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Naomi Mishima

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祝*成人式 2024

新成人の皆さまへ

ご成人、おめでとうございます。
心よりお祝い申しあげます。

東漸寺では、ご成人になられた皆さまのご健康とご健闘を願いまして、合同の法要を行います。

是非、ご家族お揃いでお越しくださいませ。

合同法要:日時 1月14日(日曜日)
法要開始:午後1時

早めにいらして本堂でお待ちください。
事前にお申し込みをいただけましたら、粗品を差し上げます。

●日本の成人年齢が、2022年4月から18歳に引き下げられました。

東漸寺では、グローバルスタンダードに合わせまして、18歳、19歳、20歳の皆さまに対応させていただきます。
(日本での成人年齢につきましては参照をご覧ください。)

●合同の法要になります。お布施はお心入りとして$30〜をお願いしております。

(お名前の読み上げをご希望の方は、お知らせください。)

ご理解の程、よろしくお願い申し上げます。

●和の学校@東漸寺では、着物レンタル及び着付サービスをさせていただきます。
着物レンタル&着付サービス料金は別途となります。

お見積をご希望の方は、ともこまでお問い合わせくださいませ。
お問い合わせ、お申し込みは
コナともこ 
和の学校@東漸寺 tands410@gmail.com 
ホームページ https://wanogakkou.jimdofree.com/

住所:209 Jackson street Coquitlam,B.C. Canada V3K 4C1

参照
日本文化研究ブログ
【2024年】成人式はいつ・何をする?年齢は何歳?行かないと後悔する? – 日本文化研究ブログ – Japan Culture Lab (jpnculture.net)

「極上のカナダグルメを楽しんでもらいたい」Cheena代表ショーン・リトンさんインタビュー(前編)

 カナダの極上グルメを「多くの人に楽しんでもらいたい」と話す「Cheena」代表ショーン・リトンさん。創業は1978年。両親が立ち上げたビジネスは、日本人向けグルメ商品の先駆者的存在で、受け継いだいまも変わらず品質とカナダ産にこだわり、商品開発に取り組んでいる。

 46年間変わらず流れ続けるフィロソフィは「クオリティに妥協せず、多くの人に喜んでもらえる商品を届けたい」。これからも歩みを止めることなく挑戦し続けたいと語るショーン・リトンさんに話を聞いた。

クオリティに妥協しない、メイド・イン・カナダを提供する

 「Cheena」の商品は、「カナダ産にこだわっている」と自負する。主力商品は、スモークサーモンとメープルシロップ、その関連商品。どちらも人気商品だという。

 人気の秘密は「クオリティに妥協することなく、良いものを届けたいと努力し続けていることがお客さんに伝わっているのかなと思います」と語る。

 ひと言で「クオリティに妥協しない」と言っても、実践するのはなかなか難しい。ビジネスとして成り立たなくては質の良い商品を届けることはできないからだ。リトンさんも「正直に言うと『価格が高すぎる』と言われたことがあり、プレッシャーを感じていた時期がありました」と話す。価格を下げるということは、原料の質を落とすか材料を変えることだと語る。「それではクオリティに妥協しないというフィロソフィに反すことになります。そこで、品質を落とさずに他社商品と価格で対抗できるよう商品開発を進めました」。価格だけに焦点を当てた商品開発ではなく、良いものを適正価格で提供できるように心がけている。

 それがいまのスモークサーモンやメープルシロップ商品に生かされている。

 スモークサーモンの原料となるサーモンは、「トローリング(Trolling)と言われる釣り針と釣り糸を使った方法で捕獲します。1匹ずつ処理されるためサーモンにあまり傷がつかず、その場で冷凍されるため良い状態が保たれます。またどの漁師さんが捕獲したかも分かるようになっています」という。大量に捕獲する刺網漁(Gillnetting)によるサーモンに比べると割高になるがより良いスモークサーモン作りに良質なサーモンは必要不可欠だと語る。

スモークにもこだわる。保存料、添加物、染料などの人工的な材料は使わない。低い温度で約8時間かけてじっくりとスモークし、スモークサーモン独特の香りとフレーバーを味わえるようにする。さらにダブルスモークはそれから数時間かけて高温でスモークする。ダブルスモークはウエストコーストの伝統的なスモーク方法だと語る。「時間や手間を省けば費用は抑えられますが、それでは品質も落ちてしまいます」

 メープルシロップはケベック州のパートナー契約しているメープルファームのものを使用、瓶詰などは自社工場で行っている。その契約ファームでは共同でさまざまなグレードのメープルシロップを作っている。「メープルシロップは色が濃いほど味わいや風味がリッチになるのでお勧めしています」と言う。「ただ日本の方は淡い色のメープルシロップを好むようです」と、顧客の好みも尊重する。

