7月8日 今年度の負債額は3432億ドル
カナダ政府ビル・モルノー財務大臣は今年度の予算案に代わる財政スナップショットを発表。負債額が3432億ドルになるとの試算を示した。新型コロナウイルス感染拡大への対応で緊急支援としてすでに2310億ドルを個人や企業への支援や公衆衛生対策などに費やしている。
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7月8日 カナダのモデリング発表、新型コロナの抑制に成功
カナダ公衆衛生局副局長ヌー博士が会見でカナダの最新モデリングを発表した。現在でも州によって状況が異なるが、概ねカナダ全体で新型コロナ感染拡大の抑制に成功していると報告。3月から実施してきた感染防止策に国民が協力し、医療機関の崩壊を回避することができたと説明した。ただ第2波については「仮定の話ではない」と警鐘を鳴らした。
ブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府が非常事態宣言を2週間延長すると発表した。7月21日までとなる。BC州は3月18日に新型コロナウイルス感染拡大防止を目的に非常事態宣言を出して以降、2週間ごとに延長を続けている。
7月7日 ブルージェイズ開幕戦はタンパベイでレイズ戦
大リーグ(MLB)が今季レギュラーシーズンのスケジュールを6日に発表した。カナダを本拠地とする唯一の大リーグチーム、トロント・ブルージェイズの開幕戦は7月24日、フロリダ州タンパベイでレイズと対戦する。ブルージェイズの練習はすでにトロントで開始されているが、シーズン中のホームゲームについてはアメリカからの入国が大きな壁となりそうだ。
7月7日 トロント、オタワで今日から屋内公共施設でのマスク着用義務化
新型コロナウイルス感染拡大防止策としてオンタリオ州トロント市とオタワ市を含む多くの市町で今日から屋内公共施設利用時のマスク着用が義務化された。
この日は一部マスク着用義務化に反対する市民が反対デモを実施。マスクを着用せず地下鉄を利用する様子をメディアが紹介した。
公共交通機関利用時のマスク着用義務化はトロント市では7月3日に、オタワでは6月中にすでに始まっている。
大リーグ(MLB)でオンタリオ州トロントを本拠地とするトロント・ブルージェイズがこの日からロジャーズセンターでトレーニングを開始した。
チーム全体が自己隔離状態となることで入国が許可され、5日夜にトロント入り。空港から直接ホームグラウンドに隣接する宿泊施設に移動し翌日からトレーニングを開始した。
7月6日 カナダ国連大使にレイ氏を任命
カナダ政府は新しい国連大使にボル・レイ氏を任命したと発表した。レイ氏は元連邦自由党暫定党首を務めた人物で、最近ではカナダ先住民族やミャンマーの人権問題を担当する特命大使を担っていた。
カナダは非常任理事国任命投票でヨーロッパのノルウェーとアイルランドに敗れ、国連での発言力が低下するのではと危惧されている。
レイ氏の父ソウル・レイ氏も元国連大使(1972‐1976)。
BC Centre for Disease Controlとカナダ連邦政府は、新型コロナウイルス感染者が搭乗していたフライトについてウェブサイトで発表。ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーを発着するフライトも含まれている。該当者には体調に注意するよう呼び掛けている。
7月6日 トルドー首相、ワシントンDC行きを回避
トルドー首相はこの日の朝の会見で7月にメキシコのロペスオブラドール大統領がアメリカ・ワシントンDCを訪問しトランプ大統領と会談する予定に合わせての渡米を行わないと発表した。
カナダ・アメリカ・メキシコ3カ国による北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新協定「USMCA(アメリカ・メキシコ・カナダ協定)」が今月1日に発効したことを受け3首脳が会す機会となる予定だったが国内事情や新型コロナウイルス感染対策を理由にカナダが不参加を表明した。
7月6日 ノバスコシア州でアメリカからの渡航者の感染を確認
ノバスコシア州が1人の新たな新型コロナウイルス感染者の確認を発表した。アメリカからトロント経由で入国し、ハリファックスに到着。7月4日にプリンスエドワード島で2カ月ぶりに確認された感染者がノバスコシア州で接触していたのがこの男性だったことが判明している。
7月5日 PEIで新たに2人の新型コロナ感染者を確認
プリンスエドワード島州公衆衛生局長ヘザー・モリソン博士は前日の3人に続き、この日も2人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。
前日には20代男性がノバスコシア州でアメリカから入国した渡航者と接触していたことを公表。この日の感染者は2人ともこの20代男性の濃厚接触者。
前日確認された20代女性が勤務している長期療養施設での検査結果については現在のところ感染者は確認されていないと発表した。入居者やスタッフなど100人以上に検査を実施していると発表している。
7月3日 BC州で映画館が再開!
