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Naomi Mishima

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カナダ西部を熱波が襲う、BC各地で猛暑続く

BC June 28 afternoon temperature by Weather Network

 温暖な気候で夏でも最高気温25度とさわやかで涼しいバンクーバーで猛暑が続いている。季節外れの熱波がカナダ西部を襲っているせいで、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州では各地で軒並み過去最高記録を更新し、高温注意報、大気質注意報も出されている。

 BC州内陸部のリトンでは2日連続でカナダの最高気温を更新。27日には1937年にサスカチュワン州で記録した45度を更新する46.6度を記録。28日にはさらに上がって47.3度を記録したとカナダ環境省が発表した。しかもこの温度は暫定で、夕方になればさらに上がる可能性もあるという。

 高温はメトロバンクーバーの各地でも記録されている。バンクーバーでは週末から6月としては異例の30度越え、アボツフォードでは40度を超えている。湿度も高く、体感温度は40度から50度とまるで州全体がサウナのような状態になっている。

 この影響で、メトロバンクーバーの新型コロナワクチン接種会場では時間を短縮したり、会場を変更するなどの対応が取られている。この日会見したBC州公衆衛生局長ボニー・ヘンリー博士は、ワクチン接種を受ける人、接種をする医療関係者の両方の安全を考慮して、このような対応をしていると説明した。

 メトロバンクーバーの多くの学校区では28日を休校とした。

 暑さのピークは28日と予測されているが、異例の猛暑はまだしばらく続く予報で、保健省は水分補給や涼しい場所に移動するなど、暑さ対策と体調管理に注意するよう呼びかけている。

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掲載日:2021年6月24日

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BC州規制緩和15日から第2段階へ、州内の移動制限も解除

BC Ferry to Victoria, British Columbia; Photo by © Japan Canada Today
バンクーバーからビクトリアへ向かうBCフェリー。 Photo by © Japan Canada Today

 新型コロナ感染拡大防止策として実施されている規制がブリティッシュ・コロンビア(BC)州で段階的に緩和されている。

 BC州政府は5月25日に同日から4段階で規制を緩和していくと発表。6月15日から第2段階に入った。

 計画が予定通りとなるためには条件をクリアしなければならない。第2段階への移行には、18歳以上の65パーセントが1回目のワクチン接種を終えていること、感染者数と入院患者数が減少していることが条件となっていた。

 BC保健省の14日の発表によると、18歳以上の75.9パーセントがすでに1回目を接種。感染者数は、14日の新規感染者数が96人、感染者数は1,537人、入院患者数136人、うち集中治療室患者が42人と、第3波ピーク時より大幅に減少している。条件は確実にクリアしている。

 BC州衛生管理局長ボニー・ヘンリー博士は、引き続き感染状況を注視しながらも、社会的なつながりを安全に拡大していくのに十分な数字と第2段階への移行に自信をみせた。

 予定通りにいけば第3段階へは7月1日から移行する。

 第2段階で緩和されるのは以下の通り。これ以外については、第1段階の緩和を引き継ぐ。

・屋外での個人的な集まりは最大50人まで

・屋内での着席型イベント(バンケットホール、映画館、劇場など)は公衆衛生感染対策を講じて最大50人まで

・屋内での宗教的行事については、感染防止策を講じながら、最大50人、もしくは収容人数の10%のどちらか多い方を許可

・屋外スポーツで観客最大50人まで可

・レストラン、バー、パブでのアルコール提供は深夜零時まで

・感染防止策を講じた、無観客での屋内スポーツ試合とフィットネス可

・BC州内の移動制限なし

以下は第1段階から継続される

・公共屋内施設でのマスク着用、フィジカルディスタンスや感染防止策は継続
・屋内の個人的集まりは引き続き最大5人の訪問者または1家族とする

BC州の規制緩和計画「BC Restart Plan」は「BC州政府が規制緩和4段階を発表、7月からほぼ「ノーマル」に近い生活に」を参照。

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カナダ入国、7月初めにホテル隔離緩和へ

バンクーバー国際空港の到着ロビー Photo@ The Vancouver Shinpo
バンクーバー国際空港の到着ロビー Photo@ The Vancouver Shinpo

