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Naomi Mishima

Naomi Mishima
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S.U.C.C.E.S.S.リッチモンド・オンラインワークショップ「介護施設とシニア向けアクティビティの紹介」のお知らせ

テーマは「介護施設とシニア向けアクティビティの紹介」

日時:2023年5月17日(水)午前10時~11時半

申し込みリンク: 2023-05-17 KI_Long-Term Care Facilities and Activities for Seniors (jotform.com)

お申し込みの締め切り:5月16日(火)午前9時

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BC州の介護施設には大きく分けて2種類、アシステッド リビングとロングターム ケアがあります。また、介護は必要なく自立して生活ができる高齢者向けの住宅にインディペンデント リビングがあります。それらの違いは何か、また入居するにはどのように手続きするのかといった情報を日系シニアズの渡瀬さんにお話しいただきます。

施設の情報以外に、地域にあるコミュニティでシニア向けのアクティビティやイベントなど紹介してもらう予定でいます。

<内容>

•        BC州における介護施設(Long Term CareとAssisted Living)の概要

•        介護施設への入居方法

•        地域のシニアのための活動の紹介

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お申込み・問い合わせ:kozue.ito@success.bc.ca / 236-880-3392 こずえまで

カナダ出身・福岡県在住のアニメーターの2作品がトロントで上映

「NOVA SEED」より。Photo provided by Momo films
「NOVA SEED」より。Photo provided by Momo films

 カナダ出身・福岡県在住のアニメーター、ニック・ディリベルトが、監督、製作、作画さらには声優までをも自身で担当し作り上げたSFアニメーション映画「ノヴァ・シード」「エンプレス・オブ・ダークネス」の2作が2023年5月10日(水)にオンタリオ州トロントで初めて劇場公開される。

 製作期間4年、60,000枚を超える原画は全て手描きという驚異の「ノヴァ・シード」は、北米最大のジャンル映画祭ファンタジア映画祭で今敏賞にノミネート、ミネアポリス・セントポール国際映画祭で観客賞を受賞するなど世界各地の映画祭で評判を呼んだ。

「ノヴァ・シード」

「NOVA SEED」より。Photo provided by Momo films
「NOVA SEED」より。Photo provided by Momo films

原題:NOVA SEED/64分/2016年/カナダ・日本/アニメ/カラー

<ストーリー>

何世紀にも渡る戦争のせいで、人類と獣の惑星は瀕死の状態であった。住める土地は少なく、有毒な土地は世界の果てまで広がっていた。荒廃した地の下に隠れてるのは、マッド・ドクター・マインドスカル。最初は超越した存在として創造されたマインドスカルだが、恐怖が生じた時、彼の超越した精神から、超越した力が分けられた。力は封じ込めることができても、強力な精神は封じ込めることができず、マインドスカルは、想像以上の制御不能な危険な存在になった。そして彼は人類に対して陰謀を企て、究極の兵器を生み出した。生命と創造の惑星のコアエッセンスを使用すると、惑星を完全に消滅させ、死滅させる力が生み出される。新しい世界のビジョンが完成する前に、人類はマインドスカルを阻止することができるのか?唯一の答えは手の届かないところにある。Nova Seedの中にある。

<予告編1> https://youtu.be/NsuxZ66w864
<予告編2> https://youtu.be/bO3l-LIg4P0

「エンプレス・オブ・ダークネス」

「EMPRESS OF DARKNESS」より。Photo provided by Momo Films
「EMPRESS OF DARKNESS」より。Photo provided by Momo Films

原題:EMPRESS OF DARKNESS/67分/2020年/カナダ・日本/アニメ/カラー

<ストーリー>

永遠の夜の世界。太陽を解放する唯一の希望は、呪われた女帝の目の後ろにある。光が彼女だけを照らすほど美しい女帝。太陽も永遠の眠りに呪われており、彼女が目覚めるまで、2度と太陽の光はない。呪いがかけられてから何年も経った今、太陽を再び空に出現させようとする最後の試みで、女帝の末裔は犠牲にされそうになる。しかしこの見当違いの儀式は、事態を改善させるどころか、さらなる被害をもたらした。これらの犠牲は、呪いの呪文を解除するという希望を少しずつ削っていたのだ。女帝の家来の一人が彼女の王国に到達することができれば、呪文は解かれ、世界は再び光で繁栄する可能性がある。しかし困ったことに、グラクサス卿と、彼の邪悪な手下たちは、光を取り戻そうとする全ての人々を阻止して、殺そうとする。この困難に挑む一人の人物。これが<闇の女帝伝説>。

<予告編1> https://youtu.be/s4To-RvuK7Y
<予告編2> https://youtu.be/wm7Z0m3lYj4

上映情報

日時:5月10日(水)21:30
劇場:Revue Cinema(400 Roncesvalles Ave, Toronto, ON M6R 2M9)
劇場Website: https://revuecinema.ca/ 
チケット:https://revuecinema.ca/films/nova-seed-empress-of-darkness-double-feature/

情報提供
Momo Films
Website: momofilms.com

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カルラ余話 2 ~投稿千景~

エドサトウ

Photo by Ed Sato
Photo by Ed Sato

 鉄の文化は、いわゆる中近東の技術であり、ギリシャやローマの文化のにおいを感じる。

 『九つの問答』に司馬さんと井筒俊彦氏の興味深い対話がある。

司馬-その東洋は、インドから東でしょうか?

井筒-いえ、むしろギリシャを組み込んだ方での『ギリシャ以東』です。東洋という言葉の意味領域にギリシャを組み入れるのは常識からはずれるように思われるかもしれませんが、元来「東洋」というのは一つの理念であって、別にそんなものが世界のどこかに客観的に存在しているわけじゃない。こちらがどう理念的に措定するかの問題です。そこで私は、ギリシャからの中近東、インド、中国、日本までを一つの理念的単位として措定して、それを「東洋」と呼んでいるわけです。今いいましたように、ギリシャの組み入れには問題がありそうですが、それにはそれで理由がないわけじゃない。第一には思想構造上の理由。つまり、古代ギリシャの思想を持ち込んでくると、実にはっきり解明されるところが東洋思想には多々あるのです。

 井筒さんの話は小生には興味深く、弥生時代にユダヤ人の一部が日本にたどり着いていたとすれば、井筒さんが言われるように日本もギリシャ文化圏に入るように考えられなくもない。そのように考えれば、今日の日本文化の発展を理解できるような気がするのである。

 J.S.バッハのオルガン協奏曲は、僕には東洋的に感じられるのはそのためなのであろうか?

