ホーム 著者 からの投稿 Naomi Mishima

Naomi Mishima

Naomi Mishima
1540 投稿 0 コメント

最後はGK高丘の好守で優勝をがっちり!ホワイトキャップスがカナダチャンピオンに!

 バンクーバー・ホワイトキャップスFCが2年連続でCanadian Champiohship優勝を果たした。

 6月7日BCプレースにCFモントリオールを迎えての決勝戦。接戦となった試合は、GK高丘の活躍もあり、ホワイトキャップスが2-1で制した。

6月7日(BCプレース:20,072)

バンクーバー・ホワイトキャップスFC 2-1 CFモントリオール

ホワイトキャップスは序盤から圧倒的に攻めるも、相手GKの攻守に阻まれ得点できず先制点は後半に入ってから。57分、この日初めて見せた相手GKのミスを逃さずWhite(24)がゴールして1-0。66分にはPKのチャンスにGauld(25)が確実に決めて2-0と突き放す。しかし、85分に1点を返され、91分にはあわや同点となるシュートをGK高丘が阻止。96分にもシュートを体を張って止め試合終了。キャップスが2年連続優勝を決めた。

カナディアン・チャンピオンシップ優勝はノルマだと思って

 GK高丘はこの日の試合を振り返って、「優勝が決まった瞬間はうれしかったです」と顔をほころばせた。試合は終盤にモントリオールが猛攻。91分にはゴールネット右上、止めなければ確実に同点に追いつかれていたシュートを阻止して、会場は高丘のファインプレーに大歓声が沸き起こった。

 「ホッとした部分もありましたけど、去年優勝したことを聞いていましたので、自分が来て優勝し損ねたでは、僕が来た意味もないと思っていたので、このカナディアン・チャンピオンシップで優勝を取るのは一つのノルマだと思ってやってきました」との思いで臨んでいたという。

 最後も高丘がシュートを止めたところで試合終了のホイッスル。高丘を囲むようにチームメートが集まり、2年連続の優勝を喜んだ。

後半アディショナルタイムで見せたGK高丘スーパーセーブ。これが入っていれば同点に...。2023年6月7日、BCプレース。Photo by Koichi Saito
後半アディショナルタイムで見せたGK高丘スーパーセーブ。これが入っていれば同点に…。2023年6月7日、BCプレース。Photo by Koichi Saito
優勝が決まった瞬間、GK高丘を囲んで選手たちが喜びを爆発させる。2023年6月7日、BCプレース。Photo by Koichi Saito
優勝が決まった瞬間、GK高丘を囲んで選手たちが喜びを爆発させる。2023年6月7日、BCプレース。Photo by Koichi Saito

(写真・ビデオ 斉藤光一/記事 三島直美)

合わせて読みたい関連記事

友きたる ~投稿千景~

エドサトウ

ビクトリアのエンプレスホテル前のハーバーフロント。奥はBC州議事堂。Photo by Ed Sato
ビクトリアのエンプレスホテル前のハーバーフロント。奥はBC州議事堂。Photo by Ed Sato

 高校時代からの友が日本からやって来た。彼は、当時、クラスの級長で、まとめ役をしていた優秀な学生であったが、反対に僕は成績の悪い生徒であった。が、なぜか高校時代から50年以上の交際が続き、お互いに年金暮らしとなり、カナダのパラダイスのようなお花畑のブチャートガーデンを散策すれば、まるで、天国で再会した友と友のようであった。懐かしく楽しいパラダイスのようなブッチャートガーデンの旅はこうして始まった。

 ビクトリア市に行くフェリーの中から見える初夏の青い空にふわりとながれる白い雲のように流れ来た僕の人生を振り返れば何か感慨深いものがある。「ゆく河のながれはたえずして、しかももとの水にあらず。よどみにうかぶうたかたは、かつきえ、かつむすびて、ひさしくとどまるためしなし。」とあるように高度成長、バブル経済などの昭和の時代に生きながらえたのは、河のなかに生育する水コケのようにしっかりと岩にかりと張り付き、どんな大波にも耐えしのび、無事に人生の晩年をむかえられたことは、運のよい人生であったと思うのである。