 カナダ入国制限として実施されているホテル隔離が緩和される。カナダ政府がこの日の会見で明らかにした。

 パティ・ハイデュ保健大臣は、現在空路入国で実施している入国時のPCR検査結果を待つための政府指定ホテル3日間滞在義務について、緩和する考えを示した。条件として、新型コロナワクチン接種が完了していること、カナダ保健省が承認したワクチンを接種していることをあげている。

 ただこれがすぐに国境再開となるわけではない。ハイデュ大臣は政府として段階的に入国制限の解除を実施していくとし、今回の措置は第1段階で7月第1週からの実施を目指していると語った。まだ各州政府やカナダ国境サービス庁など関係政府や機関と調整しなければならないと説明した。

 対象者は現在入国が許可されている市民権・永住権保有者などで、旅行者は対象外。またワクチン接種完了を示す証明書がどのようなものになるのかも未定としている。

 会見に同席したカナダ公衆衛生局長テレサ・タム博士は、国境再開に向けての指標として、ワクチン接種対象者の75パーセントがワクチン接種を完了していることと語った。

 アニタ・アナンド調達大臣によると、6月にはファイザー製の毎週約250万回分に加えて、モデルナ製が700万回分届くという。現在の接種率は1回目が約70パーセント、2回目は約10パーセントとなっている。

 前日の会見でジャスティン・トルドー首相は段階的な国境再開を予定していると述べたが、明確なタイムラインや具体的な条件などには言及しなかった。この日のハイデュ保健大臣も、国境再開予定のタイムラインは示さなかった。早いうちに発表するにとどめた。

カナダ入国制限緩和条件

実施時期

・7月第1週を予定。詳細は後日発表

対象者

・現在でも入国が許可されている人。市民権、永住権保有者やエッセンシャルワーカーなど

緩和される制限

・空路入国時に空港で実施されているPCR検査の結果を待つための自己負担による3日間のホテル隔離
・入国後14日間自己隔離

対象者の緩和条件

・入国の14日以上前に新型コロナワクチン接種を完了していること
・カナダ保健省が承認しているワクチンを接種していること。現在は、ファイザー/ビオンテック製、モデルナ製、アストラゼネカ製、ジョンソン&ジョンソン製の4種類。今後これ以外のワクチンを承認する可能性あり
・入国後に検査結果を待つための自己隔離場所を確保していること。自宅などが含まれる

継続される制限

・出発地での搭乗72時間前PCR検査で陰性証明
・到着空港でのPCR検査実施
・到着空港で実施したPCR検査結果が出るまでの自己隔離

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BC州ワクチン接種率72%でも規制緩和は予定どおり

BC州政府新型コロナからのRestart Plan4段階。BC州政府プレゼンテーション資料より。
BC州政府新型コロナからのRestart Plan4段階。BC州政府プレゼンテーション資料より。

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州では4日の発表段階で、18歳以上で72.4パーセント、12歳以上で69.6パーセントが少なくとも1回の新型コロナワクチン接種を終えている。

 6月もファイザー製ワクチン供給量が安定しており、さらにモデルナ製も供給される予定で、ヘンリー博士は3日の会見で8月末までに希望するすべての人に1回目と2回目を接種するだけのワクチンを確保していると語った。できるだけ多くの州民にワクチンを接種してほしいと呼びかけている。ワクチン接種が進むことが規制緩和の条件にもなっている。

 BC州政府は5月25日に発表した規制緩和計画「BC Restart Plan」で、6月15日から第2段階に進むには18歳以上の65パーセント、7月1日からの第3段階には70パーセント以上が接種を終えていることという条件をつけている。

 ワクチン接種率だけをみれば、すでに第3段階の条件をクリアしているが、BC州エイドリアン・ディクス保健大臣は「期日設定は最短でということであり、接種率条件をクリアしてもそれ以上早くなることはない」と緩和の前倒しを否定した。

 6月4日発表された新たな感染者は183人、入院患者は224人、うち集中治療室患者は59人。感染者数は最近数日増加してはいないが、減少にも転じていない状況となっている。感染者数の減少も規制緩和の条件となっている。

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アストラゼネカ製ワクチン接種者の2回目はファイザーも可能に

canada vaccine

 新型コロナワクチン接種が進むカナダで、2回目のワクチン接種について1回目と異なったワクチンの接種に問題ないとの見解を予防接種に関するカナダ諮問委員会(NACI)が発表した。