規制緩和第3段階に入っているブリティッシュ・コロンビア(BC)州でこの日から映画館が再開した。新型コロナウイルス感染拡大防止策を徹底しながらの営業開始となる。
映画産業が盛んなBC州ではテレビドラマなどの撮影も第3段階から再開される予定で、エンターテイメント業界も徐々に活気づき始めている。
美術館や一部の観光アトラクションはすでに再開し、待ちわびた市民らに利用されている。
7月3日 カナダ公衆衛生局長、ブルージェイズの入国を承認
カナダ公衆衛生局長テレサ・タム博士は会見で、大リーグ(MLB)でオンタリオ州トロントを本拠地とするトロント・ブルージェイズのトロントでのトレーニングを承認したことを明らかにした。ただシーズン開幕については別問題とトレーニング限定措置を強調した。
7月3日 WEチャリティ、カナダ政府の支援を辞退
WEチャリティはカナダ政府による9億ドルの支援を辞退すると発表した。
国際的にチャリティ活動を展開しているWEチャリティはトルドー首相やソフィ首相夫人とのつながりが強く、首相が支援を発表した当初から野党らから支援決定までの過程が不透明との批判が出ていた。
トルドー首相はこの日の会見で支援の辞退は「とても残念」と語った。
7月3日 東海岸4州で移動制限解除
州境の往来を制限していた東海岸4州、ニューブランスウィック州、ノバスコシア州、プリンスエドワード島州、ニューファンドランド&ラブラドール州で、この日から4州の住民に限り移動制限が解除となった。
待ちわびていた州民らは早速移動を開始。州境では変わらずチェックが実施されているため、道路には隣州へ向かう人々の長い列ができていた。
4州以外住民が移動する場合は依然として入州後に14日間の自己隔離義務が課せられている。
7月2日 TMX拡張工事差し止め裁判で先住民族の敗訴が決定
アルバータ州からブリティッシュ・コロンビア州バーナビーまでのオイルサンドを運ぶトランスマウンテン・パイプライン拡張工事を巡る裁判で、カナダ最高裁判所は建設反対派の先住民族の上訴を受け付けないと決定したことが分かった。
7月2日 首相住居敷地内に侵入した男を逮捕
ジャスティン・トルドー首相やカナダ総督の住居があるリドーホール敷地内に2日男が侵入し、逮捕されたことが分かった。
連邦警察(RCMP)が発表したところによると、男はこの日の早朝ピックアップトラックで歩行者用入り口から敷地を囲っている柵を突破し侵入。その後、警察の約2時間に及ぶ説得に応じて拘束されたという。男は銃を所持していたとも発表している。
7月2日 トロント公共交通機関でのマスク着用開始
カナダ最大都市オンタリオ州トロントでこの日から公共交通機関の利用時にマスク着用を義務付ける対策が開始された。首都オタワでは6月から公共交通機関利用時のマスク着用義務化を開始。ただ罰則は設けていない。
屋内公共施設でのマスク着用義務化もトロントやオタワをはじめとするオンタリオ州内の市町ですでに発表され、7月7日から実施される。
これまで最も感染者が多かったケベック州でも6月30日にレガルト州首相が7月13日から公共交通機関利用時のマスク着用義務化を実施すると発表している。
7月2日 アルバータでは屋外イベントで200人まで許可
アルバータ州公衆衛生局長ディーナ・ヒンショウ博士は屋外のコミュニティイベント限定で200人まで集まることを許可すると6月30日に発表した。フィジカルディスタンスなど必要な新型コロナウイルス感染防止対策が実行されていることが条件。フェスティバル、花火、ロデオ、スポーツイベントなどが含まれる。実施は6月30日から。