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BC NDP promises to honour the Japanese-Canadians by recognizing a historic wrong

ブリティッシュ・コロンビア州バーナビー市にある日系文化センター・博物館。
ブリティッシュ・コロンビア州バーナビー市にある日系文化センター・博物館。File photo

When the election campaign in British Columbia was in its final stage, the New Democrat Party of British Columbia (BC NDP) announced that they would work with the Japanese-Canadian community to heal the traumatic internment experienced during World War II.

In the October 16th statement, BC NDP said that a re-elected BC NDP government would continue building a more inclusive future and honouring the Japanese-Canadian community by recognizing a historic wrong in British Columbia.

“While these events stand as a reminder for how racism, discrimination and hate have hurt generations of people, they also remind us of the incredible resiliency of people who stand up against injustice,” said the party leader John Horgan.

There were more than 22,000 Japanese-Canadians who lived on the west coast, such as Vancouver and Victoria. The Canadian government decided to move those Japanese-Canadians, many of whom were born in Canada to more than 100 miles east from the Vancouver coast in 1942 after Japan attacked Pearl Harbour in December 1941.

Many of them were forced to live in the internment camps at various places in British Columbia. Their living conditions were harsh, and they were not allowed to come back to the west coast until four years after the war was over.

Many internment camp survivors have said they went through an identity crisis and suffered tremendously.

In the statement, Mr. Horgan said, “we have a moral and ethical responsibility to acknowledge our past because it shapes our province today. And we’re going to keep working together to make BC a better and more inclusive province for everyone.”

BC NDP did not specifically say what the party would do to work with the Japanese-Canadian community if they were elected. But it said, “more British Columbians will learn about these atrocities through recognition in libraries, communities, and at the BC Legislature. This is just one step the BC NDP is taking to help heal traumas of the past and ensure a lasting legacy for the Japanese-Canadian community.”

What the re-elected BC NDP government will do remains to be seen after the election.

BC州1日の新型コロナ感染者が最多に

Coronaviruses
コロナウイルス By CDC

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州保健省は21日、新たな新型コロナウイルス感染者が203人だったと発表した。これまでで最多となり、累計感染者数も1万2,000人を超えた。

 感謝祭(サンクスギビング)3連休から10日。7月から連休のたびに感染者数が増加する傾向が続いている。

 発表によると、新たなに感染が確認された多くが、結婚式や祝いごと、葬儀など、家族や友人で集まるイベントに直結しているという。

 保健省は「新型コロナがまだまだコミュニティ内にある中で、現在はたとえ小さな集まりでも感染のリスクがある。屋内でも、屋外でも、狭いスペースでも、広いスペースでも、人数が少なければ少ないほどリクスは低くなる」と集まる人数を制限するよう要請している。

 BC疾病管理センター(BCCDC)は結婚式やハロウィンなどのイベントでの安全対策を指南しているほか、州内で起こっているクラスター発生状況も発表。BCCDCのウェブサイトをチェックして、感染予防に努めてほしいと呼びかけている。

BCCDC祝い事イベント安全ガイダンス: http://www.bccdc.ca/health-info/diseases-conditions/covid-19/social-interactions/safer-celebrations

新型コロナ禍での安全なハロウィン実施対策: http://www.bccdc.ca/health-info/diseases-conditions/covid-19/social-interactions/halloween

BCCDC クラスター発生リスト: http://www.bccdc.ca/health-info/diseases-conditions/covid-19/public-exposures

フレーザーヘルス発表クラスター発生リスト: https://www.fraserhealth.ca/covid19exposure

バンクーバー・コスタルヘルス発表クラスター発生リスト: http://www.vch.ca/covid-19/public-exposures

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カナダ・アメリカ国境閉鎖を延長

カナダBC州とアメリカ・ワシントン州との国境にあるピースアーチ。Photo by Keiko Nishikawa
カナダBC州とアメリカ・ワシントン州との国境にあるピースアーチ。Photo by Keiko Nishikawa

 カナダ政府ビル・ブレア公安大臣は19日、アメリカとの国境閉鎖について11月21日まで延長すると発表した。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で3月から実施されているカナダ・アメリカ双方向での国境閉鎖が8カ月にも及ぶことになった。

 アメリカでは依然として新型コロナ感染が収まる気配を見せず、カナダでも国境を接するオンタリオ州やケベック州で感染者が急増している。

 ブレア公安大臣は、「カナダ政府の決定は、国民の安全を守るために公衆衛生局のアドバイスを基本にしている」と説明した。

 現在は、陸路を含む全てのアメリカとの国境で、エッセンシャルワーカーやカナダ国民・永住権者やその家族を除いて往来が禁止されている。ただしアラスカ州への往来については一部陸路での出入国が認められている。