 これを受け、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州でも3日、1回目でアストラゼネカ製ワクチンを接種した州民が、2回目のワクチンについて選択できると発表した。

 BC州衛生管理局長ボニー・ヘンリー博士は3日の会見で「1回目にアストラゼネカ製ワクチンを接種した人は、2回目にアストラゼネカ製ワクチン、もしくはmRNAワクチンのどちらかを選択できる」と述べた。

 mRNAワクチンは、ファイザー・ビオンテック製とモデルナ製で、アストラゼネカ製以外を選択する場合は、このどちらかを接種することになる。

 1回目がアストラゼネカ製ワクチンだった人には6月7日から2回目のワクチン接種予約通知が届くという。

 その場合、薬局で接種した人は薬局からアストラゼネカ製ワクチン接種の通知が届く。アストラゼネカ製を希望する場合はそのまま予約接種を、mRNAを希望する場合は、オンラインで予約して接種会場で受ける。どちらにしても2回目は、8週間後以降となる。

 ヘンリー博士は会見の中で、NACIが異なる種類のワクチン接種について安全で有効との指導を発表したが「同じ種類のワクチンを2回接種することが望ましい」と語った。ただ選択は自己判断に委ねられる。

 アストラゼネカ製ワクチンについては、血栓が発症する事例が国内でも報告され、BC州でも一時1回目接種への使用を停止していた。BC州でアストラゼネカ製を接種したのは約280,000人で、3件の事例が報告されている。

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BC州2回目接種は8週間後、大幅に前倒しへ

canada vaccine

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州新型コロナワクチン接種の2回目が大幅に早められる。

 この日会見したBC州衛生管理局長ボニー・ヘンリー博士は、1回目接種から遅くとも8週間後には2回目を接種できると語った。ワクチン供給が増加するためで、これまでは最大で16週間後としていた。8月中には全員が接種完了する予定。

 すでにこの日から対象者には2回目接種の知らせを送っているという。まずは70歳以上の高齢者と疾患がある人からで、基本的には年齢順に進められる。

 予約が可能になると登録しているEメールアドレスや電話番号にその旨の案内が届く。そのため、1回目が、4月15日以前の事前登録システムが導入される前で各保健当局に電話予約だったシニアや薬局でアストラゼネカ製だった人に早めに登録するよう呼びかけた。

 ただ1回目が事前登録でなかった人でも、州の新型コロナワクチン接種システムには名前やワクチンの種類などの詳細が登録されているため、事前登録していないからといって2回目が受けられないという心配はないという。

 もし対象になっているにもかかわらず事前登録されていない場合は、保健当局から2回目接種の知らせが郵便で届くとヘンリー博士が説明した。「事前登録よりは少し遅くなるかもしれないが全員確実に接種することができる」と語った。

ワクチン接種率はすでに65パーセント以上

 この日の発表によると、少なくとも1回目のワクチン接種を終えた州民は3,032,811人。18歳以上の65.8パーセント、12歳以上の62パーセントになるという。

 今月25日から第1段階が始まった規制緩和計画では、6月15日からの第2段階へ進む条件の1つとして18歳以上ワクチン接種65パーセント以上となっていたが、今日の発表ですでに超えていることが明らかになった。

 ただこの日の新規感染者数は378人と前日より120人以上多く、入院患者数も286人(集中治療患者88人)と依然として多い水準となっている。

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BC州政府が規制緩和4段階を発表、7月からほぼ「ノーマル」に近い生活に

BC州政府新型コロナからのRestart Plan4段階。BC州政府プレゼンテーション資料より。
BC州政府新型コロナからのRestart Plan4段階。BC州政府プレゼンテーション資料より。

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府が規制緩和計画を発表した。順調にいけば、7月1日からほぼ「ノーマル」な生活ができるようになるという。新型コロナ感染拡大前のような生活に戻るのは9月7日以降。それでもこの日の「RESTART PLAN」は、個人、社会、ビジネスなどすべてが新型コロナから「再出発」する計画として明るい兆しをもたらした。