ビクトリア市内。Photo by Ed Sato
ビクトリア市内。Photo by Ed Sato

 彼は、電気配線の設計技師をしていたが、晩年はジャイカのボランティアの試験にパスをして、東南アジアで仕事をしていたが、後に本採用になり、海外での仕事を続けていたが、コロナで一時退職となり、そのまま年金暮らしとなり、ようやくカナダの旅の計画を練りバンクーバーまでやってきたのである。が、東部カナダ「赤毛のアン」のモデルになった公園を夫婦で見れることを楽しみにしていたが、飛行機の到着が1時間遅れたためにすべてのカナダ東部の旅がキャンセルとなり、急きょ僕のいるバンクーバーにもどってきたのである。それで僕が車を運転をして、ビクトリア行きのフェリーに乗り、出かけた小さな旅の最初に寄ったところが、僕たちにはパラダイスのように見えるブッチャートガーデンであった。

 花が好きな奥さんとガーデニングの仕事をしていた小生が花の印象を話をするのは、また新鮮な感じがして楽しかった。ロイヤル博物館は、明日からのカンボジアにあるアンコールワットの展示の準備のために見学はできなかったが、ビクトリアホテル前の海岸線を散策するのも気持ちが良かった。

(続く)

投稿千景
視点を変えると見え方が変わる。エドサトウさん独特の視点で世界を切り取る連載コラム「投稿千景」。
これまでの当サイトでの「投稿千景」はこちらからご覧いただけます。
https://www.japancanadatoday.ca/category/column/post-ed-sato/

第2回 終活への様々な誤解 ~Let’s 海外終活~

終活は新しい大人のマナー

叶多範子

さて前回にも書いたように、終活と聞くと死を連想させ、縁起が悪いと感じる人がいたり、その他にも多くの方が誤解していると思う場面にでくわすことがあるため、今回は終活にまつわるよくある誤解についてお話ししたいと思います。

いきなりですが、ここで質問です。

みなさんは生命保険へ加入することは、縁起が悪いことだと思われますか?

みなさんの答えを訊く前に、まず生命保険はどのような理由で加入するのか?について確認してみたいと思います。多少の違いはあれどほとんどの方は、自分にもしものことがあったときに、遺された家族が困らないように加入されています。

終活も全く同じ理由です。

終活をする理由の1つは、遺された家族や周りの人が困らないようにしておくことです。

なので、先ほどの質問の答えが「いいえ」だったのなら、終活は縁起が悪い!というのは、誤った認識であるということがおわかりいただけたのではないでしょうか?

もしもみなさんの周りで「終活なんて縁起が悪い!」と思い込んでいる人がいたら、ぜひ生命保険に入るのと同じことなんだよー、と説明してあげてみてください。(生命保険という言葉ですら縁起が悪いと思う人がいたら、そのときはお手上げかもしれませんが)

またその他によくある誤解で多いのは、

「まだ自分は若いから、終活はしなくていいでしょ?(=終活は歳をとってから、するもの)」

「お金持ちじゃないから、終活はしなくてもいい(=揉めるような金額は持ってないから不要)」です。

80代でも終活はまだ早いと感じる人もいれば、30代でもうやっておこうとする人もいます。当たり前のことですが、死なない人はいないのです。人には必ず寿命があって、それがいつ訪れるのかはほとんどの人が分からないので、老後に限らず安心して暮らすための準備は、どの世代であっても必要だといえます。

またお金持ちでなくても、終活は必要です。

その理由は色々あるのですが、敢えて2つ挙げるなら、持っているお金の多さや少なさに限らず、現代人の私たちは何かと「所有物が多い」からです。ミニマリストのように常日頃から必要最低限の物で暮らし、デジタル資産を含む、ほぼ全ての自分の所有物の存在と内容が自分以外の人に明確、または明確になるように準備されているのであれば、立派にその部分については終活ができていると言えるのですが、ほとんどの人がそうではないからです。

