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Naomi Mishima

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支持率では自由党、保守党が互角、自由党単独過半数も、保守党少数派政権誕生も可能性あり

Canada Votes

 いよいよ決戦の日が近づいてきた。ジャスティン・トルドー首相が議会を解散したのが8月15日。それから約30日。大義のない選挙戦も大詰めを迎えた。

 解散時には支持率で第2党の保守党を大きく引き離していた自由党だが、選挙戦の間にその差は徐々に詰められ、一時は保守党が自由党を上回った。自由党トルドー党首は高い支持率を背景に単独過半数を狙って解散したが、ここまでは当てが外れた格好となっている。

 CBCがまとめた9月17日時点での支持率調査結果によると、自由党は31.6パーセント、保守党31.0パーセント。連邦3大主要政党の残り一つ新民主党(NDP)は20.1パーセント。

 ケベック州のみで立候補者を擁立するケベック連合党は6.4パーセント、解散前には2議席しかなかったグリーン党は3.4パーセントとなっている。

 ここに選挙戦終盤になって急に支持率を伸ばしているマキシーム・ベニエ党首率いるカナダ国民党(PPC)が割って入る。解散前には1議席も持たなかったが、現在の支持率は6.3パーセントとグリーン党を上回る。PPCは保守党よりもさらに右寄りとされ、保守党に不満を持つ有権者や一部サービスでのワクチン接種義務化に反対する人々の支持を集めているとみられている。

 各党首とも、新型コロナウイルス対策、生活環境の改善、住宅価格問題の解決、環境問題への取り組み、そしてコロナ後の経済回復などを公約として掲げているが、今回の選挙は元々自由党の単独過半数獲りが狙いのため、大義に欠け焦点がぼやけている。自由党以外の党は、第4波に入った中でのトルドー首相の解散総選挙は暴挙と非難している。

 新型コロナ禍での選挙に投票率がどのくらいになるか全く予測がつかない中、9月10日から13日まで実施された事前投票では約580万人が投票。カナダ選挙管理委員会によると前回2019年選挙の約490万人と比べ18.4パーセント増となっているという。

 現時点での支持率を基にCBCが算出した議席獲得数の予測では、自由党153、保守党118、NDP37、ケベック連合党29、グリーン党1、PPC0となっている。単独過半数には170議席必要で、自由党が獲得する可能性もまだ残っているという。一方で、保守党が少数派政権を取る可能性もあるとしている。

 投開票は9月20日。解散時点での議席数は、自由党155、保守党119、ケベック連合32、NDP24、無所属5、グリーン党2となっている。

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朝日レガシーゲーム2021開催、上西ケイさんも観戦

上西ケイさん(前列中央)を中心に、試合後に参加者全員で記念撮影。2021年9月12日バンクーバー市ナナイモパーク。Photo by © Vancouver Shinpo
上西ケイさん(前列中央)を中心に、試合後に参加者全員で記念撮影。2021年9月12日バンクーバー市ナナイモパーク。Photo by © Vancouver Shinpo

 さわやかな秋晴れとなった日曜日、朝から白球を追いかける子どもたちの声がボールパークに響き渡った。9月12日、バンクーバー市ナナイモパークで「朝日レガシーゲーム」が開催された。

 この日はAsahi Bantam、Asahi PeeWee、Asahi Mosquitoと年齢別に試合が行われ、Asahiのユニフォームに身を包んだ子どもたちが野球を楽しんだ。

 そして最後を締めくくったのが「レガシーゲーム」。レガシーゲームとは戦前にバンクーバーで人気を博した日系人野球チーム「バンクーバー朝日」に敬意を表して毎年9月に開催されている現代版バンクーバー朝日選手による親善試合。

 今年の対戦は、ジャパンツアー2022に参加する選抜チームと、これまでにジャパンツアーに参加した経験のあるAsahi Alumniチーム。選抜チームが、元選抜選手たちの胸を借りる親善試合という名の真剣勝負だ。

 毎年この試合を楽しみにしているファンは多い。この日も多くの家族や友人が応援に駆けつけた。

 試合結果は経験と体力に勝るAlumniが10−2で勝利。ジャパンツアー2022選抜チームはこれから練習を重ね、来春に予定されている日本遠征に備える。

バンクーバー朝日元選手、上西ケイさんも観戦

選手から贈られたボールを手に微笑む、上西ケイさん。2021年9月12日バンクーバー市ナナイモパーク。Photo by © Vancouver Shinpo
試合後、選手から贈られたボールを手に微笑む、上西ケイさん。2021年9月12日バンクーバー市ナナイモパーク。Photo by © Vancouver Shinpo

 この日の試合にはバンクーバー朝日の元選手、上西ケイ(Kaye Koichi Kaminishi)さんが観戦に訪れた。野球を楽しむ選手たちを見ながら「やっぱり思い出しますよね」とバンクーバーで野球に夢中になった若いころに思いを馳せた。

 「野球はやっぱりいいですよね」と上西さん。以前から子どもたちが朝日のユニフォームを着て野球する姿を見るのは楽しいと語っていた。「なによりも今の朝日がいいのはね、日系人に限らずさまざまな人種の子どもたちが同じ朝日のユニフォームを着て一緒に野球をやっていること」は上西さんの口癖だ。

 バンクーバー朝日を引き継いでいく子どもたちには、自分たちもコーチに言われていたという「スポーツマンシップとフェアプレーを忘れないように」とエールを贈った。あとは野球を楽しんでくれればとうれしそうに「朝日」選手たちのプレーを見守っていた。