 会見したBC州衛生管理局長ボニー・ヘンリー博士は、感染者数や入院患者数、ワクチン接種数が順調に推移することが条件と念を押した。

 規制緩和計画は4段階。第1段階が5月25日から、第2段階は6月15日から、第3段階は7月1日から、そして第4段階は9月7日以降。

BC州「RESTART PLAN」

第1段階:5月25日から

条件

・18歳以上の60%が1回目のワクチン接種を終えていること。

・新型コロナ感染者数と入院患者数が安定していること。

規制緩和

・屋内での個人的な集まりは、最大5人の訪問者または1家族

・屋外での集まりは最大10人まで

・屋内での着席型イベントは公衆衛生感染対策を講じて最大10人まで

・屋外での着席型イベントは公衆衛生感染対策を講じて最大50人まで

・必要不可欠以外の移動はこれまで通り3つに分けた広域保健区域内のみ

・飲食店での店内・店外飲食は公衆衛生感染対策を講じて最大6人グループまで

・観客のいない屋外でのスポーツ(試合を含む)、公衆衛生感染対策を講じた低強度のフィットネスの再開

・職場での仕事を緩やかに再開

・マスク着用、フィジカルディスタンス、ビジネスでの公衆衛生感染対策は継続

・公衆衛生局のアドバイスに基づいた、定員を削減しての屋内での対面式宗教的集まりの再開

第2段階:6月中旬(最短で6月15日)

条件

・18歳以上の65%が1回目のワクチン接種を終えていること

・感染者数と入院患者数が減少していること

規制緩和

・屋外での集まりは最大50人まで

・屋内での着席型イベント(バンケットホール、映画館、劇場)は公衆衛生感染対策を講じて最大50人まで

・屋内外での公衆衛生感染対策を講じた大人数での集まりについて当局と協議して準備

・BC州内の移動制限なし

・公衆衛生感染対策を講じた屋内スポーツ(試合を含む)とフィットネス可

・観客入り屋外スポーツ可(最大観客数50人)

・マスク着用、フィジカルディスタンス、ビジネスでの公衆衛生感染対策は継続

第3段階:7月上旬(最短で7月1日)

条件

・18歳以上の70%が1回目のワクチン接種を終えていること

・感染者数が少ないこと、入院患者が減少していること

規制緩和

・BC州緊急事態宣言・公衆衛生緊急事態の解除

・屋内外の個人的な集まりが通常に戻る

・屋内外のイベント収容人数を公衆衛生感染対策を講じて拡大

・公衆衛生対策と人数制限を講じてナイトクラブとカジノを再開

・個人防護具、フィジカルディスタンス、ビジネスプロトコルについて、新しい公衆衛生と職場へのアドバイスを設定

第4段階:9月上旬(最短で9月7日)

条件

・18歳以上の70%以上が1回目のワクチン接種を終えていること

・感染者数が少ない水準で安定(クラスターを抑えていること)、入院患者が少ないこと

規制緩和

・社会的接触が通常に戻る

・大規模な組織的集会での人数増加

・屋内外のスポーツイベントで観客収容数の制限なし

・ビジネスは新しい安全対策を実施

詳しくはBC州ウェブサイトを参照: https://www.gov.bc.ca/restartbc

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BC州5月25日から規制緩和へ

BC州政府新型コロナからのRestart Plan。BC州政府プレゼンテーション資料より。
BC州政府新型コロナからのRestart Plan。BC州政府プレゼンテーション資料より。

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州はこの日から「元通りの生活」へ第1歩を踏み出した。3月29日から実施されていた規制強化措置「サーキットブレイカー」が5月25日午前零時に期限切れとなり、州政府の緩和計画の発表に期待がかかっていた。

 発表では、規制緩和は4段階で、第1段階が5月25日から、第2段階は6月15日から、第3段階7月1日から、そして、第4段階は9月7日からとなっている。新型コロナ感染拡大防止策として実施されていた規制がようやく解除されていく。

 各段階で規制は徐々に緩和される。第1段階では、サーキットブレイカー中に強化された規制が緩和され、屋外は10人と変わらないが屋内では5人まで、もしくは1つの家族と集まれるほか、レストランなどでは店内でも1グループ6人まで同席で飲食できる。アルコールの提供も10時までとなった。ただ公共施設の屋内でのマスク着用やフィジカルディスタンスは引き続き実施される。さらに、州内5つの保健区域を3つの広域保健区域とした移動制限も継続される。