もう1つは、例えばうちは子供が2人だから、何も言っておかなくても、しておかなくても、子供たちが半分ずつに分けるから争うことはない!と思っていると、実は揉めることもあるんです。例えば他の兄弟や姉妹は、マンションの頭金や大学の資金を出してもらったが自分は出してもらってない、自分の方が親の面倒をみた!などの理由で、時には金額だけではなく、他の兄弟と比べてかわいがってもらった、もらっていないなど感情的な問題で揉めることもあるのです。

それでもそんな遺産争いが生じるのは、多額の遺産があるお金持ちの場合だけであって、うちには関係ないと思っている人のために、さらに付け加えるなら、裁判所のホームページにある司法統計年報家事事件編(令和元年度)によると、家庭裁判所で取り扱われた遺産分割事件のうち、遺産総額が5,000万円以下が全体の4分の3以上、つまり75%以上となっていま す。内訳は1,000万円以下が2,448件、5,000万円以下が3,097件で、延べ5,545もの件数に及んでいます。つまり当事者だけで解決できないケースが意外と少なくないのです。

遺産が少ないからこそ、その遺産を相続人同士でどのように分割するかの意見がまとまらないということもあるのです。

参考出典:家庭裁判所のホームページ

https://www.courts.go.jp/app/files/toukei/307/011307.pdf (2023年6月4日取得)

叶多範子(かなだ・のりこ)

海外終活アドバイザー

「なんの準備もなく、認知症になった」、「終活をせずに亡くなり、家族や周りの人が困った!トラブルになった!」を少しでも減らしたいという思いから、特に海外に住んでいる日本人の方を対象に、ご自分とご自身の大切なご家族のための「海外終活」の大切さと必要性を広める活動をしています。5月に初の電子書籍「海外在住日本人のための50代からの終活」を出版したばかり。

家族はカナダ人の夫+息子2人+猫1匹、バンクーバー在住。

ブログ: https://globalmesen.com/
Line公式: https://line.me/R/ti/p/%40490fuczh
その他SNS: https://lit.link/norikocanada

「4年ぶり人数制限なしの卒業式」グラッドストーン日本語学園

卒業生、教員、在バンクーバー日本国総領事館・丸山浩平総領事(前列中央)が揃って記念撮影。グラッドストーン日本語学園卒業式。2023年5月27日、日系文化センター・博物館。写真提供:Gladstone Japanese Language School
卒業生、教員、在バンクーバー日本国総領事館・丸山浩平総領事(前列中央)が揃って記念撮影。グラッドストーン日本語学園卒業式。2023年5月27日、日系文化センター・博物館。写真提供:Gladstone Japanese Language School

 日系文化センター・博物館で5月27日、グラッドストーン日本語学園の小学科・中学科・高等科の卒業式が行われた。第52回となる今年度は4年ぶりに人数制限が解禁され、卒業生やその家族が集まり、センター内のホールはほぼ満席となった。

 会場には入口から向かって左手前方に小学科、右手に中学科、そしてステージ上に高等科の卒業生が着席。高等科の卒業生たちは色とりどりの袴や振袖を身にまとい、華やかな卒業式となった。

 約1時間の式が終わると粛々としていた生徒たちの表情はホッとしたようにほぐれ、クラスメートと話したり、両親や先生とステージやセンター前の庭で写真を撮ったりと和やかな雰囲気に包まれた。

在バンクーバー日本国総領事館・丸山浩平総領事による祝辞。自身も中国語や韓国語などの言語学習に取り組んでいることをあげ、「今日は若いライバルの皆さんにお会いすることができ、気持ちを新たに勉強に取り組みたい」と語る。2023年5月27日、日系文化センター・博物館。写真提供:Gladstone Japanese Language School
在バンクーバー日本国総領事館・丸山浩平総領事による祝辞。自身も中国語や韓国語などの言語学習に取り組んでいることをあげ、「今日は若いライバルの皆さんにお会いすることができ、気持ちを新たに勉強に取り組みたい」と語った。2023年5月27日、日系文化センター・博物館。写真提供:Gladstone Japanese Language School