ジャパンツアー2022ヘ向けて準備

 「朝日レガシーゲーム」の主催は朝日ベースボールアソシエーション。バンクーバー朝日の野球精神を受け継ぎ、バンクーバーで広めながら野球を楽しむことを目的としている。

 この日の試合前には、野球以外でもコミュニティに貢献した16歳以上のメンバーに贈られるKoichi Kaminishi Awardの授与式が行われた。今年の受賞はカイ・オクヤマ選手。あいさつでは、朝日の野球では困難を乗り切るタフさや野球以外でも敬意やエチケットを忘れないことを教わったと、チームやコーチに感謝した。

 恒例の始球式を務めたのは在バンクーバー日本国総領事館池田憲昭領事。あまり得意ではないのでと照れながらもしっかりと大役を務めた。

 そして同アソシエーション会長であり、ジャパンツアー2022チーム監督ジョン・ウォンさんがあいさつ。野球ができることへ改めて感謝した。

 ウォン会長はレガシーゲームについて「以前の(バンクーバー朝日が)人々を結びつけたように、このレガシーゲームも人々を結び、できるなら人生でも野球でも、お互いを理解し、敬意を払いあえるような役割ができればいいかなと思っています」と語った。

 来春のジャパンツアーについては、実施することを前提で準備しているという。今回の選抜チームは14歳から16歳までの15選手で、これから本格的な練習に入る。

 昨年3月から始まった新型コロナウイルス感染拡大の影響で、予定していた今年3月のツアーは中止となり、来年へと延期となった。それも感染状況次第ではまだどうなるかわからない。

 それでも「幸運にも練習場所も使用できて練習はできています」と言う。「コーチたち、全選手、そして家族が一緒になって練習に取り組んでいます」。

 詳細な日程はまだ決まっていない。例年どおり、3月の春休みを利用する。これまで遠征に参加した選手たちは、日本と日本文化と日本の野球環境に魅了され、関わったすべての人に感謝して、ひと回りもふた回りも大きくなってバンクーバーに帰ってきた。その姿をレガシーゲームで毎回披露している。

 この日2−10の敗戦を経験した選手たちが来春はどんなチームに成長しているのか。楽しみにしている人たちはきっと多いに違いない。

朝日ベースボールアソシエーション

 2016年に発足。当時の名称はカナディアン日系ユースベースボールクラブ。2015年に最初のジャパンツアーを実施し、これを機に2016年に創設した。現在は約100人が選手として登録している。

朝日チーム・ジャパンツアー

 2015年を第1回として、2年に一度、同アソシエーションでプレーする選手から選抜チームを結成し日本に野球遠征している。2021年は新型コロナ感染拡大の影響で中止となったが2022年に変更して第4回遠征が実施される予定。2017、2019年にも実施し、横浜、静岡、滋賀、奈良などで親善試合を行なっている。

朝日ベースボールアソシエーションウェブサイト: https://www.asahibaseball.com/

(取材 三島直美 / 映像 斉藤光一)

ジャパンツアー選抜チーム(赤のユニフォーム)がAlumniに挑む。2021年9月12日バンクーバー市ナナイモパーク。Photo by © Vancouver Shinpo
ジャパンツアー選抜チーム(赤のユニフォーム)がAlumniに挑む。2021年9月12日バンクーバー市ナナイモパーク。Photo by © Vancouver Shinpo
Alumniクローザーを務めるウォーターズ選手。2021年9月12日バンクーバー市ナナイモパーク。Photo by © Vancouver Shinpo
Alumniクローザーを務めるウォーターズ選手。2021年9月12日バンクーバー市ナナイモパーク。Photo by © Vancouver Shinpo
赤いユニフォームが眩しいジャパンツアー選抜チーム。2021年9月12日バンクーバー市ナナイモパーク。Photo by © Vancouver Shinpo
赤いユニフォームが眩しいジャパンツアー選抜チーム。2021年9月12日バンクーバー市ナナイモパーク。Photo by © Vancouver Shinpo
ジャパン遠征で着用した黒ユニフォームのAsahi Alumniチーム。2021年9月12日バンクーバー市ナナイモパーク。Photo by © Vancouver Shinpo
ジャパン遠征で着用した黒ユニフォームのAsahi Alumniチーム。2021年9月12日バンクーバー市ナナイモパーク。Photo by © Vancouver Shinpo
バンクーバー総領事館池田領事始球式、見守るウォン会長(右端)と福村十三男副会長(右から2番目)。2021年9月12日バンクーバー市ナナイモパーク。Photo by © Vancouver Shinpo
バンクーバー総領事館池田領事始球式、見守るウォン会長(右端)と福村十三男副会長(右から2番目)。2021年9月12日バンクーバー市ナナイモパーク。Photo by © Vancouver Shinpo
Asahi PeeWeeチーム。上西ケイさん(前列中央)と一緒に。2021年9月12日バンクーバー市ナナイモパーク。Photo courtesy of Yoji Suzuki/Instagram yoji_canada
Asahi PeeWeeチーム。上西ケイさん(前列中央)と一緒に。2021年9月12日バンクーバー市ナナイモパーク。Photo courtesy of Yoji Suzuki/Instagram yoji_canada
Koichi Kaminishi Awardを受賞しあいさつするカイ・オクヤマ選手(右端)。過去に同賞を受賞したモンタロウ・ウエヤマ選手(左端)、ヒロ・ヤマモト選手(左から2番目)から贈られた。2021年9月12日バンクーバー市ナナイモパーク。Photo by © Vancouver Shinpo
Koichi Kaminishi Awardを受賞しあいさつするカイ・オクヤマ選手(右端)。過去に同賞を受賞したモンタロウ・ウエヤマ選手(左端)、ヒロ・ヤマモト選手(左から2番目)から贈られた。2021年9月12日バンクーバー市ナナイモパーク。Photo by © Vancouver Shinpo