投稿千景
視点を変えると見え方が変わる。エドサトウさん独特の視点で世界を切り取る連載コラム「投稿千景」。
これまでの当サイトでの「投稿千景」はこちらからご覧いただけます。
https://www.japancanadatoday.ca/category/column/post-ed-sato/

GK高丘のスーパーセーブで引き分けに、ホワイトキャップス7試合連続負けなし

 ペナルティキックを止めたGK高丘のスーパーセーブで無失点を死守。引き分けに持ち込んだ。

 バンクーバー・ホワイトキャップスFCは4月29日、BCプレースにコロラド・ラピッズを迎えた。

4月29日(BCプレース:14,103)

バンクーバー・ホワイトキャップスFC 0-0 コロラド・ラピッズ

シュート数はラピッズの7に対して、ホワイトキャップスは21と圧倒。特に後半は再三の好機をつかんだがゴールは遠かった。試合は終盤を迎えた78分にラピッズがPKのチャンスに。このPKをGK高丘が止めて失点を許さず、そのまま引き分けた。これでMLSレギュラーシーズン7試合連続負けなしとなったが、4月8日以来の白星とはならなかった。

「周りのディフェンダーのプレーがあってクリーンシートが実現」GK高丘

79分、PKの場面で好セーブを見せたGK高丘。バンクーバー・ホワイトキャップス対コロラド・ラピッズ。2023年4月29日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
79分、PKの場面で好セーブを見せたGK高丘。バンクーバー・ホワイトキャップス対コロラド・ラピッズ。2023年4月29日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

 ペナルティキックを止めた場面を問われると、データを分析するスタッフからのアドバイスも助けになってセーブにつながったと語った。これでMLSレギュラーシーズンは4試合連続無失点。クリーンシートが続いていることについて、自分一人の力ではないと高丘。「周りのディフェンダーの懸命なプレーがあるからこそ」、ディフェンダーといい関係で守備ができていると語った。

 無得点について問われると、「チームとして得点が必要なことは間違いないが、自分は自分ができることを一生懸命やるだけ」と語り、チームとして自分たちのスタイルをこのままキープしていけば結果は出るとチームへの信頼を示した。

 Vanni Sartini監督も、ゴールが出ずに勝てない試合が続いているが「このようなプレーを続けていけば必ず勝ちにつながっていくと選手たちには伝えている」と語った。

GK高丘選手、Sartini監督からファンへメッセージ

 この日高丘選手は、the MLS Team of the Matchday for Matchday 10に選ばれた。動画では、高丘選手からバンクーバーや日本にいるファンへメッセージが。また現在日本語を猛勉強中というVanni Sartini監督も高丘選手ファンへメッセージを送った。

 動画はユーチューブで配信中。https://www.youtube.com/@jctoday

 写真はインスタグラムで。https://www.instagram.com/jpncantoday/

5月のホームゲーム

5月6日(土)7:30pm ミネソタ・ユナイテッドFC戦
5月20日(土)7:30pm シアトル・サウンダーズFC戦
5月31日(水)7:30pm ヒューストン・ダイナモFC戦

バンクーバー・ホワイトキャップスFCウェブサイト: https://www.whitecapsfc.com/

この試合無失点に抑えたGK高丘。大きな声で指示も。バンクーバー・ホワイトキャップス対コロラド・ラピッズ。2023年4月29日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
この試合無失点に抑えたGK高丘。大きな声で指示も。バンクーバー・ホワイトキャップス対コロラド・ラピッズ。2023年4月29日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

(写真・動画 斉藤光一)

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Lighthouse無料ウェビナー「日本の大学進学フェア2023春」をオンラインで開催

グローバル化を積極的に推進する日本の大学による、オンライン進学フェアを開催します。近年アメリカの学費が年々高騰する中で、日本の大学へ進学する学生が増えています。英語での入試制度や海外生のための奨学金制度、カレッジからの編入学など、大学の特色や取り組みに加え、2023‐2024年度入試に向けた最新情報をお届けします。日本語力を付けたい方のため、日本語学校も参加いたします。

日本への進学を考える学生、保護者の皆様には、普段海外ではなかなか知り得ない情報を入手するまたとない機会です。プレゼンテーションは、日本語と英語の両方でライブ配信します。各大学との個別相談(予約制)も可能です。

日程:2023年5月23日(火)、5月24日(水)、5月25日(木)※アメリカ西海岸時間

日本語プレゼンテーション(アメリカ西海岸時間)

5月23日(火)6:30pm~8:00pm

5月24日(水)6:00pm~8:30pm

5月25日(木) 6:00pm~8:30pm

英語のプレゼンテーション(アメリカ西海岸時間)

5月23日(火)6:00pm~8:30pm

5月24日(水)6:30pm~8:15pm

5月25日(木) 6:00pm~8:30pm

※ハワイ時間-3時間、アメリカ東海岸時間+3時間、標準世界時間+7時間、日本時間+16時間

プレゼンテーションスケジュール:添付のフライヤーをご参照ください

参加予定校(50音順):

大学:青山学院大学、桜美林大学、叡啓大学、国際基督教大学(ICU)、駒澤大学、上智大学、創価大学、中京大学、筑波大学、津田塾大学、東京国際大学、広島大学、立教大学、立命館大学、立命館アジア太平洋大学(APU)、山梨学院大学 国際リベラルアーツ学部

日本語学校:フューチャーデザイン日本語学校

お申し込みhttps://bit.ly/SHINGAKU23SP

お問合せ:seminar@us-lighthouse.com 担当:中村

主催:ライトハウス(us-lighthouse.com

5月の自力整体Real対面教室のご案内

◎「おなかの脂肪が気になる」

◎「肩こり、腰痛、ヒザ痛などの痛みが気になる方」

◎「悪姿勢を直したい方」

◎ 他力に頼らず、自力で身体を健康に!