 こだわっているのは自分たちの主張ではなく、あくまでも手に取った人に「チーナの商品を楽しんでもらうこと」と語る。

両親から受け継いだパイオニア精神で「カナディアンテイスト」にこだわる商品開発を

 現在扱っている商品数を聞くと「たくさんです。多すぎるかな」と笑った。それほどの数を扱っていても、商品開発にはいまでも力を入れていると語る。

 そこには両親への敬意が含まれている。「両親はサーモンやメープルシロップを使ってさまざまな商品を開発してきたパイオニアだと思っています」と言う。「私が若いころ、両親は本当に休むことなく働いていました。時には、私や姉妹が両親に会えないときもあるほどでした。それでも私たちも自分たちにできることがあれば手伝っていました」と振り返る。「その両親の努力と情熱を見てきた若い時の経験は、『クオリティに妥協しない』というフィロソフィや『一つの商品にあぐらをかかずに常にクリエイティブに』というパイオニア精神として引き継いでいると思っています」

 最近の開発商品では“Stroopwafel”や“Maple Syrup Butter Popcorn”が特に気に入っているという。

 「“Stroopwafel”というのはもともとベルギーの代表的なお菓子なのですが、それにカナディアンなテイストをアレンジして開発したものです。いまではイチゴ味やチョコレート味なども加わって広がっています。個人的には甘すぎずメープルの香りが柔らかいこの商品が気に入ってます」と笑顔を見せる。

 もう一つの自慢商品が“Maple Syrup Butter Popcorn”。「自分で言うのでもちろんひいき目になるのですが」と笑い、「ポップコーン商品では一番だと思います」と胸を張る。「コーンもカナダ産、全ての材料がカナダ産です」。他の多くの商品と違うのは人工的なメープルフレーバーを使っていないことだという。「口に入れるとその違いはすぐに分かってもらえると思います」

 こうした商品開発の根底にあるのは「自分たちの商品を手に取った全ての人にその味を楽しんでもらいたいという思いと、購入した人が自信を持って家族や友人に贈れる商品にしたいという思いです」。商品開発のためには、市場調査、顧客の意見やフィードバックなどに耳を傾け、どういうものを欲しいと思っているか、どういうものが好まれるかなどを捉えて、商品として形にしていく。「我々の開発チームにとっても、新しい商品を待ってくれている顧客にとっても、とてもエキサイティングなことだと思います。これからも、商品開発には力を入れていきたいと思っています」と笑顔を見せた。

インタビュー後編は、「Cheena」の始まりや日本の顧客へのこだわりについて

Cheenaカナダ社
1978年ウェイン&かおり・リトンさんがブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市に設立。スモークサーモン商品、メープルシロップ商品を主力として販売。日本や韓国などアジアを中心に展開している。
カナダから日本へ届ける専用サイト(日本語):https://cheenashop.com/
日本国内専用サイト(日本語):https://cheena.co.jp/
北米顧客用シーフード商品サイト(英語):https://cheena.com/
北米顧客用メープル商品サイト(英語):https://mapleterroir.com/

Cheena代表ショーン・リトンさん。Cheena事務所で。Photo by Koichi Saito
Cheena代表ショーン・リトンさん。Cheena事務所で。Photo by Koichi Saito

(記事 三島直美/動画 斉藤光一)

山野内勘二駐カナダ特命全権大使より新年のごあいさつ

 明けましておめでとうございます。日加トゥデイ読者の皆様におかれては、健やかな新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。

 昨2023年は、日本とカナダにとって重要な年であったほか、世界的にも歴史的な転換点となった年でもありました。1月に岸田総理がカナダを訪問してトルドー首相との間で行われた首脳会談は、G7議長国である日本にとって完璧なスタートとなりました。4月のG7外務大臣会合の際のジョリー外務大臣訪日を経て、5月に行われたG7広島サミットで、日本は、ロシアによるウクライナ侵略をはじめとする国際社会が直面する危機に先頭に立って取り組む姿勢を内外に力強く示しました。G7広島サミットで各国首脳らは、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の堅持、核軍縮・不拡散、グローバル・サウスとの関係強化といった課題について協議しました。また、その際の日加首脳会談では、日加関係やG7の関心事項について議論を深めました。

 2023年、日本とカナダは、外交関係樹立から95周年を迎えました。日本大使館は9月に、カナダ連邦議会の加日議員連盟と共に外交関係樹立95周年記念レセプションを開催し、日加関係の進展を祝い、より良い世界と二国間関係の更なる拡大・深化に向け努力を重ねていく決意を表明しました。このレセプションは、オタワの日本大使館にとっては初開催となる自衛隊記念日のレセプションでもありましたが、自衛隊とカナダ軍の音楽隊の共演により奏でられたハーモニーは、日加安全保障協力の具体的進展を象徴するものとなりました。

 日加協力の進展は、経済分野でも顕著です。2023年9月には、経済産業大臣がオタワを訪問し、関係閣僚との会談を行い、蓄電池サプライチェーン及び量子・AI等の産業技術に関する協力覚書の署名が行われたほか、蓄電池サプライチェーンに関する官民ラウンドテーブルに出席しました。10月のG7大阪・堺貿易大臣会合には、イン輸出促進・国際貿易・経済開発担当大臣が出席しました。イン大臣はこの訪日の際にカナダ企業160社250人から成る「チーム・カナダ」代表団を率いて大阪と東京を訪問。また、マッコーリー農業・農産食料大臣のほか、カナダ商工会議所及びカナダ・ビジネス評議会の関係者も、それぞれ同時期に日本を訪れています。歴史的に見ても最大規模のカナダ・ビジネス代表団の訪日が実現しました。