 在バンクーバー日本国総領事館・丸山浩平総領事も参列。丸山総領事は「この学校で学ばれた皆さまはこれから日本とカナダ、カナダと世界、日本と世界、そのさまざまな領域での架け橋となる、そういう人材であると思います。架け橋となる皆さまのこれからの前途を心から祝して、そして皆さまの前途が明るいものであり、その活躍によって世界に平和が、協力関係が、友情が、さらに芽生えていくことをお祈りしております」とこれからの活躍を祈り、卒業生へお祝いの言葉を贈った。

卒業生の言葉

ステージに並び、学んだことわざや熟語を使ってそれぞれの思いを流ちょうに話す小学科の卒業生。2023年5月27日、日系文化センター・博物館。写真提供:グラッドストーン日本語学園
ステージに並び、学んだことわざや熟語を使ってそれぞれの思いを流ちょうに話す小学科の卒業生。2023年5月27日、日系文化センター・博物館。写真提供:グラッドストーン日本語学園

 卒業生たちは小学科、中学科、高等科と順にステージに立ち、ことわざや四字熟語を交えながら1人ずつ学園生活での思い出を話した。

 グラッドストーン日本語学園の生徒たちは平日に通っている学校に加え、毎週末の授業や宿題に励む。卒業生の多くが大変だったと口にする「言葉ノート」。毎日3つずつ漢字を練習し、毎週末のテストに向けて勉強した。読み書きだけでなく、練習した漢字を使って文を作る練習もするという。

 学園は、「塵も積もれば山となる」を目標に、毎日続けることで生徒たちが語彙を増やせることを目指している。漢字の意味を理解して文を書く力を伸ばすためにこの言葉ノートを実施しているという。多くの生徒たちは言葉ノートについて、大変だったがそのおかげでたくさんの言葉を覚えることができたと話し、生徒たちが真剣に学習に取り組んできたことが垣間見えた。

 保護者席からは「やっと肩の荷が下りたね」と卒業まで子どもたちを支えてきた親たちのほっとした声も聞かれた。

 グラッドストーン日本語学園の創立者の村上陽子園長は、卒業生が両親に手を引かれて入園・入学してきたときのことを懐かしく思い出すと話す。

村上園長から丁寧に証書を受け取る卒業生たち。2023年5月27日、日系文化センター・博物館。写真提供:グラッドストーン日本語学園
村上園長から丁寧に証書を受け取る卒業生たち。2023年5月27日、日系文化センター・博物館。写真提供:グラッドストーン日本語学園

 卒業生たちに向けては、本田宗一郎氏の「失敗を恐れるより、何もしないことを恐れなさい」という言葉を引用し、「失敗から学ぶことがたくさんあります。自分の可能性を信じて、やればできるんだと、熱い意欲を燃やして諦めずに何ごとも続けてください。自分で決めた道に向かって、希望を持って進んでもらいたいと思います」と笑顔でエールを送った。

 現在学園には、これまで卒業した生徒の子どもが60人通学しており、そのうち3人が卒業を迎えた。村上園長の孫も高等科を卒業した生徒の1人。多くの卒業生がまた自身の子どもに日本語を学ばせようと学園に帰ってくることに村上園長は、「二世代にわたり日本の文化を継承させようということを大変うれしくありがたく思います。そうした先輩から学び、私たちは保護者の皆さまのご協力、生徒の努力、教員の励ましと三者一体となって日本語教育に精進してまいりたいと思います」と話した。

グラッドストーン日本語学園

1971年に園長の村上陽子氏によって創立され、今年で52年となる。2歳から高等科まで一貫した日本語クラスを展開し、高学年は漢字検定や日本語能力試験などの試験を実施。日本語教育に加え、日本の文化や習慣を身につけることにも力を入れている。そのほか学園外からも参加できる習字クラブも行っている。
Webサイト: https://www.gladstonejls.com/