今回は特に夏に向けて気になる「おなかの脂肪を取りウエスト周りを細くする自力整体」をテーマでお送りしたいと思います。

1)5月19日(金) 10時30分~  日系センター教室にて

2)5月22日(月) 10時30分~  バンクーバーMain教室にて

3)参加費 20ドル

どちらも専用無料駐車場有り

詳細・お申し込みは
eメール jirikiseitai.canada@gmail.com
電話 604-448-8854
https://jirikiseitai-canada.jimdofree.com/

お気軽にお問い合わせください。

和の学校@東漸寺から2023年5月*行事とお稽古のお知らせ*

5月7日(日曜日)

*花まつり*

お釈迦様の誕生日
法要 午後1時~本堂にて
法要後にお菓子と呈茶のサービスがございます。

どなたでもご参加していただけます。
(お心入り$10~を願しております)

「着付教室」

午前10時半~午後12時 地下道場にて
参加費 $20/回

「殺陣教室/リハーサル稽古」

午後1時~3時 地下道場にて
別途詳細

5月14日(日曜日)

「習字教室」

午前10時半~午後12時
茶話タイム 午後2時~3時
参加費 $20/回

「着物ワークショップ」

午後1時~2時 本堂にて
茶話タイム 午後2時~3時
参加費:$10

「殺陣教室」

午前10時半~午後3時半の間 地下道場にて
3つのクラスがございます。
参加費 $20/回
茶話タイム 午後12時&午後2時

5月21日(日曜日)

「習字ワークショップ」

午前10時半~午後12時 マルチルームにて
茶話タイム 午後12時~
参加費 $10/回

「着付教室」

午前10時半~午後12時 地下道場にて
茶話タイム 午後12時~
参加費 $20/回

「殺陣教室/リハーサル稽古」

午後1時~3時 地下道場にて
詳細別途

5月28日(日曜日)

「習字教室」

午前10時半~午後12時 マルチルームにて
茶話タイム 午後2時~3時
参加費 $20/回

「着物ワークショップ」

午後1時~2時 本堂にて
茶話タイム 午後2時~3時
参加費:$10

「殺陣教室」

午前10時半~午後3時半の間 地下道場にて
3つのクラスがございます。
参加費 $20/回
茶話タイム 午後12時&午後2時

詳しくは和の学校@東漸寺ページからご覧ください。 https://wanogakkou.jimdofree.com/

お問い合わせ、お申し込み
コナともこ
和の学校@東漸寺

tands410@gmail.com

東漸寺TOZENJI
住所 209 Jackson st. Coquitlam

バンクーバー生け花協会と日系文化センター・博物館主催「生け花スプリングショー2023」

バンクーバー生け花協会と日系文化センター・博物館主催
生け花スプリングショー2023

5月6日土曜日、11時〜16時
5月7日日曜日、10時〜15時
入場無料、寄付歓迎
グレーター・バンクーバーで活躍している数々の流派の生け花が一堂に会します。

今年はロビーで日系盆栽協会の展示もご覧いただけます。

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The Vancouver Ikebana Association and Nikkei National Museum & Cultural Centre proudly announce the return of the Ikebana Spring Show 2023 – The Art of Japanese Flower Arranging, to be held on Saturday, May 6, from 11am to 4pm, and on Sunday, May 7, from 10am to 3pm.

This event, which will take place at the Nikkei National Museum & Cultural Centre, will feature around 60 magnificent display of four schools of Japanese flower arrangement that are active in the Metro Vancouver area. Attendees will be treated to the beauty of the arrangements created by talented ikebana artists who will showcase their creativity and expertise in the art of Japanese floral design.

Four different schools of ikebana will be featured:

IKENOBO –– Demonstrations: May 7 (sun) 12pm, Workshops: May 6 (sat) 11am

Ikenobo is the origin of Ikebana with a history of more than 550 years. The Ikenobo encompasses both on traditional and modern, the two continually interacting to encourage new development in today’s ikebana. No matter big or small, our arrangement carries the Japanese culture and respects the nature. When we sense plant’s unspoken words and silent movements we intensify our impressions through form, a form which becomes ikebana. 

SANGETSU –– Demonstrations: May 6 (sat) 12pm, Workshops: May 6 (sat) 3pm

The Sangetsu School of ikebana was established in 1972 in Atami, Japan. Two parts nature, one part technique is the motto of this school. Arranging naturally is the focus of Sangetsu, as well as four other guidelines which include harmony, arranging quickly, as if painting a picture, and arranging with joy.

SOGETSU –– Demonstrations: May 6 (sat) 2pm, Workshops: May 7 (sun) 11am

The Sogetsu School of ikebana is one of the largest and most modern with its approach to technique, design, materials and outlook. Sogetsu practitioners are encouraged to use their individuality in their arrangements, by looking at their materials with fresh eyes. The connection of humans with nature brings a new life to materials that does not exist in the natural state, and this is the essence of Sogetsu ikebana.

KADO SUMI –– The Kado Sumi School was founded by Reicho Sumi who studied in Japan under the Ikebana master Choka Adachi, Kado Sumi students learn the design concepts of line, form and shape. By arranging floral materials to complement their natural beauty, Kado Sumi demonstrates that a tiny flower or leaf reflects beauty as much as their larger counterparts. The graceful lines, natural shapes and proportions of Kado Sumi arrangements are the creative expression of an appreciation of Nature’s beauty.

For those interested in learning more about ikebana, the event offers demonstration and hands-on workshops, dates and times listed above. Attendees can learn basic techniques of Japanese floral design in an easy to understand way.

This year, visitors will also have the opportunity to view a display by the Nikkei Bonsai Society in the lobby. The display will feature an array of bonsai trees, each of which is a living work of art, carefully cultivated and pruned to achieve a miniature representation of nature.

Admission to the Ikebana Spring Show 2023 is free, with donations gratefully accepted. This event is a wonderful opportunity to experience the beauty and elegance of Japanese flower arranging, and to learn more about the rich cultural traditions of Japan.