 さて、2024年の日加関係は、こうした様々な前向きな流れが更に勢い付いて、一層緊密なものとなると確信しています。そのベースとなるのは両国間の人の往来ですが、これは既に大きな盛り上がりを見せており、2023年1月~10月の統計によれば、コロナ禍前の数字を上回る35万人以上のカナダ人が訪日しています。また、カナダ人にとっての日本の好感度が、英国と並ぶ1位となっているとの嬉しい世論調査結果もあります。カナダにおいて日本を売り込んできた私としては、本当に嬉しいことです。引き続き、数字にあぐらをかくことなく一層気を引き締めて、日本の良い所や日加間の協力の可能性と潜在力をカナダの人々に分かっていただくための努力を続けていく所存です。

 2024年は、東京にカナダ公使館が開設されてから95周年、横浜にカナダ貿易事務所が開設されてから120周年、日加通商協定締結から70周年、日本人に馴染みの深い『赤毛のアン』作者のL.M.モンゴメリ生誕から150周年です。さらにバンクーバーについて見ると、1889年に大日本帝国領事館が設置されてから135周年、1954年に日系カナダ市民協会が設立されてから70周年、1994年に日系カナダ文化センターが開館してから30周年という年でもあります。こうした様々な歴史の節目に照らすと、わずか百数十年の期間とはいえ、日本とカナダの間には豊かな関係が築かれてきたことに驚くばかりです。

 日加関係は「新たな章」に突入しています。これまで両国が共に培ってきた両国関係の歴史の上に更なる発展を遂げるため、日本大使館としても、様々な分野・レベルにおける日加間の協力と信頼関係が深まるよう、日々取り組んで参りたいと思います。

 本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

令和6年元旦

丸山浩平在バンクーバー日本国総領事より新年のごあいさつ

 「日加トゥデイ」読者の皆様、明けましておめでとうございます。 

 2024年の年頭に当たり、皆様のご健勝とご多幸、そして「日加トゥデイ」の一層のご発展を心よりお祈り申し上げます。

 昨年、日本とカナダは外交関係95周年を迎え、またコロナの落ち着きと共に、様々な交流が活性化し始めました。政府間のやり取り、経済ミッションの派遣、都市間交流など、多くの分野で動きが進み、本年はその更なる飛躍と成果が期待されます。

 今年は辰年です。十二支の中で唯一の想像上の生き物であり、自在に空を飛び雲を呼ぶ霊力を持つとされる龍・・・ そのような龍の年を迎え、我々総領事館も改めて大きな抱負を持ち、充実した一年となるよう取り組みたいと存じます。そして激動する国際環境の中、総領事館としてより一層役割を果たせますよう、皆様の安全、安心に関わる情報発信、ご相談への取り組みに更に努めて参ります。本年も、引き続き当館業務へのご関心とご指導をお願い申し上げます。

 本年が希望に満ち、皆様にとり素晴らしい一年となりますよう、重ねて心からお祈り申し上げます。  

2024年 元日
在バンクーバー日本国総領事 丸山浩平

11☆「めんそーれ沖縄」編

こんな夢を見た。
我が輩はしゃれたかりゆしを着て、とてもうれしい気分で、沖縄・那覇の国際通りを歩いている。でもなぜだかよく分らない。秋たけなわの10月、夕日が美しいたそがれ時である。スターバックスのマークが目に入り、びっくり。
思わず店に飛び込みコーヒーを飲んでいると、前の席で子どもたちが楽しそうにしゃべっている。中学生ぐらいの男の子と女の子、そしてまだ幼いお茶目な女の子の兄弟姉妹らしき3人。今日、ママが結婚した新しいパパをナンて呼ぼうか・・・、そんな相談をしているようで思わず耳を傾けた。
しばらくしてママと新しいパパが現れた。そのパパの顔を見たとき、目がさめた。
令和5年10月 夢一夜(漱石「夢十夜」に因んで)

 私事で恐縮ですが、この10月久しぶりに日本を訪れ、先ずは沖縄に、さらに足を伸ばして台湾、そして東京・川崎と駆け巡った。実は、息子が沖縄の女性と結婚式を。那覇でささやかながら、沖縄伝統のシャツ、かりゆしを着て、心に残る結婚披露宴を。そして突如として素敵なお孫ちゃんが3人。沖縄の守り神シーサーのおかげで、初めてのじいちゃん・ばあちゃん役も無事こなすことができ、とてもうれシーサー。

 自然豊かな、独特な歴史を持つ沖縄にはぜひ一度訪れてみたいと思っていたが、バンクーバーに移住してからは、かなり遠い存在に。でもこのような形で夢が実現するとは、この上ない喜びで、先ずは息子に感謝。また、はるか昔の教師養成講座の卒業生とハグもでき、すごくたのシーサー。誠に有意義な大きな節目となる沖縄の旅であった。

 また、日本語教師として沖縄語(うちなーぐち)はとても興味深い。数多くあるが先ずは空港で目につく「めんそーれ沖縄」は「ようこそ沖縄」であり、「こんにちは」は「ハイサイ」と「ハイタイ」で、男性と女性で異なり、確かに文化の違いを感じる。