 ジョン・ホーガン州首相はこの日の会見で、警察によるチェックポイントの設置は引き続き必要なときは実施され、大人数での集まりに対しても取り締まりがあると述べた。

 第2段階では集まる人数が屋外では50人までとなり、屋内でも着席型イベントでは50人まで集まることができる。ただし必要なマスク着用やフィジカルディスタンスは継続。あくまでも公衆衛生命令の範囲内で規制が緩和される。移動は州内で可能に。

 第3段階になればかなり緩和され、屋内公共施設でのマスク着用は「推奨」に引き下げられ「義務」ではなくなるほか、個人での屋内での集まりは通常に、イベントなども感染防止策を講じながら人数制限が撤廃される。移動はカナダ国内なら可能となる。

 ホーガン州首相はプロスポーツイベントも観客を入れて実施できるのはこの段階だろうと説明した。ただアメリカとの国境を越えるリーグについては連邦政府の国境規制によると語った。

 そして第4段階はほぼ「ノーマル」な生活となる。

 ただし、これらはすべて「感染者数と集中治療を含む入院感謝数、そしてワクチン接種人数のバランスで、予定通りにいくことが条件」とあくまでも公衆衛生データを基して決定していくとBC州衛生管理局長ボニー・ヘンリー博士は念を押した。

 それでも順調にいけば7月1日以降は、これまで離れ離れになっていた家族が集まって「ハグ」もできるようになるとヘンリー博士。「州首相と7月以降に『ハグデー』を設置しようかと話していた」と笑った。

 国境再開については連邦政府の管轄のため今回の発表には含まれていないが、国境を越える移動にワクチン接種を証明するワクチンパスポートのようなものが導入される可能性は高いとしながらも、BC州内での活動や移動にワクチンパスポートを導入する予定はないとヘンリー博士は強調した。

詳しくは「BC州政府が規制緩和4段階を発表、7月からほぼ「ノーマル」に近い生活に」を参照。

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Japanese Canadians receive 2 million for internment survivors’ well-being, still need more opportunities to tell their stories

BC州政府が高齢化する日系人強制移動経験者の健康維持への支援金を発表した会見の様子。Photo by ©︎The Vancouver Shinpo
BC州政府が高齢化する日系人強制移動経験者の健康維持への支援金を発表した会見の様子。Photo by ©︎The Vancouver Shinpo

On May 5, the British Columbia government announced that the Japanese Canadian community would receive two million dollars for the well-being of Japanese Canadian internment surviving seniors.

In the press conference, Ms. Rachna Singh, Parliamentary Secretary for Anti-Racism Initiatives, said, “we need to acknowledge the province’s historical wrong, and we need to honour the survivors, and we need to provide lasting recognition of these traumatic events.”

Funding will be provided to the Nikkei Seniors Health Care and Housing Society (NSHCHS) who will develop and deliver health- and wellness-oriented programming for Japanese Canadian internment survivors.

“Funding will directly support survivors and those most impacted by these injustices 80 years ago,” said Ms. Singh. “Nikkei senior society will be working with the National Association of Japanese Canadians to ensure this funding goes to other organizations that serve survivors.”

The National Association of Japanese Canadians (NAJC) has been working with the province for years. Ms. Singh thanked the association for their recommendations and gave particular thanks to Ms. Suzanne Tabata of NAJC for her support.

The government, however, said this is just the beginning. “This initial grant is the first step toward lasting recognition of the trauma suffered by the community. We are committed to working with the National Association of Japanese Canadians over the coming year to define recognition opportunities in 2022 and beyond,” said Ms. Singh. She reiterated that there is more to do to meaningfully acknowledge these historical injustices by the B.C. government and deliver a lasting legacy for the Japanese Canadian community.

Ms. Ruth Coles, president of the Nikkei Seniors Health Care and Housing Society, a second generation of Japanese Canadian, and an internment survivor, said in the press conference that “this fund will definitely meet some of the health and wellness needs of Japanese Canadian senior survivors. The seniors have unique needs that stem from their lived experience of internment, forced uprooting, dispossession and displacement, which caused many to relocate outside of British Columbia.”

The Canadian government forcefully moved almost 22,000 Japanese Canadians 100 miles away from the B.C coast between 1942 and 1949, simply because they were Japanese descendants, despite many were Canadian citizens born in Canada. Many were interned and forced to live in harsh living conditions.