全員が起立し日本とカナダ両国の国歌、グラッドストーン日本語学校校歌を斉唱。厳粛な雰囲気に包まれる会場。2023年5月27日、日系文化センター・博物館。写真提供:Gladstone Japanese Language School
全員が起立し日本とカナダ両国の国歌、グラッドストーン日本語学校校歌を斉唱。厳粛な雰囲気に包まれる会場。2023年5月27日、日系文化センター・博物館。写真提供:Gladstone Japanese Language School
会場の外の庭でガッツポーズ、高等科卒業生。2023年5月27日、日系文化センター・博物館。写真提供:グラッドストーン日本語学園
会場の外の庭でガッツポーズ、高等科卒業生。2023年5月27日、日系文化センター・博物館。写真提供:グラッドストーン日本語学園
「高等科と小学科の2世代卒業生とその家族」。2023年5月27日、日系文化センター・博物館。写真提供:グラッドストーン日本語学園
「高等科と小学科の2世代卒業生とその家族」。2023年5月27日、日系文化センター・博物館。写真提供:グラッドストーン日本語学園

(取材 池田茜音)

合わせて読みたい関連記事

グラッドストーン日本語学園幼稚園科の合同卒園式

卒園式 集合記念写真。写真提供:グラッドストーン日本語学園
卒園式 集合記念写真。写真提供:グラッドストーン日本語学園

 5月27日土曜日午前10時より、日系センター内大ホールにて、グラッドストーン日本語学園幼稚園科の合同卒園式が行われました。

 継承語クラス(水・金・土曜日クラス)、基礎科幼稚園クラスの卒園児が一同に集まり、保護者の皆様が見守る中、和やかな雰囲気で式が行われました。 

 卒園式の始めには、継承語クラスの合唱、基礎科クラスの「よさこいソーラン」のお遊戯が発表されました。

よさこいソーラン節。写真提供:グラッドストーン日本語学園
よさこいソーラン節。写真提供:グラッドストーン日本語学園

 合唱では、「一年生になったら」「みんなともだち」の二曲を歌いました。約30名の卒園児の大きな歌声が、大ホールに響き渡り、歌い終わった後のこどもたちの顔は、やり遂げた満足感で輝いていました。また、基礎科クラスのお遊戯では、法被を着て鳴子を持った子どもたちが曲に合わせて踊る姿が、なんとも微笑ましく、日本の文化を受け継いでくれている子どもたちに大拍手が贈られました。

さくらぐみ 合唱。写真提供:グラッドストーン日本語学園
さくらぐみ 合唱。写真提供:グラッドストーン日本語学園

 そして、学園長村上陽子より、子ども達ひとりひとりに「おめでとう」の言葉とともに卒園証書が授与されました。大きなステージの上で堂々と証書を受け取る卒園児のみんなの姿はとても凛々しく、大きくなったことをひしひしと実感しました。

卒園式の看板前で。写真提供:グラッドストーン日本語学園
卒園式の看板前で。写真提供:グラッドストーン日本語学園

 幼稚園科設立からの長い歴史の中で、今回初めて大ホールをお借りして行った卒園式でしたが、保護者の皆様からも、「素敵な卒園式でした」「子どもにとっても、親にとっても良い思い出になりました」と感想をいただき、大変嬉しく、共に子ども達の成長と門出を祝うことができ、学園職員も皆感謝の気持ちでいっぱいです。

 卒園児のみなさん、ご卒園おめでとうございます!

(寄稿:グラッドストーン日本語学園)

合わせて読みたい関連記事

「7月に日本のファンの前で滑れることを楽しみに」Stars on Iceバンクーバー出演キーガン・メッシングさんインタビュー

スターズオンアイス・バンクーバー2023に参加前のキーガン・メッシングさん。今回特別に対面でのインタビューに応じてくれた。2023年5月18日、バンクーバー市Rogers Arena。Photo by Michiru Miyai
スターズオンアイス・バンクーバー2023に参加前のキーガン・メッシングさん。今回特別に対面でのインタビューに応じてくれた。2023年5月18日、バンクーバー市Rogers Arena。Photo by Michiru Miyai
出演スケーター全員で。カート・ブラウニングさん(左から6番目)、キーガン・メッシングさん(左から4番目)、宮原知子さん(右から2番目)2023年5月18日、Rogers Arena, Vancouver。 Photo credit: Timothy Nguyen, Photo provided by Stars on Ice Canada
出演スケーター全員で。カート・ブラウニングさん(左から6番目)、キーガン・メッシングさん(左から4番目)、宮原知子さん(右から2番目)2023年5月18日、Rogers Arena, Vancouver。 Photo credit: Timothy Nguyen, Photo provided by Stars on Ice Canada

