団体以上、約120人が参加した。
髙橋総領事は各団体からの参加者一人ひとりと言葉を交わしたり、写真撮影に応じたりしながら、会場は終始和やかな雰囲気に包まれた。
日系コミュニティ約120人で歓迎
今回の歓迎レセプションを主催したバンクーバー日系ビジネス連絡協議会の吉武政治議長は「髙橋総領事をお迎えし、多くの方々が集まる機会を提供できたことを大変うれしく思います」と安どの表情を見せ、数日前に日本から戻ってきたばかりだったが「そのような状況でも、事務局メンバーをはじめ多くの団体の協力があって開催できました」とコミュニティの協力に感謝した。
「なかなか皆さんが総領事と直接話す機会ないので、できるだけ多くの方との交流が生まれる場になればうれしいです」と話すも、このような場が「総領事との交流だけではなく、業界を超えて色々な人々と垣根をこえて交流する機会になるように」と、これからもさまざまな団体が存続し、横のつながりが広がっていくよう尽力していきたいと語った。
バンクーバーならではの日系社会と共に日・BC州関係を盛り上げる
髙橋総領事は、前任地シンガポールもバンクーバーも「アジアと欧米を結ぶ重要な拠点として発展してきました」と述べ、多様な文化が共存し、新しいものを受け入れる柔軟性が両都市の特徴だと語る。
一方で「シンガポールの人口密集型の成長スタイルとは異なり、バンクーバーは豊かな自然と調和の中で、持続可能な成長を目指していると感じます」との印象。そんな町で発展してきた100年以上の歴史を持つ日系コミュニティについて「このような可能性に満ちた都市で、皆様のお役に立てることを光栄に思います」とあいさつした。
参加者との交流の後に話を聞くと「これまで赴任したところではここまでの規模の日系コミュニティはありませんでした」と驚いていたが、「直接お話して皆様の熱意を知ることができ、またこのような機会を作ってくださって心から感謝しています」とコミュニティとの触れ合いを楽しんだ様子。
そして「これだけ日本に対する関心が高い人々が多いということで、日系コミュニティやその周りにいる人たちに、どのように日本を理解してもらうかが重要だと考えています」と日系コミュニティと共に日本とブリティッシュ・コロンビア州のさらなる関係強化に期待を込めた。
(取材 田上 麻里亜)
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