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脳の運動教室第7回「全身を使ったコグニサイズに挑戦」

West Coast Healthy Memory Society Week 7-0
West Coast Healthy Memory Society post-banner-2

 こんにちは😄 West Coast Healthy Memory Societyにてファシリテーターをしている久志といいます。「脳の運動教室」も9月10日(金)に第7回が終了しました。

West Coast Healthy Memory Society Week 7-1

 今回も、トロント、オンタリオ、オタワ、カナダ全土よりたくさんの方が参加して下さいました。初参加の方も多く、いろいろな方と交流が出来ること大変うれしく思います。

 今回の体操とコグニサイズ(頭と身体を同時に動かすエクササイズ)は、この脳運日記担当のひさしがリードさせて頂きました。こんなに多くの方の前で何かをすることは初めてで、とても緊張しました。本日のコグニサイズは、難易度アップ、少しチャレンジなものを用意しました。(※前日からかなり練習して用意しました。笑)

West Coast Healthy Memory Society Week 7-2

まずは

  • 両手を胸の前でグー、両手を前に出してパー、これを10回繰り返します。
  • 両手を胸の前でパー、両手を前に出してグーに変更。これも10回。
  • 両手を胸の前でグー、左手はパー、右手はグー、胸の前に戻って両手はグー、前に出す時は、左はグー、右はパーと入れ替えます。これも10回。
  • そこまでできたら、次は足踏みも追加して、さらに10回。

ここまでかなり難しいですね😫でも、できなくても大丈夫です。挑戦して身体を動かそうとすることで脳は活性化します。さらに難しくすると

  • 両手は胸の前でグー、右手は上に挙げてグー、左手は前に出してパー。両手を胸の前にグーで戻して次は、左手を上に挙げてグー、右手を前に出してパー。もちろん足踏みも忘れずに。これも頑張って10回行いましょう。
  • 全部でききたら①〜⑤を繋げてやってみて下さい😁

 今までできていた動作に、足踏みが追加されたり、左右の動きが反対になるだけで、皆さんが戸惑われている様子が伝わりました。一生懸命チャレンジされている様子がズームの画面から伝わりましたよ。できなくても大丈夫です。挑戦している時にも脳が真っ赤に活性化されています。一緒に頑張りましょう😊

WE CAN DO IT👊

West Coast Healthy Memory Society Week 7-3

 次のコグニサイズは、番号とともに12種類のポーズを覚えて頂き、言った番号のポーズをする記憶力ゲームです。一度に12種類のポーズを覚えるのはかなり集中力がいりますね。

 今回は、参加者さんに誕生日が上半期(1月〜6月)と下半期(7月〜12月)で分かれてもらい、お互いにポーズが間違ってないかチェックをしあってもらいました。
 誰かに見られていると思うと一気に緊張感アップで、高揚感とともに集中できます😁 参加者が少ない集まりなどでは、皆さんで一緒にポーズを考えるともっと盛り上がります。簡単なレクリエーションとしてアイスブレーキング用にも使えるので覚えておいて損はないですよ。

 コグニサイズの後は各グループ7〜9人の小グループに分かれて早口言葉、簡単な計算問題、音読をファシリテーターの指示のもと取り組みました。

 私は毎日、寝る前に本を読みます、難しい計算問題が解けますという方もいるかも知れません。ですが意外にも、本を黙って読んでいるときよりも、すらすらと大きな声で音読をした時、簡単な計算をすらすらと解いている時の方が脳が活性化していることが分かっています。こんな簡単な事は私には必要ないと思われる方もいるかもしれませんが、ぜひ継続して挑戦してみて下さい。

 計算や音読の教材は宿題としてホームページにアップされていますのでぜひ覗いて見て下さい。↓↓
https://noun.wchealthymemory.com/2021/09/10/week7-homework/

 今回の講義はゲストスピーカーにSafetyipさんを招いて「どうする?災害時における感染症対策防災コラム②:知っておきたい防災備蓄の豆知識」をテーマに防災備蓄について詳しくお話をしていただきました。

 カナダではありがたいことに日本ほど災害が多くなく、防災意識やグッズなどの種類も日本より少ないと思います。ですが、このコロナ感染症同様、これからは何が起こってもおかしくありません。防災備蓄(3日〜1週間分※重要)をしっかり用意をしておきましょう。もう既に備蓄を用意しているという方も、意外にも笛や靴、バッテリー類など意外に見落としがちで必要になるものを再確認されると良いかもしれません。

West Coast Healthy Memory Society Week 7-4

 来週の講義はゲストスピーカーにAurora60さんを招いて、旅行シリーズ第2弾ということで「現地ガイド直伝カナディアンロッキーの歩き方」をテーマにお話をして頂きます。今は旅行ができない真っ只中ですが、現地ガイド直伝の方に来て頂きカナディアン・ロッキーの魅力をたっぷり紹介していただきますのでお楽しみにしていて下さい😊

 申し込みはこちらから↓↓残席僅かです!!
https://noun.wchealthymemory.com/

 オンラインでの受講やズームをやったことがない方ご安心下さい。この脳の運動教室でズームデビューされた方も多くいます。インターネットとパソコンかタブレットさえあれば大丈夫です。始めの一歩を踏み出してしまえば、後はとっても簡単ですよ。サポートしていますので、不安がある方は連絡して下さい。