アメリカ以外の入国制限は10月31日まで

 アメリカ以外の国との入国制限については、現在10月31日までとなっている。

 ただカナダ政府は今月8日から入国規制を一部緩和。これまではカナダ入国について、カナダ市民権、永住権者とその親・子どもらの入国を許可していたが、これを祖父母や孫などにも拡大した。

 また10月20日には留学生の受け入れも開始する。

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BCNDPが日系カナダ人強制収容政策伝承でコミュニティと協力を約束

ブリティッシュ・コロンビア州バーナビー市にある日系文化センター・博物館。
ブリティッシュ・コロンビア州バーナビー市にある日系文化センター・博物館。File photo

 激しい選挙戦が繰り広げられているブリティッシュ・コロンビア(BC)州。各党がさまざまな公約を発表しているが、BCNDP(新民主党)は10月16日に日系カナダ人コミュニティへの協力を発表した。

 内容は、BCNDPが政権を取った場合は、過去にカナダ政府が実施した日系カナダ人に対する差別的政策「日系人強制移動・収容政策」の過ちを認識し、コミュニティへの敬意と、より包括的な未来を築くために努力するというもの。

 発表ではBCNDPジョン・ホーガン党首は、「第二次世界大戦中に22,000人以上の日系カナダ人が(強制)収容されたことを永続的に認識することを約束する」としている。

 ただ具体的な対策についての言及はなく、「より多くのブリティッシュ・コロンビア州民が、図書館やコミュニティ、BC州議会での『認識』を通して、(日系カナダ人への)残虐行為について学ぶことになる」とだけ示されている。

 「(日系カナダ人への政府の)こうした行為は、人種差別やさまざまな差別行為、憎しみが何世代にもわたって人々を傷つけてきたことを思い起こさせるものであると同時に、不正に立ち向かう人々の信じられないほどの回復力の強さを改めて示してくれる」とホーガン氏は述べている。

 今回の発表で「過去のトラウマを癒し、日系コミュニティに永続的な遺産を残すためのBCNDPが行っている一歩に過ぎない」と主張している。

 具体的な日系カナダ人コミュニティとの協力は、選挙後に政権を取ってからということになりそうだ。

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BC州選挙、期日前投票が明日から開始

BC Election Guide 2020
Election BCが配布している選挙のためのガイドブック。Photo by ©︎ Vancouver Shinpo

 選挙戦も佳境を迎えているブリティッシュ・コロンビア(BC)州。与党新民主党(NDP)が優勢とされる中、明日から期日前投票が開始される。

 今年は新型コロナウイルス感染拡大防止策を実施しながらの投票となるため、BC選挙管理委員会(Election BC)が投票所での注意事項を13日に発表した。

新型コロナ徹底対策を講じた投票に

 前回2017年の選挙では期日前投票期間は6日間だったが、今回は7日間設けられている。1日だけ追加された理由について「有権者に投票できる機会をより多く与えるためで、パンデミック対応策として投票所での人数を制限するのにも役立つ」と説明している。

 BC選挙を実施するにあたっては、BC州衛生管理局長ボニー・ヘンリー博士のアドバイスとWork Safe BCとの協力により、より安全な投票計画を立て実施するという。

 投票所で実施される新型コロナ対策は以下の通り。

– 物理的な距離の確保

– 投票所内での人数制限

– 投票所での選挙管理者のフェイスマスクなどの個人用保護具着用

– 投票ステーションを仕切る防護柵

– 投票所出入り口での消毒液の用意

– 清掃・消毒の徹底

– 選挙関係者の安全ガイドラインとパンデミック安全プロトコル訓練の受講

BC州選挙期日前投票日時

期間:10月15日(木)− 10月21日(水)
時間:現地時間 午前8時 – 午後8時

投票所

登録している有権者にはカードが郵送され、投票場所はカードに記載されている。もしくは、BC選管委ウェブサイト wheretovote.elections.bc.ca か、1-800-661-8683に電話で確認する。

投票所は前回と変更になっていることもあるとして、投票前に確認するよう呼びかけている。

投票に関する質問がある場合は、1-800-661-8683まで。

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BC州で連休中の感染者は500人以上、非常事態宣言も延長

The Legislative Assembly of British Columbia, Victoria, Canada.
ブリティッシュ・コロンビア州の州都ビクトリアにある州議事堂。

 サンクスギビング週末が明けた13日、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州では4日間で新たに感染が確認された人が549人にものぼった。累計は先週にはすでに1万人を超え、今日の発表で10,734人となった。