 さらに、言い方は標準語と同じだが、意味がおもしろく異なる。例えば「ランチに行きましょうね」である。この表現を沖縄以外の会社などで、突然聞いた人は「えー、なぜ、急に・・・」と、間違いなく戸惑ってしまうであろう。

 日本語教師としても、この「~しましょう」は「Let’s」の意味、相手を誘う表現として教えている。「あ、もうお昼、ランチに行きましょう」や「疲れました、ちょっと休みましょう」などである。

 でも沖縄では文の最後に「ね」を付けて「~しましょうね」はナント、誘いではなく、単に自分の行動を相手に伝えるときに使う表現とのこと。えー、びっくり。

 すると、「ランチに行きましょうね」を聞いて誘われたと思い、一緒について行ったら、沖縄の人(うちなーんちゅ)は逆にびっくりしちゃうのであろう。

 実際、「お先に帰りましょうね」と言って、一人で帰るのがごく自然で、標準語の「お先に帰ります」と同じ意味として使っているとのこと。うーん、なるほど。

 こんな言い方は人との繋がりを大切にし、相手に対して常に温かな言葉で接したいとする沖縄特有の文化と言われており、慣れれば、確かに温かみを感じる表現である。

 このように、沖縄言葉は古き文化とも絡んで奥が深い言語であり、ぜひもっと学んでみたい。そしてまた、お孫ちゃんたちとおしゃべりしながら国際通りを歩いてみたい。

 では、今回のエッセイはこれにて終わりにします、ではなく、終わりにしましょうね。

「ことばの交差点」
日本語を楽しく深掘りする矢野修三さんのコラム。日常の何気ない言葉遣いをカナダから考察。日本語を学ぶ外国人の視点に日本語教師として感心しながら日本語を共に学びます。第1回からのコラムはこちら

矢野修三(やの・しゅうぞう)
1994年 バンクーバーに家族で移住(50歳)
YANO Academy(日本語学校)開校
2020年 教室を閉じる(26年間)
現在はオンライン講座を開講中(日本からも可)
・日本語教師養成講座(卒業生2900名)
・外から見る日本語講座(目からうろこの日本語)    
メール:yano@yanoacademy.ca
ホームページ:https://yanoacademy.ca

「いい旅」4 ~投稿千景~

エドサトウ

 金沢に着いたのは、もう日が暮れてすっかり暗くなった夕刻であった。ホテルでチェックインをすまし、急ぎ、前もって予約を入れておいた和食レストランに小雨がぱらつく中、歩いて出かける。

 旅の楽しみの一つは、美味しい地元の料理と出会うことでもあるけれど、僕の場合はちょっと古くて小さな料理屋で地元の話を聞きながら食べるのが楽しい。

 ホテルに戻り、甥っ子と一緒に屋上にある岩風呂に行き、ゆっくりと大きなお風呂に入り、旅の疲れをいやす。風呂から上がり休憩ロビーで冷たいジュースを飲みながら、屋上からの金沢の夜景を眺めつつ、甥っ子と世間話をするのも楽しかった。

撮影:エドサトウ

 翌日は、大雨の元になる線状降水帯が通過しているのか、どしゃ降りの雨の朝、ホテルでのバフェットの朝食に行けば、いろんなメニューが用意されていて、ビックリするくらいで何を食べるかは迷うばかりだけれど、それも楽しかった。

 8時半にホテルをチェックアウトして、大雨の中、金沢で有名な海鮮問屋が建ち並ぶ近江町の朝市を見に行く。アーケードの商店街なので雨に濡れることなく、いろんな食材を見て歩くのも楽しかった。僕たちが早くに来たので客は少なかったが、10時前になると観光バスが到着したのか、アジア系の外国人がどっと入ってきて急に混雑してきたので、僕は野菜も売る店もあるので、ヌカズケのあるお店を探して行くと愛想のいいおじさんが「今日、出してきたばかりだ」というヌカズケを見せてくれた。自分でもヌカズケを作っているので、少しばかり立話をすれば、ご夫婦で切り盛りしている小さなこの店のご主人は80歳になるという。「もう年だで、いつまでやれるかわからんけど頑張りますわ!」と笑って話しておられたが、息子さんたちは、別の仕事をされていて後に継ぐ人もなく、一抹の寂しさを感じた。僕の場合はささやかな家業を息子たちが継いでくれて3年になる。僕の足が不自由になる前に仕事を始めたけれど、今は僕の足が不自由となり、全部を息子たちに任せて、僕は自動的に引退となり、こうして母の見舞いがてら、弟の家族と金沢まで旅行が出来て「最高!」である。

 雨は益々ひどくなり、どしゃ降りの雨の中、美術館へ移動していく。

 江戸中期の日本画家伊藤若沖の絵を見に行く。若沖(じゃくちゅう)の絵は、当時あまり評価はされていなかったが、近年、その細密な画法とか、動物の動きを丹念に観察をしたという彼のリアリズム、つまり、実物写生画法とかその派手とも思える色使いが高く評価されているようであるぐらいの知識しかない小生は前から本物が見てみたいと思っていた。弟も地元で展示会がある折に若沖の絵を見に出かけたのだが、当日は休館日で観賞を出来なかったのが、今回、たまたま見る機会に恵まれて感激のひと時であった。