Workshop fee required ($33), please go to the link below for pre-registration:

https://www.eventbrite.ca/e/hands-on-ikebana-workshops-at-nikkei-centre-tickets-545767524357

The Vancouver Ikebana Association promotes the awareness and appreciation of Ikebana, the Japanese art of flower arranging, through displays, workshops and cultural events in British Columbia.

The Nikkei National Museum & Cultural Centre‘s mission is to honour, preserve and share the history and heritage of Japanese Canadians and Japanese culture in Canada.

5月に開催されるバンクーバー近郊のイベント特集

バンクーバーマラソン、一斉スタート。クリーンエリザベス公園。Photo by Chris Morris/RUNVAN®
バンクーバーマラソン、一斉スタート。クリーンエリザベス公園。Photo by Chris Morris/RUNVAN®

 初夏の爽やかな風に誘われて出かけたくなる5月。今年は新型コロナウイルス感染防止対策の影響もなく、思いっきり楽しめるイベントがいっぱい。

 今月は22日がビクトリアデーの祝日のため、3連休にイベントが盛りだくさん。お気に入りのイベントをみつけてお出かけしよう。

 また5月はアジアンヘリテージ月間。アジアのイベントで文化や歴史を学んでみてもいいかも。

4月14日~5月14日

2023年Abbotsford Tulip Festival-アボツフォードで開催されているチューリップフェスティバル。https://www.lakelandflowers.ca/

4月19日~

Chilliwack Tulip Festival – チリワックで開催されているチューリップフェスティバル。https://chilliwacktulipfest.com/

4月29日~5月7日

Vancouver Opera – The Flying Dutchmanを上演。https://www.vancouveropera.ca/

5月4日~7日

Art Vancouver –バンクーバーコンベンションセンターで開催されるアートショー。https://www.artvancouver.net/

5月4日~7日

Royal Canadian International Circus – メトロバンクーバーでは、バンクーバー(5月11日~14日)、リッチモンド(5月18日~22日)、サレー(5月4日~7日)で開催。https://www.royalcanadiancircus.ca/

5月4日~14日

DOXA Film Festival – ドキュメンタリー・フィルムフェスティバル。https://www.doxafestival.ca/

5月5日

The Search for the Perfect Pint – ポートムーディで開催されるビール試飲イベント。数十の醸造所とフードベンダーが参加する。https://searchfortheperfectpint.ca/

5月5日~7日

Ridge Meadows Home Show-400以上の展示が揃うBC州で最も大きなホームショーの一つ。https://www.ridgemeadowshomeshow.com/

5月6日

Artisan Farmers Markets 2023 ロンズデール・ノースバンクーバー(毎週土曜日)

5月から本格的に始まるバンクーバーのファーマーズマーケット。その他も続々と今シーズンが始まる。https://www.artisanmarkets.ca/

5月6日

Vancouver Whitecaps FC vs Minnesota United FC
バンクーバー・ホワイトキャップスのMLSレギュラーシーズン。https://www.whitecapsfc.com/

5月6日、7日

TJ Fest – 多文化を祝うバーナビーで開催される台湾フェスティバル。https://www.tjfest.ca/

5月7日

Vancouver Farmers Markets 2023 キツラノ(毎週日曜日)
5月から本格的に始まるバンクーバーのファーマーズマーケット。5月7日にはキツラノで始まる。その他も続々と今シーズンが始まる。https://eatlocal.org/

5月7日

Artisan Farmers Markets 2023 アンブルサイド・ウエストバンクーバー(毎週土曜日)
5月から本格的に始まるバンクーバーのファーマーズマーケット。その他も続々と今シーズンが始まる。https://www.artisanmarkets.ca/

5月7日

Vancouver Marathon – 人気の国際マラソン。バンクーバーの美しい景観を楽しみながら走れるのも魅力。https://bmovanmarathon.ca/

5月12~14日

Jurassic Quest – 恐竜のエキシビション。バンクーバーコンベンションセンター(5月12~14日)とアボツフォードTradex Centre(5月19日~22日)で開催。https://www.jurassicquest.com/

5月13日

BC Distilled – BCクラフトスピリッツのイベント。今年で8回目。2014年にスタート、地元の蒸溜所だけを集めたカナダ最大のスピリッツイベント。https://bcdistilled.ca/

5月13日、14日

Artisan Farmers Markets 2023 バーナビー(毎週土曜日)
5月から本格的に始まるバンクーバーのファーマーズマーケット。その他も続々と今シーズンが始まる。https://www.artisanmarkets.ca/

5月13日、14日

Coquitlam Block Party:Greater Vancouver Food Track Festival-毎月メトロバンクーバーンの街で開催されているフードトラックのフードが楽しめるフェスティバル。5月はコッキトラムで開催。https://greatervanfoodtruckfest.com/events/

5月18日

Stars on Ice-カナダ・アメリカ・日本のスケーターが大集合するスケートショー。今年はカート・ブラウニングさんが今シーズンで引退するため節目のイベントとなる。https://www.starsonice.ca/

5月19日-22日

Cloverdale Rodeo & Country Fair –カナダ西部で最大級のロデオとカントリーフェア。ファミリーに人気のイベント。https://cloverdalerodeo.com/

5月19日~28日

Jurassic World Live Tour – 恐竜をテーマにしたイベント。バンクーバー市パシフィックコロシアムで開催。カナダでは他にモントリオール、トロント、ハミルトン、ケベックでも開催。https://www.jurassicworldlivetour.com/en-ca/

5月20日

Farmer’s Market 2023 ウエストエンド(毎週土曜日)
5月から本格的に始まるバンクーバーのファーマーズマーケット。5月7日にキツラノで始まる。その他も続々と今シーズンが始まる。https://eatlocal.org/

5月20日

Vancouver Whitecaps FC vs Seattle Sounders FC
バンクーバー・ホワイトキャップスのMLSレギュラーシーズン。https://www.whitecapsfc.com/