“These actions led to challenges that have followed the seniors throughout their lives, their education was disrupted, friendship and trust have taken away. And for many, it could experience of economic hardship, health issues and shame with little resolution for these actions,” said Ms. Coles. This fund will also “provide community asset mapping to identify healthcare gaps and this data will be used for future projects.”

Ms. Cathy Makihara, former executive director of the Nikkei Seniors Health Care and Housing Society, revealed a few details of how they would use this fund. This Japanese Canadian survivor’s health and wellness fund will directly benefit the surviving seniors’ support programs, education equipment, and activities to improve the quality of life in the health and wellness of the survivors. She also said that “the survivors are today well into their 80s and 90s and older. And bearing this in mind, we will be moving quickly.”

They plan to set a dedicated website for the Japanese Canadian survivors’ health and wellness fund currently in development. “The goal is to have these funds available as grants and accepting applications in the near future, and the project will be concluding in spring 2022.”

This fund also covers not only survivors in B.C. but throughout Canada. Ms. Makihara noted, “what we intend to do is go to different communities. We’ll be beginning outreach all across Canada to identify what their priority needs are. And there will be grants going across the country as to what the criteria will be.” She continued to say, “there are some areas that will be very underserved, and there are no supports for these seniors from the community.” More details will be revealed soon.

Internment survivors need more opportunities to tell their stories

As Ms. Makihara said, all of the survivors are now in their 80s and 90s, which means only a few seniors can still tell their experiences. In the press conference, one of the surviving seniors told her story. Ms. Mary Keiko Murakami Kitagawa was seven years old when she was forcefully removed from Vancouver with her family.

She introduced herself as ‘one of the survivors of Canada’s approving dispersal disposition and enslavement, imprisonment, and deportation of Canadians of Japanese descent.’ Many interment survivors do not willingly talk about what happened because raising their voices is not appropriate for the Japanese culture, but partly because speaking of it will deepen their wounds. It takes courage for any victims to speak up about what happened. And Ms. Kitagawa has often courageously speaken up about her experiences as opportunities allowed her. In the press conference, she did it again.

“The event was euphemistically called internment, but I will call it incarceration, a more applicable word to describe our imprisonment. Many euphemisms were used by the government to give a false impression of what was done to 22,000 loyal, hard-working Canadians,” she said. “When talking about our incarceration, the stress is put on the loss of material things such as land, homes, boats, businesses and personal belongings. These were what the Japanese Canadians acquired by hard work and sacrifices.”

Until the internment was forced, even if it was a difficult time for Japanese Canadians, they found ways to make themselves happy in Vancouver. People were helping each other in the community. They had dreams for their future. “My young parents lost the most productive years of their lives. Everyone lost their dreams of what they had planned. They lost their communities, their friends, their education, their ability to pass on intergenerational wealth, their language opportunities, their hopes and plans for the future. Many elderly people died from causes forced upon them.”

There are things you can never regain. The Japanese Canadian community had lost so much and has never been the same again ever.  “The elderly survivors who are living now were children who must now carry on pain of that cruel journey that our parents and grandparents suffered and were forced to take. Their journey of humiliation, betrayal, alienation, and denial of basic right must not be forgotten.”

In the opening remarks of the press conference, Ms. Burnie Skundaal Williams said, “We share a parallel history with the Japanese Canadians as a First Nations person.” She was a residential school survivor, an Indian day school survivor, and a resident of the downtown eastside. “I’ve learned about the history of the Japanese Canadians in my community and the neighbourhood where many thousand were forced from their homes with the promise of a return which never happened; instead land and belongings were pillaged, sounds very familiar as a First Nations person.”

She praised the community’s effort to say, “it is sometimes hard to move on, but they did.” Still, she continued, “I have seen the scars, and I’ve seen the resilience in my community.”

The scars will never go away for a person and the community, no matter how successful the Japanese Canadians were. How can we ease their pains? Ms. Williams gave a hint. “We share the common goal is to educate about this history.”

Now more than ever, it is crucial for the internment surviving seniors to tell their experiences, anger, sorrows and hopes to let us educate. And hopefully, the talk will ease some of their pains before it’s too late.