 世界で活躍するプロスケーターたちによるアイスショー、スターズ・オン・アイス(Stars on Ice)が5月18日、バンクーバー市のRogers Arenaで開催された。

 このバンクーバー公演は今シーズンで引退を表明しているカナダのレジェンド、カート・ブラウニングさんのカナダ国内最後のショー。パトリック・チャンさん、キーガン・メッシングさん、ジェーソン・ブラウンさんたちや、日本からは宮原知子さんが参加し、そうそうたるメンバーが出演。共演者とのお別れのシーンには涙を誘いもしたが、最後までたっぷりファンを楽しませて氷上を後にした。

 今回は、日本から参加した宮原知子さんと、4月の東京での大会で競技生活を終えたキーガン・メッシングさんに、18日の本番前にアリーナでインタビュー。前回の宮原さんに続き、今回はメッシングさんのインタビューを紹介する。

東京で競技生活に終止符を打ち、高祖父・永野万蔵さんが眠る長崎で思ったこと

スターズオンアイス・バンクーバー2023に参加前のキーガン・メッシングさん。今回特別に対面でのインタビューに応じてくれた。2023年5月18日、バンクーバー市Rogers Arena。Photo by Michiru Miyai
スターズオンアイス・バンクーバー2023に参加前のキーガン・メッシングさん。今回特別に対面でのインタビューに応じてくれた。2023年5月18日、バンクーバー市Rogers Arena。Photo by Michiru Miyai

 2022年北京オリンピックのカナダ代表。アラスカ出身だがカナダへの日本人移民第一号として知られる永野万蔵さんを高祖父に持つ日系カナダ人5世でもある。

 今年4月に東京で行われた世界国別対抗戦で競技生活に終止符を打ったメッシングさんは、帰国前に長崎へ赴き長年の念願であった高祖父の永野万蔵さんのお墓参りを果たした。

―4月に東京での大会の後、長崎で永野万蔵さんのお墓参りに行かれたというニュースを拝見しました。

 初めてお墓参りに行くことができ、本当にすばらしい時間を過ごせました。

 高祖父が最初の日系移民としてカナダに渡り自分や家族に続いているのですが、その旅路を始めた場所に行くことができたのは大きな意味があったと思っています。

 彼が未知の場所と未来へと旅立った場所に立ったとき、競技生活を終えてこれから新たな未知の場所に進もうとしている今の自分と重ね合わせて感慨深いものがありました。今自分の未来や進む道についてすごく考えている時なので。

―キーガンさん自身は万蔵さんがカナダ日系移民第一号とご存知でしたか?

 自分はアラスカで育ったのですが、(万蔵さんの孫にあたる)祖母がカナダの話や高祖父の話、日系移民としての生活を話してくれていました。カナダ代表になりたいと思ったのも祖母の故郷だからという理由が大きいですね。なのでカナダも日本も自分にとってはずっと大切な国でした。

-長崎はいかがでしたか?

 とても美しい所でした。自然も豊かで温泉も素晴らしかったし。子どもたちがもう少し大きくなったらぜひ連れて行きたいと思っています。

-競技から引退してからの生活はどうですか?

 競技を終えて実はまだ全然休暇を取れていなくて、子どもたちとまるまる過ごせたのも4日ほどだけです。

 日本の後26時間だけアラスカの家に帰り、すぐニューファンドランドでショーがありました。その後ハリファックスでSOI(スターズオンアイス)のリハーサルが始まり、今はツアーで回っています。今回アラスカからバンクーバーに家族が来てくれたので、やっとこの後ケローナでゆっくりするつもりです。小さな子こどもたちと長い時間を過ごせるのが本当に楽しみですね。

(ちなみにインタビューの間中、長男のワイアットくんはずっとパパの側で遊んでいた)

ー消防士になられる予定だと聞きました。

 父が3世代目の消防士なので自分もいずれは消防士になりたいと思っています。ただSOIをとても楽しんでおりアイスショーはできる限り続けていきたいと思っているので、どのタイミングで消防士になるかはまだ思案している最中です。

ー日本のファンにメッセージはありますか?