 BC州衛生管理局長ボニー・ヘンリー博士は13日の会見で、4日間の感染者が、170人、159人、119人、101人と前週よりも多かった理由に、滞っていた検査プロセスが終了し結果が出たことも要因と説明した。

 検査を受ける人が増えているが、検査数に対する陽性者数の割合は2パーセント以下で、現在は1.3パーセントにとどまっているとヘンリー博士。現時点でこの数字は好ましいと語った。

 ただ週末に死亡した人は5人、入院患者は77人で、ICUで治療を受けているのは24人に増加している。

 ヘンリー博士は「一人ひとりが毎日の生活の中で正しい行動を選択することが、地域社会を守り、必要な活動や場所を安全に保つことに貢献する。この週末のように、安全な距離を取りながら新しい方法を探り、お互いに支え合っていきましょう」と州民に語りかけた。

10月13日BC州感染状況

  • 感染者累計 10,734人
  • 現在の感染者 1,476人
  • 現在の自己隔離者 3,618人
  • これまでに回復した人 8,974人

BC州政府、非常事態宣言を延長

 BC州政府は今日で失効する非常事態宣言を2週間延長すると発表した。10月27日までとなる。

 州政府は新型コロナウイルス感染拡大に対応するために、3月18日に非常事態を宣言。

 州政府は「緊急事態宣言により、州の緊急対策を実施することができ、緊急事態の予防、対応、または影響の軽減に必要な資産へのアクセスが可能となる。これは、緊急事態プログラム法によって承認された一時的な措置である」と説明している。

 ヘンリー博士による公衆衛生非常事態宣言は3月17日に出されている。

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新給付策CRBに初日から25万件の申請

Parlament, Ottawa, Canada; File Photo by Japan Canada Today

 カナダ緊急対応給付金CERB(Canada Emergency Response Benefit)に代わる新たな救済策カナダ復興給付金CRB(Canada Recovery Benefit)の申請が10月12日から始まった。

 カナダ政府によると初日の申請数は240,640件。初日はカナダ歳入庁(CRA)のサイトが一時うまく機能しなかった中でこれだけの申請数があり、国民が依然として収入を確保できない現状が示された。

 カナダ全体ですでに新型コロナウイルス感染拡大による第2波が始まっている。特にケベック州やオンタリオ州では9月から感染者が急増。モントリオールやトロントなどでは10月に入り、レストランやバー、スポーツジム、シアターなどの利用が一時的に制限強化されている。

 そうした背景からもCRBを必要とする人がかなりいるとみられている。

CERBとCRBの違いとは?

 CERBは新型コロナウイルス感染拡大の影響で、失業したり、収入が激減したりして生活に支障をきたす国民を対象にカナダ政府が4月から実施。

 一定の条件を満たせば、4週間2,000ドルを最大7回(28週間)申請できる現金支給策。9月27日で終了した。

 このCERBに代わって10月12日から申請開始になったのがCRB。減収の埋め合わせ的な現金支給CERBから、就職するまでの支援という経済活動への移行対策として新たに導入された。

 対象は求職期間中でも雇用保険(EI)の適用から除外されている国民で、フリーランスや自営業者などがこれに含まれる。支給額は1週間500ドルで、2週間分1,000ドルを1回の申請で受給。必要な場合は2週間ごとに申請が必要で26週間分申請できる。

 ただし申請期間中に就職活動を行うことが条件となっている。

カナダ政府CRBサイト: https://www.canada.ca/en/revenue-agency/services/benefits/recovery-benefit.html

介護給付金、病欠給付にも多くの申請

 カナダ政府はCERBの代わりに3支援策を発表した。その一つがCRBで、他の2つは、カナダ復興介護給付金CRCB(Canada Recovery Caregiving Benefit)と、カナダ復興失業給付金CRSB(Canada Recovery Sickness Benefit)。この2支給策は10月5日から申請が始まっている。

 政府によるとCRCBの申請数は1週間で107,153件、CRSBは58,659件という。

 連邦政府は支援策を発表した当初からCRCBの申請は約70万件あると予測。新型コロナが原因で子どもや家族などの世話をしなければならないため働けない場合に申請できる。支給額は1週間500ドル、最大で26週間申請できる。

 CRSBは新型コロナに感染、もしくは自己隔離を余儀なくされたために働けない場合に申請できる。支給額は1週間500ドル、1回の申請で最大2週間1,000ドルまで。

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リッチモンド市でマスク着用義務付け来週にも

Richmond Olympic Oval in British Columbia; Photo by © Vancouver Shinpo
Richmond Olympic Oval in British Columbia; Photo by © Vancouver Shinpo