(Text: Naomi Mishima)

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BC州ワクチン接種、12歳以上も可能に

BC vaccine 12 years old and older

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州保健省は新型コロナワクチン接種について、12歳から17歳(2009年以前生まれ)も可能になったと発表した。

 登録方法は18歳以上と同様で、ウェブサイトや電話でできる。ただパーソナルヘルスナンバーを持たない場合は、電話で登録するようBC州衛生管理局長ボニー・ヘンリー博士が会見で呼びかけた。子どもが一人で接種を受ける場合でも、法律により親の承諾は必要ないという。

 また、子どもの家族がワクチンを接種する場合には、子どもの予約がなくても家族と一緒に受けることができる。その場合は、身分証明書を持参し、会場で登録する。ヘンリー博士は家族単位で複数が一緒に接種できることに「ファミリーフレンドリー」を強調した。

 学校での接種については、現時点で実施する予定がないと否定。各保健局はワクチン接種と濃厚接触者追跡の両方を担っており、さらにすべての学校にワクチン接種要員を派遣するのは現時点では不可能と説明した。

 12歳から17歳への接種はファイザー製となる。カナダ保健省は現時点では、12歳から15歳までの接種にファイザー製のみを承認している。

12歳から17歳のワクチン接種について

・対象者は、自分で登録してワクチンを接種するか、親や保護者、信頼できる大人の助けを受けることもできる。

・乳幼児法(Infants Act)では、子どもがワクチン接種などの医療行為を受ける際に、成熟した未成年者として自分で同意することができる。

・親、保護者、信頼できる大人が、子どもの登録時に自身の連絡先を提供することができる。また、ワクチンの予約接種に同行させることも可能。

・ほとんどは予防接種クリニックでワクチンを受けるが、小さなコミュニティでは、他の環境でワクチンを接種することがある。

・小さなコミュニティや遠隔地では、地域全体の接種として子どもも含めて接種する場合がある。

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接種は12歳以上に、BC州新型コロナワクチン接種最新情報

BC vaccine 12 years old and older

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府は、4月6日からオンラインでの事前登録を開始、対象年齢は5月20日に12歳以上となった。

 ワクチン接種もワクチン供給量が増加するのに合わせて加速し、予約が可能となる年齢も12歳以上となった。

 さらにBC州政府は、事前登録システムを利用せずに1回目のワクチン接種をした州民にも、登録するようよびかけている。登録しておけば、2回目の接種が可能になると知らせてくれる。登録を促しているのは以下の通り。

・高齢者、先住民、重症化する可能性が高い疾患などがある人で、4月6日以前に保健当局(各ヘルス区域)に電話で1回目の予約をした人
・1回目の接種が薬局でのアストラゼネカ製ワクチンだった人

新型コロナワクチン接種までの順序を解説

 ワクチン接種までは3段階。

  1. 登録:登録して確認番号(Confirmation Number)を受け取る。この番号は、のちに予防接種の予約をするときに必要となる。
  2. 予約:予約ができる対象者となった場合には、登録しているEメール、テキスト番号、もしくは電話番号に連絡がくる。予約はオンラインまたは電話で行う。場所、日付、時間が選べる。
  3. 接種:ワクチンクリニックに行って、ワクチンの接種を受ける。1回目のワクチンを接種した人には、2回目のワクチン接種の予約が可能になった時点で、メール、テキスト、電話で通知される。

ワクチン接種の登録

・2009年以前に生まれた人(12歳以上)いつでも可能。

登録する

 ワクチン接種のための登録が可能になっている上記の対象年齢に当てはまる場合、まずは登録する。登録方法は以下の「3つの登録方法」を参照。

ワクチン接種日の予約を取る

 サイトの説明によると、登録が可能になった日がワクチン接種の予約可能日と同日とは限らないとのこと。まずは登録を完了し、その後、ワクチン接種予約が可能になると、登録している連絡先に予約が可能になったことが知らされる。それから予約する。

 予約開始日は、年齢、BC州COVID-19ワクチン接種計画、ワクチン供給量によって決定されると説明している。

現在予約が可能となっているのは以下の通り

・2009年以前に生まれた人(12歳以上)

3つの登録方法

 登録方法は3つ。自身や、親や祖父母など誰かが代わりでも、登録することができる。BC州にいる18歳以上であれば、Personal Health Numberやそのほかの書類がなくても、誰でも予防接種を受けることができる。