 余談であるが、近江町の朝市で、北米でハラバと呼ばれている「えいひれ」の干物を買った。このハラバの白身のフライステーキは結構高い値段で美味しいと話に聞いたことがあるので、この干物を試しに買ってみた。一袋500円ぐらいだったと思う。

 バンクーバーに戻ってから、これで松前漬けにしてみようと思い、するめの代わりに「えいひれ」を細くきざみ、カズノコの細かいくずの冷凍ものと混ぜて松前漬けらしきものを作ってみると、これが意外に美味しくて我ながらビックリのいいアイデアであった。この正月は、「えいひれの松前漬け」を作るつもりである。

 美術館から外に出れば、雨は小降りとなり、そこから歩いて兼六園に移動する。たしか、シニアの入場料は証明書を見せれば無料であったと思う。途中の休憩所では、抹茶などをいただき、いささか優雅なひと時であった。見学が終わるころには再度、雨が降り出し、急ぎ正面の新しいホテルの様なモダンな駐車場に戻り、金沢の街をとおりぬけて高速道路に入り帰路につく。日本アルプスの山中の長いトンネルを何度もくぐり抜けて、岐阜の高山方面に出て、さらに、名古屋郊外の高速道路に入れば夕刻の混雑が予想されるので、そこから東濃に入り、迂回して帰宅したのは、日の暮れた6時過ぎであった。

 往復の走行距離は530kmでT社のハイブリッド車の燃料は出発前の満タンから約半分ぐらいで、約五千円ぐらいであった。大人四人で、意外と経済的な楽しい旅であった。

 このT社のこのハイブリッド車を、現在、開発している水素エンジンにして、電気とエンジンを水素で動くようにすれば、公害はゼロになるはずである。ガソリンの代わりに、ガスステーションで水素を注入すれば、車はどれだけでも走る。すでにT社は水素エンジンを開発しているから、その可能性を期待したいものである。

 また、この水素エンジンのハイブリッドを利用すれば、船や飛行機(ドローンタイプ)の少人数の航空機に利用できるのではと、小生の想像は膨らむ。いい旅からいい時代へ飛躍できるような気がするのである。温暖化などの公害を無くすために、僕たちは北米や南米、シベリア、オーストラリアなどの大規模な森林火災をコントロールすることを考えなければいけないと、小生はいい旅から帰ってから思うことである。

 素人考えながら、航空機が緊急事態の時は、水素とヘリュームガスを大きなチューブにセーフティーエアーバッグのように膨らませば、気球のように安全に着陸できるのでは?

投稿千景
視点を変えると見え方が変わる。エドサトウさん独特の視点で世界を切り取る連載コラム「投稿千景」。
これまでの当サイトでの「投稿千景」はこちらからご覧いただけます。
https://www.japancanadatoday.ca/category/column/post-ed-sato/

ポーラーベアスイム、2024年も元日に開催!

毎年参加者に配られる直径3cmほどの参加缶バッチ。毎年デザインが変わり、今年はシロクマが膝を抱えて水に飛び込んでいるイラスト。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
毎年参加者に配られる直径3cmほどの参加缶バッチ。毎年デザインが変わり、今年はシロクマが膝を抱えて水に飛び込んでいるイラスト。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

 バンクーバーに新年の幕開けを告げる毎年恒例「ポーラーベアスイム」が2024年も開催される。

 来年で104回となる冬の風物詩。閑散とする冬のイングリッシュ・ベイがこの日ばかりは、水着姿の市民でにぎわうひと時となる。

 イベントのきっかけは1920年、ピーター・パンテージスさんら9人がイングリッシュ・ベイの冷たい海に飛び込み新年を迎えたことだとか。その後このグループは、バンクーバー・ポーラーベア・クラブとして知られるように。以来、このイベントがバンクーバーの新年イベントとして愛されるようになった。今年もピーターさんの孫娘リサ・パンテージスさんも参加する。

 現在の主催はバンクーバー市。そのため、更衣室、洗面所、ポータブルトイレ、ウォーミングアップテントなどの屋内スペースも用意される。また、ライブミュージック、エンターテイメント、フードトラックなどのアクティビティも用意されている。

 会場では、現金または募金によるコートチェックが行われ、その全額がグレーター・バンクーバー・フードバンクに寄付される。コートチェックのスペースには限りがあるため、スイムプログラムに参加する人は身軽な服装で、泳げる状態で来場することを勧めている。

 参加料は無料だが、市は参加登録を呼び掛けている。

 北緯49度、北海道最北端より北にあるバンクーバーで開催される寒中水泳に参加するつわものが毎年集う楽しいイベント。2024年の始まりに、冷たい海で気合を入れたい人、多くの人と楽しく迎えたい人、とりあえず冬のバンクーバーの海を体験したい人などなど、イングリッシュ・ベイに集合だ!