カナダ全土でお住いの在留邦人、日系人とオンラインでつながり、バンクーバー発の「脳の運動教室」に一緒に参加していただくとともに、毎週異なる内容で専門分野のスペシャリストをお迎えし、感染予防や健康について学びましょう。
開催期間は7月30日から12月10日まで。毎週金曜日、全20回毎クラス40名限定、日本語で行われます。参加費は無料です。

こちらの「脳の運動教室」は日本外務省による「海外在留邦人・日系人の生活・ビジネス基盤強化事業」 を活用し、 West Coast Healthy Memory Society(WCHMS) が企画・運営しています。

※「脳の運動教室」とは、脳を活性化しながら、他者との交流と自己の健康を促進するWCHMSオリジナルプログラムです。参加型の体操やコグニサイズ(脳を使いながら運動をするエクササイズ)、音読、簡単な計算、レクリエーションを通じ、記憶力や集中力、コミュニケーション力を高めていただきます。

これからの講義のテーマ内容

  • 9月17日 旅行シリーズ②:現地ガイド直伝、カナディアンロッキーの歩き方
  • 9月24日 喉周りの筋肉を鍛えてしっかり呼吸器感染予防
  • 10月1日 「コロナ禍での仕事と日常生活」新しい生活様式とは?
  • 10月8日 健康と幸せの秘訣〜動物との暮らし〜
  • 10月15日 旅行シリーズ③:実際に会いに行きたくなる、カナダ極北の野生動物の世界
  • 10月22日 正しい情報の探し方

予約はすでに受け付けを開始しています。詳しくはホームページをご覧ください。
https://noun.wchealthymemory.com/

日系『ミニ祭り』開催(動画)

 日系文化センター・博物館で9月4日、5日に毎年恒例の「日系祭り」が今年は『ミニ祭り』として開催された。初日は午後からあいにくの雨模様となったが、2日目は晴れ間も出るお祭り日和で、訪れた人たちは盆踊りなどを楽しんだ。

(映像 斉藤光一)

バンクーバー国際映画祭2021は劇場とオンラインで楽しめる

Drive My Car by Vancouver International Film Festival
映画「ドライブ・マイ・カー」の一場面。Provided by Vancouver International Film Festival

 毎年秋に開催されるバンクーバー国際映画祭(VIFF)。今年は10月1日から11日まで、映画館とオンラインで開催される。

 バンクーバーが1年で最も華やぐこのイベントは、昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響ですべての映画や映像がオンライン視聴となった。しかし今年は劇場公開が復活。映画館で映画祭を楽しむ醍醐味が帰ってくる。

 今年のラインナップは9月8日からVIFFホームページに掲載され、チケットの販売も始まっている。

 日本からの作品は5本。村上春樹の同名短編小説を基にした濱口竜介監督作品「ドライブ・マイ・カー」(バンクーバー新報メディアパートナー)、黒沢清監督作品「スパイの妻」、西加奈子同名小説アニメ映画化「漁港の肉子ちゃん」、丸山健志監督作品「スパゲッティコード・ラブ」、ドキュメンタリー映画「Ayukawa – The Weight of Life」。

 「ドライブ・マイ・カー」と「漁港の肉子ちゃん」は劇場公開のみ。それ以外の3作品は劇場とオンラインで公開される。

 そのほかにも世界中から珠玉の作品が目白押し。全公開作品の約80パーセントがオンライン視聴可能となっている。

第40回バンクーバー国際映画祭(Vancouver International Film Festival)

期間:10月1日から11日まで
HP: https://viff.org/Online/

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脳の運動教室第6回「あなたはできるか?右で三角、左で四角」

West Coast Healthy Memory Society post-banner-2

 こんにちは😄 West Coast Healthy Memory Societyにてファシリテーターをしている久志といいます。 とっても暑くて大変だった8月も終わり9月に入り少し肌寒くなってきましたね。「脳の運動教室」も9月3日(金)に6回目が終了しました。

West Coast Healthy Memory Society Week 6-1

 今回も、カナダ全土よりたくさんの方に参加して頂きありがとうございました。まだ違う州では気温が高いところもあるそうです。そんな交流ができるのもこの脳の運動教室の楽しいところですね。

West Coast Healthy Memory Society Week 6-2

 今回の体操とコグニサイズ(頭と身体を同時に動かすエクササイズ)は、癒やし系美人のりさこさんがリードをしました。りさこさんの持ち前の優しいキャラクターが、画面を通して多くの参加者さんに伝わり、みなさんを笑顔にしていましたね。

 本日のコグニサイズは、左右の手の異なる動き、例えば片手はグー、パー、グーパーと、反対の手はグー、チョキ、パーを同時に行います。口ではグー、チョキ、パーと言います。頭では分かっているつもり、文章で書いても簡単。ですが、思い通りに手が動かない😅くやしい。

 次は、手を上げたところを起点にして、片手は上下に動かしながら、反対の手は三角を同時に宙に描きます。「1、2、3…」と声に出して数えながら両手を動かすのがコツです。三角形を四角形に変更して挑戦。それも出来る方は、片手は三角形、反対の手を四角形でやってみましょう。分かりますよ、つられて両方同じ動きになっちゃうんですね。

 意識して体を動かすこと自体が脳に刺激を与えます。そして体の上下また左右で異なる動きをすることは効果的な脳トレになります。難しくてできない、でも大丈夫です。楽しみながら続けることが大切です。簡単にできるよりも上手にできない方が脳へ刺激になりますからね。

 今回のコグニサイズは時間がある時に、簡単に行えるものばかりです。バスを待っているとき、乗っているとき、寝る前、などちょっと間5〜10分でも挑戦するといいかもしれません。

West Coast Healthy Memory Society Week 6-3

 コグニサイズの後は、なるべく皆さんとお話が出来る機会を設けるために、各グループ7〜9人の小グループに分かれて、早口言葉、簡単な計算問題、音読(テーマは「子供のコロナ感染症について」)をファシリテーターの指示のもと取り組みました。

 音読の後には、文章の内容についての小クイズもあるので、ただ読むだけではなく、しっかり内容を理解しながら、かつ脳を活性化させるために大きな声で素早く読んでもらっています。

 グループ脳トレ最後は、前回に引き続き、“心を一つにシンクロワードゲーム”を行いました。出題者が出したお題にたいして、全員の答えが同じものになるように答えをみんなで一斉に答えます。(例えば、お題:赤い果物、答え:りんご、いちごなど)前回は、一度もシンクロしなかったのですが今回はどうでしょう?

