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Naomi Mishima

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BC州、規制緩和第3段階へ

The Legislative Assembly of British Columbia, Victoria, Canada.
ブリティッシュ・コロンビア州の州都ビクトリアにある州議事堂。

 ブリティッシュコロンビア(BC)州ジョン・ホーガン州首相は6月24日BC州が新型コロナウイルス対策規制緩和第3段階に入ると記者会見で発表した。同時に非常事態宣言の2週間延長も発表され、7月7日までとなった。

 記者会見ではこれまでBC州民が実行してきたフィジカルディスタンス(2メートルの物理的距離)や手洗いの徹底、体調不良時の自己隔離など、一人一人の努力によって現在カナダの他の地域よりも新型コロナウイルス感染が抑制されていると語り、これから第三段階に入るがこれまで以上に慎重に行動し、引き続き感染防止策に努めてほしいと要請した。

 第3段階に入り、今後は州民の BC 州内での不要不急以外の移動や旅行が可能になるほか、ホテルやリゾートの再開、映画館や映画産業も再開する。

 記者会見に同席したBC州衛生管理局長ボニー・ヘンリー博士は、州内での移動や旅行が可能となるが、旅行先での訪問者の受け入れを事前に確認し、訪問先に負担がかからない形でBC州内を楽しんでほしいと要請した。

 BC州では5月19日から第2段階に入り、レストランやカフェ、バーや美容院・理容室、自主閉鎖していた多くの小売店がすでにオープンしている。さらに最近ではナイトクラブですら新型コロナウイルス感染対策を実施しながら再開しているところもある。

 ただ ヘンリー博士は、ナイトクラブなどで人々が感染対策をせずに集まっているということに多少の懸念を示し、再び感染が拡大しないよう対策の徹底を促した。

 BC州の感染拡大防止策は規制緩和を第1段階から第4段階まで設定し、3月17日から始まった新型コロナ感染予防対策規制から5月18日までを第1段階とし、そこから6月23日までが第2段階、 そして今回第3段階へと入った。

 ヘンリー博士によれば、感染の拡大が入院患者の急増や感染経路が確認できない感染者の増大にならない限り、第3段階のまま夏を過ごすことになるという。第4段階はワクチンもしくは治療薬が可能になってからということで、今後州内での感染者が急増しない限り第3段階で経済活動と感染拡大防止のバランスを取りながらCOVID-19と共に生活することになる。 

 ブリティッシュ・コロンビア州の規制緩和策 BC’s Restart PlanはBC州政府ウェブサイトから確認できる。

東海岸4州で移動制限を解除へ

Canada News by Vancouver Shinpo

 カナダ東海岸4州、ニューブランズウィック州、ノバスコシア州、プリンスエドワード島州、ニューファンドランド&ラブラドール州では、この4州住民による4州内の移動に限り14日間の自己隔離政策を免除すると発表、基本的に自由に移動ができるようになる。実施は7月3日から。

 カナダ東海岸州では新型コロナウイルス感染拡大を受け、3月からオンタリオ州やケベック州からの入州を停止するだけでなく州境を越える移動も禁止。特にノバスコシア州とNL州で新型コロナが猛威を振るったため厳しい移動制限対策が取られた。

 しかし6月に入り、新たな感染者数が減少し感染拡大を抑制できていることなどから、東海岸4州内に限り移動制限を解除すると4州の州首相で合意に達した。

 東海岸州にとって重要な産業である旅行業が、アメリカやオンタリオ、ケベック州、クルーズ船からの旅行者が見込めないことで大きな被害を受けている。4州内での旅行を州民が楽しむ「ステイケーション」に期待する。

 ノバスコシア州スティーヴン・マクニール州首相は、「今回の解除で家族がこの夏に旅行やバケーションを4州内で楽しむことができるし、旅行業もその他関連産業も活気が出てくるだろう」としながらも、「まだ新型コロナウイルスの危険性がなくなったわけではなく、それぞれの州でこれまで実施してきた感染拡大防止策の徹底は引き続き必要」と声明を発表した 。

 今回の対応は4州公衆衛生局長のアドバイスに基づくもので、これら4州以外からの訪問者については引き続き14日間の自己隔離が義務付けられている。

ノースバンクーバー、ついに公園で飲酒解禁! BC州で初

The Shipyards, North Vancouver, BC
ノースバンクーバー市の海岸沿いにあるシップヤード。Photo © バンクーバー新報

 ノースバンクーバー市で今日から公園での飲酒が解禁となった。同市は19日に6月22日から一部の公園で飲酒を許可すると発表。 ブリティッシュ・コロンビア州では初めての試みだ。6月1日に市議会で法案が可決され、BC州が新型コロナウイルス規制緩和第3段階に入るタイミングでの実施となった。