5月20日

Brewhalla Fort Langley Langley – Fort Langley Parkで行われるクラフトビールと音楽のフェスティバル。https://brewhalla.ca/festivals/fort-langley/

5月21日

Farmer’s Market 2023 マウントプリザント(毎週日曜日)
5月から本格的に始まるバンクーバーのファーマーズマーケット。5月7日にはキツラノで始まる。その他も続々と今シーズンが始まる。https://eatlocal.org/

5月22日

Fort Langley May Day Fair and Parade – 今年で101回を数える歴史あるコミュニティイベント。一日中楽しめるイベントが満載。https://maydayfortlangley.com/

5月24日

Resound: Chor Leoni’s 30th Anniversary Gala-バンクーバーを拠点に活動する男声合唱団Chor Leoniが、創立30周年を記念したファンドレイジングGala「Resound」。chorleoni.org/resound

5月27日、28日

Planted Expo Vancouver-カナダ最大のプラントベース(植物由来)をテーマにしたイベント。200以上のビーガン食品や生活雑貨が揃っている。https://www.plantedlife.com/

5月27日、28日

West of Main Art Walk –アーティストのスタジオを巡ることができるイベント。今年30周年を迎える。https://www.artistsinourmidst.com/

5月30日~6月4日

The Vancouver Children’s Festival – グランビルアイランドで行われる子どものためのフェスティバル。https://www.childrensfestival.ca/

5月31日

Farmer’s Market 2023 ダウンタウン(毎週水曜日)
5月から本格的に始まるバンクーバーのファーマーズマーケット。5月7日にはキツラノで始まる。その他も続々と今シーズンが始まる。https://eatlocal.org/

5月31日

Vancouver Whitecaps FC vs Houston Dynamo FC
バンクーバー・ホワイトキャップスのMLSレギュラーシーズン。https://www.whitecapsfc.com/

長期間開催されているイベント

Vancouver Canadians 2023 Season

4月から始まっているバンクーバー・カナディアンズの2023年シーズン。詳細はウェブサイトを参照。バンクーバー・カナディアンズはMLBトロント・ブルージェイズ傘下の5Aチーム。https://www.milb.com/vancouver

ExplorASIAN Festival – 5月にバンクーバー各地でイベントが開催される。5月はアジアンヘリテージ月間。https://explorasian.org/2023/04/27/explorasian-2023-program-guide/

3月3日~5月28日

Marvel Avengers S.T.A.T.I.O.N. – アベンジャーズをテーマにしたアトラクション。The Amazing Brentwood in Burnaby。
アベンジャーズ・ステーションがブレントウッドにオープン!

3月18日~9月16日

「詩が生まれる場所」展-日系文化センター・博物館。https://centre.nikkeiplace.org/

GIFTS AND THINGS「生活の中にエコグッズを、雑貨屋さんから環境に優しい商品を広げたい」

 バンクーバーで最も人気の観光地の一つガスタウンにある雑貨屋さん「GIFTS AND THINGS」。中に入るとかわいいグッズがズラリと並ぶ。しかもただかわいいだけではない、そこには一つのテーマがある。「環境に優しい商品」だ。

 以前は観光客がメインの「お土産物屋さん」だったが、現在は、「日本の雑貨屋さん」のようなお店を目指し、ディスプレイも意識する。そこに並んでいるのは若者や環境問題に敏感なバンクーバーの人々に響くエコグッズ。

 「生活の中にエコグッズを取り入れてほしい」と、雑貨屋さんGIFTS AND THINGSの思いを込めている。

GIFTS AND THINGSの一押し商品は「エコグッズ」

店長の久保さん、プラスチックを使用しないエコなパズルを手に、カラフルなデザインのエコバッグの前で。GIFTS AND THINGS。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
店長の久保さん、プラスチックを使用しないエコなパズルを手に、カラフルなデザインのエコバッグの前で。GIFTS AND THINGS。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

 「当店での一押しグッズは」と紹介してくれたのは吉岡奈央さん。手に持っているのは、ビーズワックス(蜜蝋)ラップとディッシュクロス。

 ビーズワックスはサランラップと同じ使い方ができるという。ただサランラップと違って熱に弱い。「電子レンジで温められないんです。あと、洗う時には冷水で洗わないと溶けてしまします」と説明する。「ほかの食器と一緒にお湯で洗ってしまったことがあって」と笑いながら体験談を話した。

 もう一つはディッシュクロス。使い捨てのキッチンペーパー代わりに洗って何度も使えるのが特長。さらに吉岡さんによると「なんにでも使える万能クロス」という。洗った食器を置いたり、水回りの掃除に使えたり。乾燥も速く、すぐに使えるという優れもの。デザインもかわいいものが多く、「当店一押しエコグッズです」と太鼓判を押した。

 店長の久保ゆうやさんは「少しでもプラスチックを使用していない商品を探して、企業が『うちの商品はプラスチックフリーで作っています』というところは積極的にコンタクトを取ってお店に置けるようにしています」と話す。

 グリーティングカードやパズルもその一つ。「チョイスがあるならば、少しでもプラスチックを使っていない商品をというお客様に満足して選んでもらえる商品を揃えています」

 若者のトレンドや環境問題への意識が高いバンクーバーの人々のニーズを敏感に捉えて「お客さまが求めている環境を作りたいなって思っています」と話した。

楽しく働ける環境で

吉岡さん、おススメのエコバッグを手に。GIFTS AND THINGS。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
吉岡さん、おススメのエコバッグを手に。後ろにはエコグッズの一つディッシュクロスも。GIFTS AND THINGS。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

 吉岡さんは、もともと「雑貨屋さん巡りが趣味」で、どこにいても休みの日には雑貨屋さん巡りをしていたという。「とにかくかわいいものに囲まれて働きたいという希望があって」

 バンクーバーに来る前にはワーキングホリデーで2年間イギリスに滞在。その後、日本に帰ったが、「イギリスでの生活は日本と違い、風通しがいい環境で2年間働くことができて、居心地よく自分らしく生活できたこともあって、もう一度海外で生活してみたいなというのがありました」と振り返った。