 日本のファンには感謝しかないですね。日本でスケートした時のファンの応援の声は格別なものがあり、とても受け入れられているなと感じることができました。7月にショーがあるので戻るのを楽しみにしています。

***

 ショーでは得意のバックフリップを何度も披露し、エネルギッシュで楽しい滑りを見せたメッシングさん。最後に「そう言えば高祖母の旧姓が宇野と言うので、どこかで昌磨(宇野昌磨選手)とつながっていたとしたら面白いなと思って!」と教えてくれた。本当にそんなミラクルな繋がりがあれば日本のファンも大喜びだろうに、と楽しくインタビューを終えた。

Stars on Ice Canadaに出演のキーガン・メッシングさん。2023年5月18日、Rogers Arena, Vancouver。 Photo credit: Timothy Nguyen, Photo provided by Stars on Ice Canada
Stars on Ice Canadaに出演のキーガン・メッシングさん。2023年5月18日、Rogers Arena, Vancouver。 Photo credit: Timothy Nguyen, Photo provided by Stars on Ice Canada
出演スケーター全員で。2023年5月18日、Rogers Arena, Vancouver。 Photo credit: Timothy Nguyen, Photo provided by Stars on Ice Canada
出演スケーター全員で。2023年5月18日、Rogers Arena, Vancouver。 Photo credit: Timothy Nguyen, Photo provided by Stars on Ice Canada

(取材 Michiru Miyai)

合わせて読みたい関連記事

ホワイトキャップス大勝、GK高丘も好セーブで貢献

 バンクーバー・ホワイトキャップスFCが大勝で、ホームで連勝した。ホワイトキャップスはホームでは開幕戦以来負けなし。この日は6ゴールを決める快勝となった。

5月31日(BCプレース:13,232)

バンクーバー・ホワイトキャップスFC 6-2 ヒューストン・ダイナモ

 ホワイトキャップスは開始早々15秒にVite(45)がゴールを決め先制。しかし、8分に同点、16分に逆転を許した。その後、18分に同点に追いつき、46分には再逆転に成功。後半にも3点を挙げ、GK高丘も追加点を許さず6-2で大勝した。

 GK高丘は、2点を許したもののチームが同点に追いついた後、立て続けに好セーブで相手追加点を許さず、前半終了直前の再逆転につなげた。7本のShots on goal中、5本をセーブ、チームのホーム連勝に貢献した。

 また、6月3日はBCプレースにスポーティングKCを迎え、先制されるも終盤に同点に追いつき、1-1の引き分けとした。

GK高丘、前半に好セーブを見せる。バンクーバー市BCプレース、2023年5月31日。Photo by Koichi Saito
GK高丘、前半に好セーブを見せる。バンクーバー市BCプレース、2023年5月31日。Photo by Koichi Saito
この日、ヒューストン・ダイナモのShots on Goalは7本。GK高丘はうち5本をセーブし、白星を引き寄せた。バンクーバー市BCプレース、2023年5月31日。Photo by Koichi Saito
この日、ヒューストン・ダイナモのShots on Goalは7本。GK高丘はうち5本をセーブし、白星を引き寄せた。バンクーバー市BCプレース、2023年5月31日。Photo by Koichi Saito

(写真・ビデオ 斉藤光一/記事 編集部)

合わせて読みたい関連記事

今年も開催!日系文化センター・博物館のファーマーズマーケット「産地直送」

Nikkei Farmers Market「産地直送」。2022年7月24日。日系文化センター・博物館。Photo by Japan Canada Today
Nikkei Farmers Market「産地直送」。2022年7月24日。日系文化センター・博物館。Photo by Japan Canada Today

 日系文化センター・博物館で2021年に初めて開催された日系ガーデン・ファーマーズマーケット「産地直送」が今年も帰ってくる。日系の店や団体が出店して販売する野菜やフード、アイテムが大好評のファーマーズマーケット。3年目にしてようやく新型コロナウイルス感染規制なく楽しめてファンにはうれしい限り。