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州メトロバンクーバーで市営の建物内などでのマスク着用を義務付ける動きが広がっている。

 リッチモンド市では10月5日の市議会で、市営施設内でマスク着用を義務づける動議が全会一致で承認された。来週にも最終承認される予定となっている。

 マスク着用が義務化されるのは、リッチモンド市役所、コミュニティセンター、図書館、博物館、アート施設、アリーナ、プール、ミノルセンター、リッチモンドオーバルなど。

 障がい者や5歳未満の子ども、活発な運動をしている人、チャイルドケアの子どもと保育士などは例外としている。

 施設を利用する人でマスクを持っていない人にはマスクを提供するという。応じない人にはサービスを拒否することもあるとしている。

 リッチモンド市のこれまでの新型コロナウイルス感染症例は271件。これはBC州が8月に発表したデータによると人口当たりの症例数がメトロバンクーバーで最も少ない。

 マルコム・ブロディ市長はマスク着用義務化について「リッチモンドではすでにマスクを着けている人が多いので、導入はそれほど難しくないはず」と言う。「フィジカルディスタンスは非常に不正確なため、マスク着用は効果的と市では考えている」と記者団に語った。

 デルタ市ではすでに市営施設使用時のマスク着用が義務化されている。

 またバンクーバー市でも同様の動きが見られる。同市セーラ・カービー-ヤン市議は今月20日にマスク着用義務化の動機を提出するという。

 「マスク着用はすでに市民に受け入れられている」とカービー-ヤン市議。「周知を徹底すれば市民の支持は得られると思う」と語った。

 BC州では8月下旬から新型コロナ感染者が若者を中心に増加。10月5日にBC州衛生管理局長ボニー・ヘンリー博士が示したデータでも今春の感染者数を大きく上回っている。

 9月下旬から少しずつ落ち着きを取り戻しているが、これから本格的なインフルエンザのシーズンにも入るため、マスク着用義務化の動きは各市で進むと予測される。

Covid-19 prevent measure pic
Covid-19 感染拡大防止を促すポスター。By British Columbia Provincial Health Service Authority

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大型ブルーベリー収穫機が盗まれる

ジューシーで美味しい、大粒のブルーベリー。 Photo by Keiko Nishikawa
ジューシーで美味しい、大粒のブルーベリー。 Photo by Keiko Nishikawa

 アボツフォード警察は、ブルーベリー収穫機を見かけたら通報するよう呼びかけた。なんとも珍妙な呼びかけだが、最近27万5,000ドルもするブルーベリー収穫機が農場から盗まれたという。

 盗まれたのは9月30日から10月5日の間。正面ゲートの蝶番を外した後、運転してブルーベリー農場の敷地外に出したのだろうとアボツフォード警察は説明している。

 この収穫機は高さ6メートルもある大型機で、上段と階段の金属製の部分は黄色に塗装されているという派手ないでたち。走っていると見逃すことはまずないだろうと住民の協力を呼びかけている。

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Safeway従業員が新型コロナ感染

Canada News by Vancouver Shinpo; Designed by ©Vancouver Shinpo

 メトロバンクーバーのスーパーマーケットで従業員が新型コロナウイルスに感染していることが分かったとして店舗側が発表した。

 従業員が新型コロナに感染していたのは大手チェーン店のSafeway。親会社Sobeysが5日付の自社サイトで公表した。

 従業員が勤務していたのはノースバンクーバー(2601 Westview Dr.)のSafe Way。最後に勤務していたのは10月1日だったとしている。

 「今後は公衆衛生局の指導に従い、情報が入手可能になり次第、この情報を更新する予定です」とのこと。

 「必要に応じて、影響を受けた店舗で買い物をされたお客様には、店舗に掲示するなどして状況に対応する手順をお伝えします」と発表している。

 Safewayでは9月28日にもバンクーバーの店舗(3410 Kingsway)とサレーの店舗(15355 24Ave.)で従業員が感染していたことを明らかにした。

 8月にはサレーの2店舗で従業員の感染が確認されたと発表している。

新型コロナ感染拡大防止のため情報チェックを

 Sobeysの公表は企業の独自判断によるもので、こうした公衆衛生局が公表しているPublic Exposure(公衆での感染の可能性)に掲載されていない発表も多い。

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州衛生管理局長ボニー・ヘンリー博士は、毎回の記者会見で、情報をこまめにチェックし、BC州内で発生しているPublic Exposureや感染者が搭乗していたフライト情報なども参考にして新型コロナ感染予防に役立ててほしいと要請している。