 日本では、大学卒業後に一度就職して働いていたがあまり適応できなかった。そこで、ある時にイギリスへのワーキングホリデー応募を決断、運よく当選したことが転機となった。

人気のJellycat。日本にもないキャラクターもそろっているとか。GIFTS AND THINGS。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
人気のJellycat。日本にもないキャラクターもそろっているとか。GIFTS AND THINGS。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

 そもそも英語に興味を持ったのは中学校に入って英語の授業でALTの先生と初めてコミュニケーションを取った時。「刺激を受けました」と笑う。そんな時に図書館で見つけたのは「赤毛のアン」。「初めて読んでこういう世界があるんだって思って、感動して」。少しずつ海外に興味を持つようになり、大学では英語を専攻。そして、英語圏でイギリスの次の海外生活を考えたときに、学生時代の「赤毛のアン」に出合った思い出がよみがえった。

 現在はバンクーバーで希望通りの雑貨屋さん勤務。「楽しいです」と笑顔を見せた。

 店長を務める久保ゆうやさんもワーキングホリデーでカナダに。日本で勤めている時に仕事で海外に行くチャンスがあったが、英語でのコミュニケーションに「少し自信がなく、英語を勉強したいなと思って」。カナダかオーストラリアかの2択で、来たことがなかったカナダを選んだ。

 日本で小売業を経験したいたことを活かし、バンクーバーでも小売業で仕事を探している時に求人で見つけ、応募。現在は店長を任されている。新型コロナウイルス感染拡大で客足が途絶えた時期も店長として「ピンチをチャンスに」変えて乗り切った。

 「以前は観光客がメインのお店だったんですけども、ローカルのお客さんと観光客のお客さんの両方に来ていただけるように、毎週違う商品を並べてディスプレイも新しく変えて、ワクワクっていうか、色々見て回れる楽しいお店にしたいなと思っています」

カナダでのエコ意識を日本でも広めたい

エコグッズやお土産物など、楽しめる工夫を凝らすディスプレイ。GIFTS AND THINGS。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
エコグッズやお土産物など、楽しめる工夫を凝らすディスプレイ。GIFTS AND THINGS。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

 GIFTS AND THINGSを経営するCrescent Moon Enterprises Ltd.のオーナー佐藤広樹さんがカナダでギフトショップを始めたのは1998年。バンクーバーから近いスキーリゾートとして有名なウィスラーにSMILE GIFTを開店。2店舗目となるGIFTS AND THINGSは2008年4月に営業を開始した。

 20年以上の店舗経営で感じたのは、カナダの人たちの環境に対する意識の高さ。「開業した1998年当時でも、環境に対する心掛けがすごい」という印象を持っているという。「当時からビニール袋をいらないというお客さんがいたり、資源を無駄にしない心掛けとかをたくさん目の当たりにして、カナダの人の環境に対する意識の高さを感じていました」

 その思いは今でも変わらない。だから、それを日本でも紹介したいと現在は東京でも活動している。都内のショッピングセンターでカナダのエコ活動を紹介する環境問題の啓発イベントを開いたり、一般社団法人「東京のCO2削減で都内観光を推進する会」を立ち上げたり、積極的に活動。その中で、カナダ式蜜蝋ラップの作り方講座も開いている。実際に自分でエコグッズを作って、より身近に環境保護を感じてもらい、生活の中に取り入れてほしいという。講座は人気で、参加した人たちは、メモを取ったり、動画を撮ったりして、「うちに持ち帰って広めてもらえているかなと思っています」と期待している。

 日本では、できるだけ安いものを買って使い捨てという習慣がまだ抜けきれず、生活の中で「エコにまで気持ちが回らないのかな」と感じることが多いという。

 それでも、地道だがこうしたイベントを通じて伝えていけば「色々な方法で啓蒙できると思うんです」と手ごたえも感じている。決して環境問題に興味がないわけではない。最近ではSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)という言葉が浸透してきて、知識として知っている人も増えている。あとはどのように体感して実践していけるか。

 「(日本でも)入り口までは来ていると思うんです。ただ、実践方法を伝えるところが足りていない。そこを使命感を持って伝えていきたい」と静かに語る。「要するにもう知っていたり、(環境問題が)大変だという感覚はあるけど、どうしたらいいかわからない。そこを伝えたい。それが伝われば、知識として知っている環境問題をどうすればいいのか、危機的な状況、2030年までにSDGsを成し遂げなければいけないという事実に対してどう対応すればいいのかを、分かってもらえると思うんです。だから、日常生活で手に入るエコグッズを使う機会を持ってもらって、カナダの人が生活の中で取り入れていることを日本に広げて、カナダと日本を繋げながら地球にいいことを少しでもできるように力を入れていきたいと思っています」

 カナダでの店舗経営を通じて生活にエコを取り入れる大切さを発信したいという佐藤さんの思いが、店舗での商品選びや東京での活動につながっている。

 GIFTS AND THINGSは、ガスタウンという絶好の観光スポットで、「お土産物屋さん」から日本の雑貨屋さんへ、そして環境問題を発信する拠点へと進化している。そこには佐藤さんと思いを共有する若い人たちの力が活躍している。「若い人たちがどこまでやりたいか、経営者の立場として、見守っていきたいな、応援したいな、できることはしたいなと思っています」

 個人でできること、企業・団体ができること、そして、行政ができること。三位一体となって環境問題に取り組んでいくことが、カナダでも、日本でも、重要だと感じている。

GIFTS AND THINGS

環境にやさしいパズル。GIFTS AND THINGS。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
環境にやさしいパズル。GIFTS AND THINGS。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

Crescent Moon Enterprises Ltd.が経営するギフトショップ。2008年にSmileys Giftとして開店。2020年にGIFTS AND THINGSに。
さまざまな雑貨を中心に販売。特に環境に優しい商品のラインナップに力を入れている。ウィスラーのSmile Giftは姉妹店。
住所:359 Water Street, Vancouver, BC
TEL:604-932-0155
営業時間:11:00 am – 8:00 pm
ウェブサイト:https://www.giftsandthings.info/
インスタグラム:https://www.instagram.com/giftsandthings.ca/

佐藤広樹(さとう・ひろき)