 期間はこれまで同様、6月から10月の第2と第4日曜日、午前10時から午後2時まで。

 7月9日にはフリーマーケットも同時開催される。

 詳しくは、ウェブサイトを参照。https://centre.nikkeiplace.org/events/nikkei-garden-farmers-market-2023/

2023年の開催日程

6月11日、25日
7月9日、23日
8月13日、27日
9月10日、24日
10月8日、22日

会場:日系文化センター・博物館(6688 Southoaks Crescent, Burnaby)

(編集部)

合わせて読みたい

Lighthouse「日本への本帰国準備&2拠点生活(および回遊型生活)を考えるフェア」

海外シニアを対象に、日本での住まいや施設探し、相続、日米での各種手続きなど「本帰国」や「2拠点生活」の実現に役立つ情報をお届けします。 

「海外で暮らすように日本でも快適に過ごしたい」「身寄りがなくても安心して暮らせる施設が知りたい」「要介護や認知症になったときへの備えをしておきたい」など、日本での生活についての疑問やニーズに応える内容です。 

不動産、介護、各種制度などに関する専門家によるセミナー、シニア向け施設のプレゼンテーション、入居者による座談会など盛りだくさんの内容です。 

こちらからも直接お申込みいただけます。 https://bit.ly/KIKOKU23SP1

Growing Beyond Borders~夢の伝道師、Bruce Whitred氏講演会のお知らせ

やる気があれば夢は叶う!自らを『夢の伝道師』と呼び、夢を持ってチャレンジすることの素晴らしさや『やればできる』というメッセージを伝え続ける、トロント生まれ宮城県名取市在住のBruce Whitredさん(株式会社サイバードリーム取締役)がバンクーバーで講演をします。

国境を超えて活躍したいと思っている人たちへの応援のメッセージがたくさん。講演の後は懇談会も予定しています。主催:日本カナダ商工会議所&SELC Language School

五感セラピー〜生命力溢れる習慣と繋がろう〜

皆さんの習慣に、健康的でないと思っていることはありませんか?『感覚の誤用が病気を生み出す』と言われているアーユルベーダには、調和を取り戻す「五感セラピー」があります。今回は、体験型講演会として、感覚を適切に使うことを学んでいきます。これによって新たな習慣が生まれるかもしれません。参加者の方には、当日ご用意いただくものの詳細をお知らせします。安心、安全、愛されている、満たされている感覚と繋がる、新たな気づきの旅へご一緒に!

開催日時:2023年6月27日(火) 午後7時から午後9時

場所:Zoom

講師:ホリスティックセラピスト・杉本 園

講師プロフィール:

日本で医師として勤務した後、2005年渡加。食事療法、エネルギーワークやマインドの使い方、アサナやヨガ哲学を学び始める。2021年3月、Sivananda Yoga Farmのオンライン・ヨガティーチャー・トレーニングを終了。現在日本を拠点にして、ヨガの教えなど世界各地へ発信している。

参加費:$15

お支払い方法:https://www.eventbrite.ca/e/616884657617

*他のお支払い方法をご希望の方は、下記の連絡先(協会メール)までお問い合わせください。

申込締切:6月23日(金)

連絡先:orangecafevancouver@gmail.com

主催:日本語認知症サポート協会

メディアスポンサー:月刊ふれいざー、日加トゥデイ、Oops!、Life Vancouver、バンクーバー新報

The 17th “Okuni Jiman –  I ❤️ MY HOMETOWN  Okinawa part-2” Zoom Event

This session is part 2 of the previous Okinawa session.  Okinawa native and current Vancouver resident Yumeno will present about “chanpuru” or mixed diversity culture, focusing on modern history and culture.

[Date and Time]

23 June 2023 (Fri) 19:00- Pacific Time
24 June 2023 (Sat) 11:00- Japan Time

[Registration] https://forms.gle/kXL3XxqYZELrUXDP7
※Free Admission

[Archive]

Link to Part 1 of the Okinawa presentation: https://youtu.be/G95Qj37L0Jw

Previous presentations can be found here: https://okuni-jiman.blogspot.com/

Today’s セレクト

最新ニュース