BC州Public Exposureサイト

バンクーバーコスタルヘルス: http://www.vch.ca/covid-19/public-exposures

フレーザーヘルス: https://www.fraserhealth.ca/covid19exposure

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ケベック州でも新型コロナ通知アプリの使用開始へ

covid 19 alert app

 ケベック州政府は5日の会見で、カナダ政府が推進している新型コロナウイルス感染者との接触の可能性を知らせるアプリ「COVID Alert」をダウンロードするよう州民に呼びかけた。

 カナダ政府とケベック州政府は10月5日共同声明で、ケベック州民がカナダのCOVID-19感染通知アプリ「COVID Alert」で使用するためのワンタイムキーを保健当局から受け取ることができるようになったことを確認したと発表した。

 フランソワ・レガルト州首相は「より多くの人が登録することでより正確に情報を発信でき、第2派の抑制につながる」と述べた。

 特にケベック州の現在レッドゾーンとなっている感染者が急増している地域では状況は「重大局面」であるとして、アプリを活用するよう促した。

 「できる限りすべての手を尽くして接触者を制限しなければならない。新型コロナ感染者の濃厚接触者の確認をすることは感染拡大防止のために重要で、すべての州民に協力してもらいたい」と語った。

 ケベック州での6日の新たな感染者は1,364人でこれまでの最多を記録。5日連続で新型コロナ感染者が1,000人を上回り、死亡者数も増加傾向にある。どんな手段を使っても感染者を減少させることが最重要課題となっている。

 アプリが発表された当初は、ケベック州政府は導入に難色を示していた。しかしこの日の会見ではレガルト州首相自身がアプリをダウンロードして簡単にできることを示す場面も。

 4月や5月のような最悪の状況を回避するためにも、アプリ導入は一つの手助けになると訴えた。

アプリのダウンロードは330万件

 カナダ政府によると新型コロナ感染通知アプリのダウンロード数は330万件という。

 6月にジャスティン・トルドー首相自らがアプリについて発表して以降、まずはオンタリオ州で試験的に開始。現在ではこの日発表したケベック州を含め、マニトバ州、サスカチュワン州、ニューブランスウィック州、ニューファンドランド&ラブラドール州で利用が可能となっている。

 連邦政府はまだ導入していない州にもこれから勧めていくとしている。

 ダウンロードは全国で可能で、iOSとAndroidのアプリストアからダウンロードできる。

懸念は政府によるプライバシーの侵害?

 アプリのダウンロードについてはプライバシー侵害の可能性を懸念して、なかなか浸透していないのが実情。発表当時はトルドー首相自身もダウンロードしたと記者会見でアピールしたが、それでも約330万件にとどまっている。

 政府の発表によると、COVID Alertアプリは無料で任意のもので、新型コロナ陽性と判定されたユーザーがアプリに入力できるワンタイムキーを保健当局から受け取るという仕組み。

 そのキーを陽性者がアプリに入力すると、COVID Alertは、少なくとも15分間その人と密接に接触した可能性のある他のユーザーに通知。通知されたユーザーには州の公衆衛生のアドバイスに基づいて次のステップを指示するという。

 プライバシーについては「すべての国民の機密性とプライバシーを保護するために、アプリは収集したデータを保護するための強力な手段を使用しており、ユーザーの位置情報を追跡したり、個人を特定できる情報を収集したりすることはない」と説明している。

カナダ政府のCOVID Alertについての説明サイト: https://www.canada.ca/en/public-health/services/diseases/coronavirus-disease-covid-19/covid-alert.html

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トルドー首相も新型コロナ検査

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 ジャスティン・トルドー首相は自身も新型コロナウイルス検査を受けていたことを5日の記者会見で明らかにした。

 会見でアメリカのドナルド・トランプ大統領と夫人が感染したことについて記者から質問された際に、首相が自身の検査を明らかにした。

 トルドー首相は会見で、8月に「喉の奥が少しかゆい感じがした」と症状を表現。主治医に相談して検査を受けるよう勧められたため、新型コロナ検査を受けたと語った。その間は自主隔離し、検査で陰性を確認したあと公務に復帰したと説明した。

 主治医に相談したのが8月27日、検査は9月初めに受けたという。「検査までの段階で、私も、事務所も、そして政府もカナダ公衆衛生局の専門家のアドバイスに従って行動している」と語った。

 新型コロナ感染が広がり始めた今年3月、ソフィ・トルドー首相夫人が感染し、首相自身も自主隔離を行なっていた。この時には首相は検査を受けていない。会見では「3月の時は症状がなかったため検査は受けなかった」と説明した。

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