36年にわたり数多くの著名人から愛されてきたバンクーバー市にあるレストラン「Tojo’s restaurant」のオーナー東條英員氏の活動を追いかけたドキュメンタリー。Mads K. Baekkevold監督初の長編作品。東條氏はカナダでの日本料理のパイオニアで、カリフォルニアロールの生みの親としても知られている。VIFFでの上映が世界初公開。
第43回Vancouver International Film Festival(VIFF)が9月26日から10月6日まで開催される。1982年に発足した映画祭は今年1月からメイン会場VIFF Centreを改装。8月28日には改装オープンする内見と映画祭の見どころが、VIFFエクゼキュティブ・ディレクターKyle Fostner氏より発表された。
オープニングはカナダのJeff Lee PetryとNathan Drillot両監督による「Ari’s Theme」。ブリティッシュ・コロンビア州に住む脊髄筋萎縮症を背負った1人の作曲家が、自分の存在を残そうと音楽を作る姿を映すドキュメンタリー。バンクーバー・シンフォニー・オーケストラ(VSO)から8人が生演奏する中で鑑賞できる。
クロージングは、今年カンヌ国際映画祭で観客賞と女優賞のダブル受賞で話題のミュージカル映画、Jacques Audiard監督の「Emilia Pérez」。メキシコを舞台にしたドラッグ犯罪スリラーで、アイドル歌手Selena Gomezと、2人のトップ女優Karla Sofia Gascón、Zoe Saldanaが共演する。
五十嵐耕平監督の「Super Happy Forever」は、最愛の妻を亡くした男性が親友と一緒に彼女との思い出の場所に旅する映画。Woloschuk氏は「3人の違う視点から感情的になり、見たあとに良い作品だと感じた」と話した。さらに「Be true to you、どこにでもありそうな題材でも、人と違う、自分にしか作れない映画を作ってほしい」とこれから映画を作る未来の監督にもアドバイスした。
他にも日加トゥデイがメディアパートナーの「Living in Two Worlds」(「ぼくが生きてる、ふたつの世界」呉美保監督)、ショートフィルムでは、バンクーバー市にあるレストランTojoを舞台にした「The Chef & the Daruma」(Mads K. Baekkevold監督)など日本がテーマの作品も数本上映される。