ポーラーベアスイム・バンクーバー2024

日時:2024年1月1日スイムは午後2時30分から、イベントは午後12時から午後4時まで
場所:イングリッシュ・ベイ(バンクーバーダウンタウン)
参加費:無料
登録(推奨)https://www.eventbrite.ca/e/2024-polar-bear-swim-tickets-764844108317
バンクーバー市ウェブサイトhttps://vancouver.ca/parks-recreation-culture/polar-bear-swim.aspx

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日本カナダ商工会議所【クリスマスの集いと第3回「小松和子アワード」授賞式】 

受賞者と日本カナダ商工会議所会員と一緒に。写真:日本カナダ商工会議所
受賞者と日本カナダ商工会議所会員と一緒に。写真:日本カナダ商工会議所

バンクーバー 2023年12月15日

「日本カナダ商工会議所」主催の【クリスマスの集い】は、ガスタウンに位置する「SELCランゲッジ・カレッジ」を会場に行なわれた。

会員はもちろん、新年に向けて、夢を追い続ける若人たち等のゲストを併せて、総勢23人の熱気は、クリスマスミュージックが止むことなく流れるウォーターストリートの活気に勝るイブニングとなった。

この集いに併せて行なわれたのは、今年で3度目になる「小松和子アワード」の授与式。同アワードは、遡ること20年、2003年に「日本カナダ商工会議所」を創設した中心人物のひとりであり、カリスマ的な牽引力で知られた、故 小松和子氏にちなんで、3年前の2021年に設けられた。

受賞対象者は、日系カナディアンコミュニティに貢献したり、「日本カナダ商工会議所」の発展に寄与された方々に贈られる。

本年度、2023年は、6人の方々が選出され、受賞者の発表は、サミー高橋会長によって行なわれた。

3部門の受賞カテゴリーのうち、[カテゴリー1] は、日系カナディアンコミュニティに、長年貢献された方に贈られる「ライフタイム・アチーブメント賞」で、平居 幹さんと堀田ミミさん(欠席)に贈られた。

[カテゴリー2] の「コミュニティ サービス賞」は、過去数年に渡り、日系カナディアンコミュニティで活躍された方々に授与される。受賞者は吉川英治さんと三島直美さん(欠席)。

そして [カテゴリー3] は「日本カナダ商工会議所」の向上にリーダーシップを取った方々に贈られる「JCCOCリーダーシップ賞」で、2011-2013年に会長を務められた上遠野和彦さんと、現在の理事の宮鍋健樹さんが受賞。

以下が受賞者の方々の主な活動内容:

[カテゴリー1]

平居 幹さん(帰加二世)

「ライフタイム・アチーブメント賞」を受賞した平居幹さん。写真:吉川英治さん撮影
「ライフタイム・アチーブメント賞」を受賞した平居幹さん。写真:吉川英治さん撮影

平居さんは、日系カナディアンの団体をまとめるための様々な活動を実施。その活動には、バンクーバーにおける「滋賀県人会」の再開、BCジャパン・フレンドシップ・グループをFacebook で立ち上げてBC州在住の日系人と彼らの日本での出身地をつなぐ情報源となること。日系プレースの協力を得て、毎週行なわれる「ITシニアラウンジ」では、ソーシャルメディアの使い方を教えたり、日本語、英語でのセミナーを開催。

堀田ミミさん(リッチモンド市スティーブストン・ヘリテージ・サイト・デスティネーション・デベロップメント担当)

堀田さんは現在、スティーブストン・サーモン・フェスティバル日本文化ショーの会長。日系合同新年会の中心的オーガナイザー。過去においてはバンクーバー桜まつりの一環として行なわれる「桜デイズ・ジャパンフェア」の中心的オーガナイザー。日系博物館において18年間にわたり、各種イベントでのボランティア活動に従事。

[カテゴリー2]

吉川英治さん(世直しボクサー)

「コミュニティ サービス賞」を受賞した吉川英治さん。写真:日本カナダ商工会議所
「コミュニティ サービス賞」を受賞した吉川英治さん。写真:日本カナダ商工会議所

9.11事件直後のニューヨークの救援に単身乗り込み、日本初の民間自警団「明大前ピースメーカーズ」を創設した元プロボクサーは「世直しボクサー」として知られる。

トレーナーとして、日本・アジアで、計4人のチャンピオンを育成。

「各個人が自己を戒め、国境を越えて人を愛する」ことを、ユーモアたっぷりに説く世界各地での講演回数は千回近く。

カナダでは「日系ホーム」にて、パーキンソン病の人たち対象のボクシングクラスや、女性のストレス軽減のための「MamaFight」を。「KidsFight」では、子供たちに自信を。また「テリー・フォックス財団」の日本大使として映画上映やスピーチ等の活動。

「ハートは老いない」と60才を越えてからも、若きチャンピオンたちと対戦し、貧困国の孤児たちに全額寄付する様子は、特に日系コミュニティの人々を感動させている。

英文と和文の執筆家でもある慈善活動家ボクサーは、映画製作、映画スクール講師、国際ビジネス誌編集長でもある。

三島直美さん(日加トゥデイ編集長)