 僕のグループでは、朝に飲む飲み物は?⇒コーヒー、カナダで有名なスポーツは?⇒アイスホッケーなどで見事にシンクロしました😊少し無理やりシンクロさせた気もしましたが…笑。他にも、カナダで有名なお土産は?白くて温かい食べ物は?などのお題でシンクロするグループもあったようです。

 さて、みなさんカナダ料理といえばなんでしょう?ぜひ身の回りの方と話して見て下さい。はたまたカナダ人は何と言うのでしょうかね?プーティン?サーモン??ベーグル???ハンバーガー????ぜひ調べてみて下さい。

 計算や音読の教材は宿題としてホームページにアップされていますので、ぜひチャレンジしてみて下さい。https://noun.wchealthymemory.com/2021/09/04/week6-homework/

West Coast Healthy Memory Society Week 6-4

 今回の講義はゲストスピーカーに日本とカナダでナースのゆりさんをお招きして、「お母さん必見!学校開始直前、子供と感染症」をテーマに講義をして頂きました。意外にも、子供たち間のコロナウイルスの感染は広がっていないという情報を教えていただきました。

 もちろん感染症対策は継続していくことが大切ですが、学校に行かないことで子供たちに起こるかもしれないデメリットを考えると、元気に楽しい就学期間を過ごして欲しいですよね。僕たちが、昔子供だった頃に楽しくお友達と遊んだ、そんな当たり前ができないなんて悲しいです。

West Coast Healthy Memory Society Week 6-5

 さて来週の講義はゲストスピーカーに Safetyipさんを招いて、「どうする?災害時における感染症対策防災コラム②:知っておきたい防災備蓄の豆知識」をテーマに防災備蓄について詳しくお話をしていただきます。

 自然災害が多い日本では防災備蓄に関しての意識も高いと思いますが、果たしてカナダではどうでしょう?必要なのでしょうか?コロナが発生した時にはトイレットペーパーが売り切れましたね(汗)防災備蓄って何を用意すればいいのだろう?そんな不安がある方はぜひ一緒に勉強しませんか?

 申し込みはこちらから↓↓ 残席僅かです!!
https://noun.wchealthymemory.com/

 オンラインでの受講やズームをやったことがない方ご安心下さい。この脳の運動教室でズームデビューされた方も多くいます。インターネットとパソコンかタブレットさえあれば大丈夫です。始めの一歩を踏み出してしまえば、後はとっても簡単ですよ。サポートしていますので、不安がある方はご連絡下さい。

カナダ全土でお住いの在留邦人、日系人とオンラインでつながり、バンクーバー発の「脳の運動教室」に一緒に参加していただくとともに、毎週異なる内容で専門分野のスペシャリストをお迎えし、感染予防や健康について学びましょう。
開催期間は7月30日から12月10日まで。毎週金曜日、全20回毎クラス40名限定、日本語で行われます。参加費は無料です。

こちらの「脳の運動教室」は日本外務省による「海外在留邦人・日系人の生活・ビジネス基盤強化事業」 を活用し、 West Coast Healthy Memory Society(WCHMS) が企画・運営します。

※「脳の運動教室」とは、脳を活性化しながら、他者との交流と自己の健康を促進するWCHMSオリジナルプログラムです。参加型の体操やコグニサイズ(脳を使いながら運動をするエクササイズ)、音読、簡単な計算、レクリエーションを通じ、記憶力や集中力、コミュニケーション力を高めていただきます。

これからの講義のテーマ内容

  • 9月10日 シリーズ どうする?災害時における感染症対策
    防災コラム②:知っておきたい防災備蓄の豆知識
  • 9月17日 旅行シリーズ②:現地ガイド直伝、カナディアンロッキーの歩き方
  • 9月24日 喉周りの筋肉を鍛えてしっかり呼吸器感染予防

予約はすでに受け付けを開始しています。詳しくはホームページをご覧ください。
https://noun.wchealthymemory.com/

脳の運動教室第5回「昨日の夕飯何食べた?」

久志の脳運日記

 こんにちは😄7月から始まった「脳の運動教室」は、はやくも5回目が終了しました。申し遅れました、自称スマイル王子こと、West Coast Healthy Memory Societyにてファシリテーターをしている久志といいます。

 あっという間に5回目が終了し、なんと今回は過去最高の参加者数となりました(嬉)。アルバータ、マニトバ、オンタリオ州からも参加して頂き、確実にカナダ全土にバンクーバー初の脳の運動教室が広まりつつあると感じています。

 では、8月26日(金)第5回脳の運動教室の報告に移ります。

West Coast Healthy Memory Society Week 5-1

 まず今回のコグニサイズ(頭と身体を同時に動かすエクササイズ)は、我が団体エースファシリテーターのえりこさんがリードをしました。えりこさんはその美しい容姿もさることながら、脳トレ大百科の通り名のごとく、多くのコグニサイズを開発、見つけ出して、洗練されたとっても面白い脳トレを届けてくれます。ぜひ、えりこさんの脳トレ受けてみませんか?