「新型コロナウイルス感染拡大防止対策により市民の行動が制限される中で、公園は家族や友達にとって非常に重要な役割を果たしている」とノースバンクーバー市リンダ・ブキャナン市長。その中で家族との団らんを屋外で楽しむための対応として許可に踏み切ったとしている。ノースバンクーバー市では、レストランのためのパティオ用スペースも拡大している。

 今回の試みは6月22日から10月15日までと暫定的で、その後に継続されるかは今回の結果次第という。飲酒が許可されている時間帯は毎日午前11時から午後9時まで。場所は10公園。

 バンクーバー市でも同様の議論が市議会で持ち上がったが、結局否決された。ノースバンクーバーで成功すれば、メトロバンクーバー全体に広がる可能性もあるかもしれない。

飲酒が許可された公園:

グランド・ブルーバード・アンド・レイ・ペラルト・パーク(Grand Boulevard and Ray Perrault Park)

マホン・パーク(Mahon Park)

シビックプラザ(Civic Plaza)ノースバンクーバー市議会近く 

ビクトリア・パーク・ウエスト(Victoria Park)

キングス・ミル・ウォーク(Kings Mill Walk)

ウォーターフロント・パーク(Waterfront Park)

ケイツ・デスク(Cates Desk)

シップビルダーズ・スクエア(Shipbuilders’ Square) 

North Vancouver Alcohol Allowed Zones by City of North Vancouver
ノースバンクーバー市の屋外公園で飲酒が許可された場所。ノースバンクーバー市ホームページより

グラウスマウンテン、今日からゴンドラも運行再開

Skyride of Grouse Mountain, North Vancouver, BC
グラウスマウンテンの頂上へスカイライドで。ノースバンクーバー市。Photo © バンクーバー新報

 バンクーバーの人気観光スポット、グラウスマウンテンが6月22日から再開した。多くの人気アトラクション同様に3月から新型コロナウイルス感染拡大の影響で閉鎖していたが、この日から感染防止策を徹底しながら利用を再開した。

 グラウスマウンテンの頂上までの ロープウェイゴンドラ「スカイライド」は 年間パス所有者、もしくは事前にチケットを購入した人のみの利用可能。フィジカルディスタンスを実行するために、ゴンドラ内の乗客を70%減少して運行する。

 またグラウスマウンテンに併設されている人気ハイキングコース、グラスブラインドも同日から再開。利用は登りのみで下りは予めゴンドラのチケットを予約しておくか、BCMCルートを利用して下山する。

 ゴンドラ乗車時はマスク着用を義務化、上り下りともに乗車前には体温もチェックされる。 

バンクーバーでは多くの施設が続々と再開へ

 街は5月からの第2段階からレストランや小売店、美容院などが営業を再開し、徐々に活気が戻っていた。そして6月に入りさらにエンターテイメント施設などが再開を始めている。

 バンクーバーでは15日にバンクーバー・アート・ギャラリーがオープン。18日にはカナダプレースにあるフライオーバー、19日にはノースバンクーバー市のキャピラノ・サスペンションブリッジが続いた。

 再開に向けどの施設でも、徹底した新型コロナウイルス感染防止対策を実行して、万全の態勢で市民を迎え入れている。

 どこも観光客に人気のスポットだが、当分はBC州民が独り占めできる状況が続きそうだ。

バンフへ観光に来たアメリカ人7人に罰金

Canada News by Vancouver Shinpo

 カナダとアメリカの国境閉鎖が続いている中で、アルバータ州にある人気観光地バンフ国立公園へ観光に来ていたとしてアメリカ人7人が罰金を科せられていたことが分かった。

 対応した連邦警察アルバータによると、7人にはアルバータ州保健法に違反したとして1人1,200ドルの罰金が科せられたという。

 米加国境閉鎖で必要不可欠の用件以外では出入国が止められているにもかかわらずなぜアメリカから旅行者が入国できたのかだが、カナダ国境サービス庁(CBSA)によるとアメリカ人でアラスカの自宅に帰る、もしくは働きに行く場合は、それが証明できれば陸路で入国が現在でも可能だという。その場合も決められたコースを通ることが義務付けられており、食事や休憩のためにどこかに立ち寄る場合は他の人からできるだけ離れていなければならないと説明している。

 アラスカへの移動の必要が証明できなければ入国を断られるが、虚偽の申告で入国、もしくは法律順守義務違反をした場合は、最高で75万ドルの罰金、もしくは6カ月の禁固刑が科せられる。

 6月12日には朝の定例会見で記者がバンフにアメリカから旅行者が来て観光しているとの報告があるがと質問、マーク・ガルノー運輸大臣が警察が適切に対応していると回答していた。

 ジャスティン・トルドー首相は6月16日にアメリカとの国境閉鎖についてさらに30日間延長することでアメリカ政府と合意したと発表し、7月21日まで実施されることが決まっている。カナダとアメリカは3月18日に両国で合意したとして国境を閉鎖している。

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