 BC州政府は、「収集したすべての情報を保護し、パブリックヘルスが情報をほかの機関や政府の一部と共有することはない」と説明。予約時に、SIN、運転免許証番号、銀行やクレジットカードの情報を聞くことは絶対にないと念を押している。もしこうした情報を聞かれたら詐欺の可能性が高いと覚えておく。

1. オンラインでの登録

 登録に要する時間は約5分。登録に必要な情報は以下の通り。

Vaccine appointments for seniors personal health number
BC州政府ウェブサイトより

・氏名
・生年月日
・ポスタルコード
・パーソナルヘルスナンバー(BC州の運転免許証、BCサービスカードの裏面に記載されている)
・日常的にチェックするEメールアドレス、もしくは、テキストメッセージを受信できる電話番号

登録オンラインサイトhttps://www.getvaccinated.gov.bc.ca/s/

2. 電話で登録する

登録用電話番号: 1-833-838-2323。カナダ・アメリカからの通話料無料、110カ国語以上に対応。
利用時間: 毎日午前7時から午後7時(PDT)、通訳サービスが必要な場合は、毎日午前7時から午後7時、祝日は午前9時から午後5時まで。

登録に必要な情報はオンラインと同じ。

パーソナルヘルスナンバーを持たない場合

2. 電話で登録する

登録に必要な情報はオンラインと同じ(パーソナルヘルスナンバー以外)。

登録用電話番号: 1-833-838-2323。カナダ・アメリカからの通話料無料、110カ国語以上に対応。
利用時間: 毎日午前7時から午後7時(PDT)、通訳サービスが必要な場合は、毎日午前7時から午後7時、祝日は午前9時から午後5時まで。

3. 近くのサービスBC事務所で登録する

近くのサービスBC事務所に出向いて登録も可能。業務時間は事務所により異なる。

近くのサービスBCの検索はこちらから。 https://www2.gov.bc.ca/gov/content/governments/organizational-structure/ministries-organizations/ministries/citizens-services/servicebc

登録に必要な情報はオンラインと同じ(パーソナルヘルスナンバー以外)。

登録が終わったら

確認番号(Confirmation Number)を受け取る

登録が完了すると確認番号を受け取るので、なくさないように保管しておく。この番号でワクチン接種の予約をする。

連絡があるまで待つ

予約が可能になると登録しているEメールアドレス、テキスト、もしくは電話番号に連絡がくる。

ワクチン接種を予約する

 登録したあとに連絡きたら、ワクチン接種の予約をする。予約方法は、通知時に知らされるとみられる。BC州サイトに予約方法の記載はない。

クリニックでワクチンを接種する

 年齢別のワクチン接種では現在は、ファイザー製、またはモデルナ製のいずれかを接種することになるが、自分でどちらかを選択することはできない。

クリニックに行く前の準備

・半袖シャツを着て行くこと、マスクを着用すること。
・予約時間の数分前に到着すること。

手助けしてくれる人を1人連れて行くことができる。
すべてのクリニックは車いすでのアクセスが可能。必要な人にはマスクも提供している。

実際にワクチンを接種する

1.受け付けで手続きを済ませる。
2.ワクチンを接種する。
3.観察エリアで15分ほど待機する。

 接種のためにクリニックに滞在する時間は30分から60分。

BC州政府の公式ワクチン接種案内サイト:

・How to get vaccinated for COVID-19(英語): https://www2.gov.bc.ca/getvaccinated.html
・COVID-19ワクチン接種の受け方: https://www2.gov.bc.ca/gov/content/covid-19/translation/jp/register

・高齢者のためのワクチン予約(日本語): https://www2.gov.bc.ca/gov/content/covid-19/translation/jp/seniorvaccine
・臨床的に極めて脆弱とされる方のためのワクチン(日本語): https://www2.gov.bc.ca/gov/content/covid-19/translation/jp/cev
・COVID-19予防接種計画(日本語): https://www2.gov.bc.ca/gov/content/covid-19/translation/jp/immunization
・Vaccine appointments for seniors: https://www2.gov.bc.ca/gov/content/covid-19/vaccine/seniors
・COVID-19 Immunization Plan: https://www2.gov.bc.ca/gov/content/covid-19/vaccine/plan

(取材 三島直美)

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