三島さんは約20年間、バンクーバーでフリーランスライターとして活動。主に日系コミュニティを中心に取材活動を続け、2020年7月にMH Pacific Media Inc社を設立し、日系コミュニティを中心とした日本語メディア・オンラインサイトを開始。2023年1月サイトを「日加トゥデイ」とリブランディングし、バンクーバーだけでなくカナダと日本のコミュニティをつなぐメディアを目指している。

[カテゴリー3]

上遠野和彦さん(リステルホスピタリティーグループ副社長兼CFO)

「JCCOCリーダーシップ賞」を受賞した上遠野和彦さん。写真:吉川英治さん撮影
「JCCOCリーダーシップ賞」を受賞した上遠野和彦さん。写真:吉川英治さん撮影

上遠野さんは「日本カナダ商工会議所」以外にも企友会理事、日加ヘルスケア協会副理事長、トモエアーツ理事を務め、現在はバンクーバービジネス懇話会理事、バンクーバー補習授業校運営副委員長、日加協会理事を担当。3団体においてそれぞれ外務大臣の表彰を受賞。

宮鍋健樹さん(スマート・リンクコムソリューションズ創業者)

「JCCOCリーダーシップ賞」を受賞した宮鍋健樹さん。写真:吉川英治さん撮影
「JCCOCリーダーシップ賞」を受賞した宮鍋健樹さん。写真:吉川英治さん撮影

宮鍋さんはこれまで、活動の理念“Be the change you want to see in the world”(見たい世界の変化に、あなた自身がなりなさい)をもとに20年以上に渡る金融、ベンチャーキャピタル、そして自らの通信分野の経営経験をいかし、日本とカナダでスタートアップ企業の投資や提携をサポート。

「日本カナダ商工会議所」の後援のもとに、2023年9月には、関西圏の起業家とベンチャーキャピタル11名をバンクーバーへ招致し、Telus VenturesやInBC、InnovateBC、オンタリオ州VentureLABなど、当地でのベンチャーキャピタルや起業アクセラレーターと資金調達ピッチや、カナダ提携候補先を個別にアレンジし、現在4社が、カナダでの事業提携の話を進めて「日本とカナダをつなぐ」ことに貢献。

「炙りマーケット」特注和牛弁当。写真:日本カナダ商工会議所
「炙りマーケット」特注和牛弁当。写真:日本カナダ商工会議所

「小松和子アワード」の授賞式のあとは、会員懇親会が実施され「日本カナダ商工会議所」の会員の「炙りマーケット」特注の和牛弁当、しゃけ弁当を楽しく会食。そして最後にこちらも会員であるコーストホテルの田尻純一さんから、28ヶ所にあるコーストホテルで一泊できる宿泊券が会員に提供され、抽選でユージ・マトソンさんが当選。

(寄稿 日本カナダ商工会議所)

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コキットラム市の東漸寺での恒例の年末年始行事のお知らせです

除夜の鐘:12月31日(日)法要は午後11時30分からで本堂で行い、終了後に鐘楼の鐘をつきます。

初詣:1月1日(月)~3日(水)の拝観は午前10時から午後5時までです。新年の初法要の修正会(しゅしょうえ)は1月1日午前10時から本堂で行います。

本堂ではお守り、おみくじ、宝くじ (50/50 draw)の販売、別回向、家内安全、厄除けなど個人の祈祷の申し込みができます。お支払いは現金でお願いします。

あと、本堂では人数制限を設けるので外で待っていただくかも知れません。皆様のご理解ご協力をお願いします。

お問い合わせは (604)939-7749 又は tozenji.bc@gmail.comまで連絡下さい。

東漸寺 209 Jackson Street, Coquitlam(無料駐車場有り、Skytrain Braid駅から徒歩15分)

Annual New Year’s Eve and New Year’s activities at Coquitlam’s Tozenji Temple.

Joya no Kane:  December 31 (Sun)  Prayer service at the Main Hall begins at 11:30pm, followed by bell striking at the bell tower.

Hatsumode: January 1 (Mon) to 3 (Wed)  The temple ground is open from 10am to 5pm.  The first prayer service (Shushou-e) held from 10:00am on January 1 at the Main Hall.

Omamori, Omikuji and Takarakuji (50/50 draw) will be on sale, and personal services such as Betsueko、Kanai-anzen and Yaku-yoke are available upon request.  All payments by cash only.

The number of people in the Main Hall will be limited and we may ask people to wait outside.  Thank you for your understanding and cooperation.