Crescent Moon Enterprises Ltd.オーナー・代表取締役
1998年ウィスラーにSMILE GIFT、2008年バンクーバーにGIFTS AND THINGSを開店
2023年3月設立、一般社団法人「東京のCO2削減で都内観光を推進する会」代表理事(https://www.tokyo-co2.com/
東京都足立区出身

左から、吉岡さん、佐藤さん、久保さん。お気に入りの商品を手に。GIFTS AND THINGS。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
左から、吉岡さん、佐藤さん、久保さん。お気に入りの商品を手に。GIFTS AND THINGS。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
となりのトトログッズも。GIFTS AND THINGS。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
となりのトトログッズも。GIFTS AND THINGS。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
ガスタウンというバンクーバーでも人気の観光地にあるGIFTS AND THINGS。お土産物も豊富に揃える。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
ガスタウンというバンクーバーでも人気の観光地にあるGIFTS AND THINGS。お土産物も豊富に揃える。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

(写真・動画 斉藤光一/記事 三島直美)

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ファッションでなにを伝える?21歳の日本人デザイナーに注目!「バンクーバーファッションウィーク2023 秋冬コレクション」

若手デザイナーの登竜門 バンクーバーファッションウィーク

 バンクーバーファッションウィーク(VFW:Vancouver Fashion Week)2023年秋冬コレクションが4月12日から5日間、バンクーバー市内David Lam Hall, Chinese Cultural Centre of Greater Vancouverで開催された。

 バンクーバーファッションウィークは2001年に初めて開催され、今ではニューヨークに続き北米で2番目の規模となる国際的ファッションイベント。毎年世界各地からデザイナーやメディアが招待され、若手デザイナーが世界で活躍するためのステージにもなっている。

 ショーには多国籍・多文化な都市バンクーバーらしく、カナダをはじめアメリカ、ウクライナ、メキシコ、フランス、イギリス、オランダ、ベルギー、インド、フィリピン、台湾、韓国、日本と13カ国からブランドが参加した。

年に2回、世界が注目する1週間

 ファッションウィークとは、開催される約1週間に複数のブランドが各国の都市に集まり、最新のコレクションを発表する期間。9~11月の春夏コレクション、1~4月の秋冬コレクションと年に2回開催され、なかでもミラノ、パリ、ニューヨーク、ロンドンは4大コレクションと呼ばれ、世界で最も注目される。

 バンクーバーは北米ではニューヨークに続く規模であり、若いデザイナーにとっては4大コレクションへの登竜門とされている。

 今回のバンクーバーファッションウィークには日本から、CERITA TUR、NIERCLOTHING、TSUZUMI FUTAMATA、WEARING MAIA、SATOMI, ELBESO、HAPPI TOKYO、NORIKO KIKUCHI、ATELIER REN KIMONOREMAKE、UNSERTEN、KONOMA CLOTHING STUDIOのブランドが参加した。

伝えたい気持ちや思いを、ファッションでどう表現するか

「TUZUMI FUTAMATA」。2023年4月13日、David Lam Hall, Chinese Cultural Centre of Greater Vancouver。写真提供: Vancouver Fashion Week
「TUZUMI FUTAMATA」。2023年4月13日、David Lam Hall, Chinese Cultural Centre of Greater Vancouver。写真提供: Vancouver Fashion Week

 注目したのは「TUZUMI FUTAMATA」。

 「着ることで裸になる」を今回のショーのテーマとし、視覚的な柔らかさや色合いから人肌を彷彿とさせるその際立ったデザインを手掛けるのは、武蔵野美術大学に通う現役大学生のふたまたつづみさん。

 日本での活動や渋谷・原宿でのゲリラファッションショー*などをきっかけにバンクーバーファッションウィークからショーの依頼を受けたのだという。
 *ゲリラファッションショー=業界やメディアへの告知なしに突然実施されるファッションショーのこと。

 今回その新進デザイナー、ふたまたつづみさんに話を聞いた。

-今回のショーのテーマは「着ることで裸になる」ですが、なにをイメージして?

 具体的なモチーフはないです。人間の体を感じられるようなかたちにしたいなと思って、こういう質感だったり、形を作っています。

-発想はどこから?

 私が伝えたいメッセージっていうのは、正直ある意味ちょっと強い、というか、あまり人に寄り添うという感じではないと思っていて、「人は変わるべきだ」とか「あなたは今着ている服で本当にいいの?」というようなメッセージで、ある意味とても強いもので、だけどだからと言って強く刺すような表現では届かない。それをそのまま伝えるのはあまりおもしろくない。でも柔らかくってもちもちとしていておもしろおかしくて、それであって、人間の体ってみんなが見るものじゃないですか、そういう親しみやすさみたいなものが必要だなって感じて、こういう表現をしています。

「自分が世の中に必要だと思うことをやりたい」

「TUZUMI FUTAMATA」。2023年4月13日、David Lam Hall, Chinese Cultural Centre of Greater Vancouver。写真提供: Vancouver Fashion Week
「TUZUMI FUTAMATA」。2023年4月13日、David Lam Hall, Chinese Cultural Centre of Greater Vancouver。写真提供: Vancouver Fashion Week

 肌の質感をデザインに取り入れることによって根源的な懐かしさを感じてもらい、見ている人と共有していくようなメッセージの伝わり方に変えたいというふたまたさん。デザインを始めたのは、だれかに何かを伝えたい、自分だけで完結せずに変えていきたいと思ったのがきっかけだと話す。

 続いて、21歳にして自身のブランドを立ち上げ国境を越え活躍しているふたまたさんに、こんな質問をしてみた。

-選択に迷ったときや何かに悩んだとき、決断するための軸や大切にしていることは?

 私は難しい方を選びたいなといつも思っています。簡単な道と難しい道があったら、たぶんほとんどの人が簡単な道にいくと思う。でも私は、それぞれどういうことをしたいか、どういうことを目標にしているかによって違うと思うんですけど、私はみんなと同じように生きていたら、私のやりたいことはできないというか。私はみんなを変えたいなと思って活動しているので、その場合はやはり難しいことを選ぶ方が私の目標のためには近いなと思っています。

-以前インスタグラムの自身のアカウントで発信していた「死ぬ以外の怖いことは全部やりたい」ということばがありましたが、怖いことにいつも立ち向かっているのですか?