 本日のコグニサイズは、両指を使って計算をしました。えりこさんの掛け声で、例えば「足して5を作ります、右手は3、左手は?」と言われたら、右手で3を作り、左手で2を作るという感じです。

「掛けて8、右手は4、左手は?」

「割って2、右手は6、左手は?」

 簡単そうですが、もちろんこれだけではありません。えりこさんの掛け声が出るまでは、手を振ったり上げたりと、脳だけではなく身体も休みなく動かします。

 その次は、まず皆さんでその場で足踏みをしながら、えりこさんの言った言葉を反対言葉にします。例えば、「かえる」なら「るえか」と大きな声でリズムに合わせて発音します。今日は、都道府県名を発音しました。文章で読めば簡単ですが、「おおさか」⇒「◯◯◯◯」咄嗟に言えますか?「かながわ」⇒「◯◯◯◯」、始めから反対言葉になっていることもあります。「まやかわ」⇒「◯◯◯◯」。

West Coast Healthy Memory Society Week 5-2

 コグニサイズの後は、小グループに分かれて、早口言葉、簡単な計算問題、音読(テーマは「新型コロナウイルス対策」)をファシリテーターの指示のもと取り組みました。

 今回は僕もファシリテーターとして参加しました。まずはじめに簡単な出欠の挨拶をしてもらうのですが、僕のグループでは昨日食べた夕飯をたずねました。あれ?意外に覚えていない?すぐに出てこない??この文章を読んだ方も、昨日食べた物思い出してください。なかなか出てこない方、脳トレしましょう😄

 グループ脳トレ最後は、心を一つにシンクロワードゲーム、俗に言う以心伝心、意思疎通ゲームです。出題者が出したお題にたいして、全員の答えが同じものになるように答えをみんなで一斉に答えます。(例えば、お題:赤い果物、答え:りんご、いちご、スイカなど)どのグループも一度も答えがシンクロしませんでした、残念、いいえ、みんな違っていて素晴らしいです😄

お題一覧

・黄色い果物といえば

・白い丸いもの

・お寿司といえば

・卵料理といえば

・正月に食べるものは

 計算や音読の教材は宿題としてホームページにアップされていますのでぜひチャレンジしてみて下さい。 https://noun.wchealthymemory.com/2021/08/27/week5-homework/

West Coast Healthy Memory Society Week 5-3

 今回の講義はゲストスピーカーにアルバータ大学より医学博士の舘野透先生をお招きして、コロナウイルス感染症の最前線についてお話をしていただきました。事前に参加者のみなさんよりコロナ感染症についての不安や疑問についてお伺いしていたので、舘野先生より丁寧に回答を頂くことができました。

 また、ワクチンの効果や期間、変異ウイルスについて、正しい情報を手に入れる事の重要性など、丁寧に分かりやすく教えて頂き、本当に勉強になりました。ワクチン接種後でも、感染対策をしっかり行いましょうとお話されていました。みなさん、手洗い、人混みに行かない、マスク着用などの対策をこれからもしっかり行っていきましょう。

 また、舘野先生の2回目の講義を10月にも予定していますので、この貴重な機会をお見逃しなく。講義の日程はホームページよりご確認ください。
https://noun.wchealthymemory.com/

West Coast Healthy Memory Society Week 5-4

 次回の講義は「お母さん必見!学校開始直前、子供と感染症」です。ゲストスピーカーに日本、カナダでナースのゆりさんをお招きして講義をして頂きます。ゆりさんは脳の運動教室のファシリテーターとしても活躍されています。子供さん、またはお孫さんの学校生活の役に立てるような情報をお伝えしてくれると思いますので、ぜひこの機会に脳の運動教室に参加しませんか?

申し込みはこちらから↓↓
https://noun.wchealthymemory.com/

 オンラインでの受講や、ズームをやったことがない方、ご安心下さい。この脳の運動教室でズームデビューされた方も多くいますよ。インターネットとパソコンかタブレットさえあれば大丈夫です。始めの一歩を踏み出してしまえば、後はとっても簡単です。

カナダ全土でお住いの在留邦人、日系人とオンラインでつながり、バンクーバー発の「脳の運動教室」に一緒に参加していただくとともに、毎週異なる内容で専門分野のスペシャリストをお迎えし、感染予防や健康について学びましょう。
開催期間は7月30日から12月10日まで。毎週金曜日、全20回毎クラス40名限定、日本語で行われます。参加費は無料です。

※「脳の運動教室」とは、脳を活性化しながら、他者との交流と自己の健康を促進するWCHMSオリジナルプログラムです。参加型の体操やコグニサイズ(脳を使いながら運動をするエクササイズ)、音読、簡単な計算、レクリエーションを通じ、記憶力や集中力、コミュニケーション力を高めていただきます。

9月の講義のテーマ内容

  • 9月3日 お母さん必見!学校開始直前、子供と感染症
  • 9月10日 シリーズどうする?災害時における感染症対策
    防災コラム②:知っておきたい防災備蓄の豆知識
  • 9月17日 旅行シリーズ②:現地ガイド直伝、カナディアンロッキーの歩き方
  • 9月24日 喉周りの筋肉を鍛えてしっかり呼吸器感染予防

予約はすでに受け付けを開始しています。詳しくはホームページをご覧ください。
https://noun.wchealthymemory.com/

レストランやコンサートなどBCワクチンパスポートが必要な活動のリストと利用方法など

BC vaccine passport

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府が23日に発表した新型コロナウイルスワクチンの接種証明を提示する「ワクチンパスポート導入」は、9月13日から開始される。