For details, please contact (604)939-7749 or tozenji.bc@gmail.com

Tozenji:  209 Jackson Street, Coquitlam(free on-site parking, 15-minute walk from Skytrain Braid Station)

バンクーバーの小売店業界2024年の展望(後編):Crescent Moon Enterprisesオーナー佐藤広樹さんに聞く

クリスマス商戦真っただ中、店頭にもクリスマス商品が並ぶ。2023年11月27日、バンクーバー市。Photo by Japan Canada Today
クリスマス商戦真っただ中、店頭にもクリスマス商品が並ぶ。2023年11月27日、バンクーバー市。Photo by Japan Canada Today

 各国の新型コロナウイルス規制も終わり、2023年はポストコロナ元年となった。カナダの新型コロナ渡航規制は撤廃され、観光客が多く来加。そうした影響もあり、2023年は小売店ビジネスが好調だったと振り返るのは、ガスタウンとウィスラーでギフトショップを経営する佐藤広樹さん。

 クリスマス商戦真っただ中の現在、2023年のビジネスを振り返るとともに、2024年の展望について話を聞いた。

バンクーバーの小売店業界2024年の展望(前編):Crescent Moon Enterprisesオーナー佐藤広樹さんに聞く

新型コロナで観光客ゼロから市場を広げて売り上げ上昇に

 佐藤さんはウィスラー店を開店してから約25年間、小売店ビジネスをやってきた。以前は日本からのツアー客を中心にビジネスを展開。ガスタウン店をオープンしたのは2008年。日本からの観光客は減少する一方で、そこに新型コロナが追い打ちをかけた。いまも日本からの観光客は戻っていないと感じている。

 しかし、新型コロナを転機に「市場を広げたおかげで色んな人に来てもらえるようになりました」と話す。観光客だけでやっていた時は「12月から3月中旬までは閑散期でした。ですから諦めて全部ウィスラーにシフトしていたんです」と振り返る。しかし新型コロナ後はガスタウン店でも「冬も商売になっています。特に12月のクリスマス時期は忙しいです」。理由は「地元のお客さんが増えているから」と感じるという。

 新型コロナを機に観光客相手のお土産物屋さんから地元の人にも愛されるギフトショップへと変わり市場を広げた。そこにアメリカドル高による観光客増がピタリとはまった。「ピンチはチャンスじゃないですけど、だんだんと市場を広げたから店も伸びていると感じますね」

 それにガスタウン全体が高級志向に変わってきているという。土産物屋が多かったのは今は昔で、最近では高級ショップやカフェなどが増えたと店長の久保ゆうやさん。それでも人は多く集まってくる。

 佐藤さんはバンクーバー・ダウンタウン自体がショッピングをするのに良い流れになっていると感じている。「グランビル通りの(歩道が)広くなったのも良い流れを生んでいるように思います。ガスタウン、ロブソン、グランビルと、ダウンタウン全体がショッピングモールのようになっているイメージですね」

 そうした人の流れがバンクーバーの小売店全体に良い影響を与えているのではと語った。

2024年のバンクーバーの小売業界は?

 佐藤さんによると2024年も小売業界は相変わらず対カナダドルで強いアメリカドルに支えられると予想されることから、好調を維持するのではないかと予測している。

 金利引き上げなどの影響で経済が後退局面に入るとの予測もあるが、バンクーバー、ウィスラーでの小売業界はまだまだ「熱い」と肌で感じると話す。

 そうした上昇気流にうまく乗ってもう少し事業を拡大したいと考えているという。「こういう(好調な)状況がもう少し続くと思っているので、できる時にもうちょっと店舗を広げたいなと思っています」

 そのためにも若者にもっと勉強をして知識を高めてもらって、色々とトライしてほしいと話す。まず来年はスタッフをトロント(オンタリオ州)で開催されるギフトショーに派遣する。自分たちの目で色々なものを見て感じて吸収してほしいと語る。さらに「高級志向にもついていかないといけないのでブランド物も少し取り入れようかと思っているんです」と笑い、若いスタッフにファッションショーに行ってもらう予定にしていると楽しそうだ。

 自分のやりたいと思う方向性が見えているという。「実はいうと商売はそこまで大きくしようと全く思っていなかったんです。でも(東京で)選挙に立候補したあたりから、もうちょっとやってみようかなぁっていう気持ちになって。選挙に立候補したのは私にとっては良い方向に働いたと思います」。だから少し欲が出て「カンパニーっぽくさせたいな」と思っている。

 売り上げも順調に伸びている。若いスタッフのがんばりもあり、新型コロナ後にここまで来られた。インフラも整え、人も増やして、「残りのパワーでちょっとした会社だなと思われるぐらいにはやりたいと思っています」

 それが若い人たちのやる気にもつながると信じている。「店舗が増えて、会社も大きくなっていくのが実際に目に見えるようになるとうれしいと思うんですよ。自分たちがやりたいことが実現するというのはやりがいにもつながりますし」と語り、「チャレンジしないと会社は成長しないと思うので、できるだけ追いついていかなと、と言うところです」と付け加えた。

 「私も目標が見えてきたので、ワクワクしますよ。だからカナダの(小売業界も)このまま2024年も順調にいってほしいですね」と笑った。

佐藤広樹(さとう・ひろき)
Crescent Moon Enterprises Ltd.オーナー・代表取締役
1998年ウィスラーにSMILE GIFT、2008年バンクーバー市ガスタウンにSmileys Giftを開店し2020年GIFTS AND THINGSに改名

クリスマス商戦真っただ中、店頭にもクリスマス商品が並ぶ。2023年11月27日、バンクーバー市。Photo by Japan Canada Today
クリスマス商戦真っただ中、店頭にもクリスマス商品が並ぶ。2023年11月27日、バンクーバー市。Photo by Japan Canada Today

(取材 三島直美)

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