 私は正直、人よりも怖いことが多い方だと思っているので、やっぱりだからこそやる意味があると思っています。

-これからの夢、やっていきたいことは?

 特になくて。私はいま、自分が世の中に必要だと思うことをやりたいので、何年後になってもその時々で私が必要だと思ったことをできる環境にいたいです。

***

「TUZUMI FUTAMATA」のデザイナーふたまたつづみさん(前列中央)。2023年4月13日、David Lam Hall, Chinese Cultural Centre of Greater Vancouver。写真提供: Vancouver Fashion Week
「TUZUMI FUTAMATA」のデザイナーふたまたつづみさん(前列中央)。2023年4月13日、David Lam Hall, Chinese Cultural Centre of Greater Vancouver。写真提供: Vancouver Fashion Week

 新しい環境や挑戦に怖いと感じることも多いと話すが、自ら環境を選び意欲的に発信を続けるふたまたさんの瞳には強い意思が感じられた。

来場者のファッションスナップを紹介

 そのほか個性が光る来場者のファッションにも目が離せない。デザイナー、メディア、モデル、観客それぞれがファッションを通して多様な情報を発信し、最新のトレンドを探る5日間だった。

バンクーバーファッションウィーク会場で。2023年4月16日、David Lam Hall, Chinese Cultural Centre of Greater Vancouver。撮影:池田茜音/Japan Canada Today
バンクーバーファッションウィーク会場で。2023年4月16日、David Lam Hall, Chinese Cultural Centre of Greater Vancouver。撮影:池田茜音/Japan Canada Today
バンクーバーファッションウィーク会場で。2023年4月16日、David Lam Hall, Chinese Cultural Centre of Greater Vancouver。撮影:池田茜音/Japan Canada Today
バンクーバーファッションウィーク会場で。2023年4月16日、David Lam Hall, Chinese Cultural Centre of Greater Vancouver。撮影:池田茜音/Japan Canada Today
バンクーバーファッションウィーク会場で。2023年4月16日、David Lam Hall, Chinese Cultural Centre of Greater Vancouver。撮影:池田茜音/Japan Canada Today
バンクーバーファッションウィーク会場で。2023年4月16日、David Lam Hall, Chinese Cultural Centre of Greater Vancouver。撮影:池田茜音/Japan Canada Today
バンクーバーファッションウィーク会場で。2023年4月16日、David Lam Hall, Chinese Cultural Centre of Greater Vancouver。撮影:池田茜音/Japan Canada Today
バンクーバーファッションウィーク会場で。2023年4月16日、David Lam Hall, Chinese Cultural Centre of Greater Vancouver。撮影:池田茜音/Japan Canada Today

(取材 池田茜音/動画 斉藤光一)

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4 ☆ 「匂い」は粋な国字なり !

 今年はかなり遅かったがようやく春到来。BC州の州花であるハナミズキ(Dogwood)や色とりどりの花もやっと咲きほころび、視覚だけではなく、嗅覚も大いに楽しませてくれる。いろいろな花の「匂い」である。

 この「匂い」の漢字だが、つい最近、国字だと分かってびっくり。国字(こくじ)とは、日本で作られた和製漢字であり、日本的な知恵や工夫を凝らして、かなり昔からいろいろ作られてきた。代表的な一つが「働」で、「動」に「人」を付けて、「人が動く」すなわち、「働く」である。また「しつけ」の漢字「躾」も身だしなみを美しく・・・、すごい。「峠」や「凧」、そして魚の「鰯」などもなかなか趣深く、文化を込めた漢字の芸術かも。

 この「匂」も平安時代に作られたとのこと。当時は「におひ」と発音していたようで、「ひ」をカタカナの「ヒ」にして、この「匂」を作った。平安朝貴族の漢字に対する粋な遊び心を感じる。でも、日本人はこの「国字」、学校で習った記憶もなく、ほとんど知らず分からず。我が輩も日本語教師になるまでは全く存ぜず。でも調べるとなかなか興味深く、漢字に関心がある上級者に説明するとすごく喜ばれるので、日本語教師としては何かと便利である。

 さて、この「匂い」だが、ナント2010年にやっと常用漢字の仲間入り。現在では「におい」の漢字は「臭い」と「匂い」と二つある。確かにややこしいが「匂い」は良い「におい」であり、「臭い」は不快な「におい」として日本人はちゃんと使い分けている。 

 でも人によって快・不快の感じ方が異なる。例えば、タバコや秋刀魚を焼く「におい」などは微妙であり、また、ほのめかす意味の「犯罪のニオイ」などはひらがなやカタカナで書いたほうがよさそうである。

 さらに、この漢字「臭」もかなりややこしい。中国では「自」と「犬」からなる会意文字であり、「自」は鼻を表わし、犬がクンクンすることから、「自」の下に「犬」の「臭」であった。でも戦後、日本は漢字改定で「犬」を「大」に変えてしまった。誠に残念だが、嗅覚などの「嗅ぐ」はまだちゃんと「犬」である。うーん、実にややこしい。

 また、「臭い」は読み方が「におい」と「くさい」と二つあるので教師としては大変。日本人は「汗の臭い」と「汗臭い」など文脈から容易に判断できるが、生徒には難しい。もし「臭い臭い」はどう読むんですか、こんな質問されたら、うーん、どのように説明すれば・・・。いかにも日本的でよろしくないが、「臭いものに蓋をする」のごとく、なるべく公にせずこっそり、さりげなく説明したい思いである。

矢野修三(やの・しゅうぞう)
1994年 バンクーバーに家族で移住(50歳)
    YANO Academy(日本語学校)開校
2020年 教室を閉じる(26年間)
現在はオンライン講座を開講中(日本からも可)
・日本語教師養成講座(卒業生2900名)
・外から見る日本語講座(目からうろこの日本語)    
メール:yano@yanoacademy.ca
ホームページ:https://yanoacademy.ca

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