 ワクチン接種証明の取得方法は後日詳細が発表されるが、導入される活動や取得に必要な情報などは明らかにされている。

導入は9月13日から、10月24日からは接種完了が条件に

 ワクチン接種証明の提示が求められるのは9月13日から。このときは少なくとも1回の接種を終えている証明が必要となる。しかし10月24日からは2回の接種を終え、少なくとも7日間が経過していなければならない。

 今回の措置は2022年1月末まで継続。その後も状況次第で延長することがあるとしている。

ワクチンパスポートが必要な活動やイベント

* indoor ticketed sporting events(チケットが必要な屋内スポーツイベント)

* indoor concerts(屋内コンサート)

* indoor theatre/dance/symphony events(屋内の劇場、ダンス、交響楽団イベント)

* restaurants(indoor and patio dining)(レストラン:店内とパティオも含む)

* night clubs(ナイトクラブ)

* casinos(カジノ)

* movie theatres(映画館)

* fitness centres/gyms(excluding youth recreational sport)(フィットネスセンター、ジム:ユースレクリエーションスポーツは対象外)

* businesses offering indoor high-intensity group exercise activities(屋内での激しいグループエクササイズを提供しているビジネス)

* organized indoor events(eg. weddings, parties, conferences, meetings, workshops)(結婚式、パーティ、会議、ワークショップなどの屋内イベント)

* discretionary organized indoor group recreational classes and activities(任意の屋内でのグループレクリエーションクラスや活動)

* Individual businesses or event organizers may also implement these requirements earlier as part of their ongoing safety plans. Businesses or institutions choosing to adopt their own vaccination policies beyond those set out in this order will be responsible for doing their own due diligence.(各企業やイベント主催者は新型コロナ対策としてワクチンパスポート導入を独自に予定よりも早く実施できる。各企業や施設が今回のワクチンパスポート以外の独自のワクチン接種ポリシーを採用する場合は、独自で適切に実行する責任を負う)

ワクチンパスポート取得に必要な情報

 ワクチン接種証明は9月13日までに安全なウェブサイトのリンクにアクセスして各自で取得できる。

 その場合に用意する情報は以下の通り。

* name(氏名)
* date of birth(生年月日)
* personal health number(PHN)(パーソナルヘルスナンバー)

 取得したワクチン接種証明は各自のスマートフォンに取り込むことができ、必要な時にスマートフォンで提示できる。

 オンラインでワクチン接種証明を取得できない場合は、コールセンターを通して取得できる。電話による取得の詳細は後日発表。

ワクチンパスポート利用方法

 取得したワクチン接種証明は、上記のイベントや会場で提示する際には、政府発行のID(身分証明書)と一緒に提示する。

BC州以外の利用者の場合

 BC州以外の州からの訪問者も、ワクチン接種証明提示の対象となる。その場合は、接種を受けた州の証明書を政府発行IDと一緒に提示する。

 海外からの訪問者も、上記施設利用時やイベント参加時にはワクチン接種証明を提示しなければならない。その場合の証明書は入国時に提示するワクチン接種証明書でパスポートと一緒に提示する。

K−12、大学への適用

 K−12の学校(公立・私立含む)と始業前・放課後の学校活動に参加する生徒にはワクチン接種証明の提示は適用されない。K−12とチャイルドケアは独自のガイドラインが設定される。

 大学やカレッジ構内では9月7日から学生寮など一部で適用される。詳細なガイドラインは後日設定される。

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BCでワクチンパスポート導入発表後に接種予約急増

canada vaccine

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州で8月23日、24日の新型コロナウイルスワクチン接種予約者が急増したと州政府が25日に発表した。特に40歳未満の若い世代で増加したという。

 23日にワクチン接種に必要な登録をした人は8,909人で、接種予約は7,247人。前週月曜日と比較して登録は174.8パーセント、予約は88.6パーセント増えている。

 さらに24日には登録者が10,175人、前週火曜日と比べて201.3パーセント増、予約者は9,486人で124.4パーセント増と発表した。

 その内、40歳未満の若者は2日間で登録12,904人、予約が11,301人だったという。前週の月曜、火曜合わせた登録者が4,161人、予約者5,077人と比べて大幅に増えている。

 理由は23日に発表されたワクチンパスポートの導入。BC州は9月13日からレストランや映画館、コンサート、スポーツ観戦などにワクチン接種の証明を提示することを求めると発表した。ワクチンを接種していない場合、これらの娯楽施設を利用することができなくなる。

 BC州衛生管理局長ボニー・ヘンリー博士は23日の会見で、ワクチンパスポート導入は、より多くの州民にワクチンを接種してもらうことが目的と語った。

 BC州では予約による接種以外にも、予約なしで接種できるウォークインやポップアップクリニックなど、あらゆる方法を用意してワクチン接種を促している

 比較的高いワクチン接種率のBC州だが、8月に入り感染者が急増している。すでに第4波に入っているが、直近2週間の統計で感染者の約70パーセントはワクチン未接種、1回のみ接種を合わせると80パーセントを超える。

 26日の感染者数も724人で多くなっている。一時は内陸部で多かったが、現在はフレーザーヘルス185人、バンクーバーコスタル142人、インテリア271人と、メトロバンクーバーでも増加している。

 こうした事態を受け、BC州では8月25日から公共の屋内施設利用でのマクス着用を再び義務付けている。

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東京パラリンピック開会式を記念してバンクーバーの聖火台に火が灯る

 東京パラリンピック夏季大会が8月24日に開幕したことを記念して、バンクーバーダウンタウンにある聖火台で24日に火が灯された。8月8日に閉幕した東京オリンピックで活躍した選手を称える意味も込められていて、五輪選手たちを招いてのイベントも開催された。

 バンクーバーでは2010年2月に冬季オリンピック、3月にパラリンピックが開催された。そのときの聖火台が現在でもダウンタウンのジャックポール・プラザにあり、いまでもカナダの記念日などに灯される。オリンピック・パラリンピックが閉幕しても現役で、市民から親しまれている聖火台は珍しい。

 前回聖火台が灯されたのは、2020年2月12日。バンクーバー五輪開会式からちょうど10周年の記念日だった。周辺ではイベントも開催され、10年前のバンクーバー五輪を懐かしんだ。

 同年3月にはパラリンピックを記念して灯される予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大で、イベントとともに中止。今回の東京2020パラリンピックで実現した。

 東京パラリンピックは8月24日から9月5日まで開催。カナダではCBCがオンラインで配信している。

CBC東京パラリンピックホームページ: https://www.cbc.ca/sports/Paralympics

CBC東京パラリンピックのライブ、ハイライトなど動画ページ: https://www.cbc.ca/player/sports/paralympics

パラリンピック選手と東京パラリンピック2020でカナダ代表が着用する公式ユニフォーム。Photo : CPC、Photo courtesy of The Canadian Olympics Committee
パラリンピック選手と東京パラリンピック2020でカナダ代表が着用する公式ユニフォーム。Photo courtesy of Canadian Paralympic Committee

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BC州で屋内施設でのマスク着用再び義務化へ

BC mask requirement

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府は、公共の屋内施設でのマスク着用を再び義務化すると24日発表した。8月25日から適用される。

 マスク着用が義務化されるのは12歳以上。対象となるのは、市役所や図書館などの公共施設はもちろん、公共交通機関、モールや映画館、レストランなども含まれる。医療的、身体的などの理由でマスク着用が困難な人は対象外。

 24日に会見したBC州衛生管理局長ボニー・ヘンリー博士は「BC州内で新型コロナウイルス感染がワクチン未接種の人を中心に拡大している中、デルタ株の影響もあり、屋内施設でより安全に過ごすために一時的に今回の措置を取ることが重要と判断した」と説明した。

 今回の措置は一時的なもので「一部の施設やサービス利用時にBCワクチンカード提示が義務化されれば見直す予定」という。BCワクチンカードはBC州政府が発行する新型コロナウイルスワクチン接種証明書で、9月13日から導入すると今月23日に州政府が発表した。

 ワクチンカードの取得方法などの詳細は後日発表される予定になっている。

 BC州では内陸部を中心に感染が拡大、インテリアヘルス区域内ではすでに感染防止規制が再強化されている。

 州政府はワクチンをまだ接種していない人はなるべく早く接種するよう呼びかけている。

8月25日からマスク着用が義務付けられる施設は以下の通り。

* malls, shopping centres, coffee shops and retail and grocery stores(モール、ショッピングセンター、コーヒーショップ、小売店、食料品店)

* liquor and drug stores(酒屋、ドラッグストア)

* airports, city halls, libraries, community and recreation centres(空港、市役所、図書館、コミュニティ・レクリエーションセンター)

* restaurants, pubs and bars (unless seated)(レストラン、パブ、バー(着席時以外))

* on public transportation, in a taxi or ride-sharing vehicle(公共交通機関、タクシー、ライドシェアの利用時)

* areas of office buildings where services to the public are provided(オフィスビルで一般にサービスを提供しているエリア)

* common areas of sport and fitness centres when not engaged in physical activity(スポーツ・フィットネスセンターの運動エリア以外の共有スペース)

* common areas of post-secondary institutions and non-profit organizations(大学やカレッジなどの構内や非営利団体施設内の共有エリア)

* inside schools for all K-12 staff, visitors and students in grades 4-12(校内でのK−12スタッフ、訪問者、グレード4−12の生徒全員)

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BC州、レストランやスポーツ観戦にワクチンパスポート導入へ

BC vaccine passport

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府は、必要不可欠以外の活動やイベントに参加する場合に、州民に新型コロナウイルスワクチン接種証明の提示を義務付けると発表した。実施は9月13日から。

 「州保健局からの新たな命令により、12歳上を対象に、州内の幅広い社交行事、レクリエーション、イベントへの入場の際に、ワクチン接種証明書の提示が求められることになる」という。

 9月13日からは1回のワクチン接種を終えていること、10月24日までにはワクチン接種を2回終えて7日以上が経過していることを証明しなければならないとしている。

 対象となるのは、屋内で開催されるチケット制のスポーツイベント、レストランでの屋内およびパティオでの食事、フィットネスセンター、カジノ、または会議や結婚式など屋内で開催されるイベントなどとなっている。

 証明書の入手方法は後日詳細が発表されるが、この日の発表では、9月13日までに安全なウェブサイトのリンク先が提供され、予防接種証明書にアクセスすることができるようになると説明した。

 また、ワクチン接種証明書のコピーをスマートフォンに保存して必要時に提示できるようにするほか、オンラインで接種証明書にアクセスできない人には代替方法が提供される。

 会見したBC州衛生管理局長ボニー・ヘンリー博士は、さらなるワクチン接種を促すのが目的と説明し、詳細は後日発表すると語った。

 8月23日時点でBC州でのワクチン接種率は、接種が可能となっている12歳以上で1回目の接種を終えているのは85パーセント、2回目は76.1パーセント。全国でも高いワクチン接種率のBC州だが、8月に入り感染者数が急増し、毎日600人から700人の新規感染者が確認されている。

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